台湾のニュースはネタ満載
宿泊しているホテルでは、衛星放送を流しているのだが、台湾のニュースは、どこまでがニュースでどこからがワイドショーか謎。堅いニュースとゴシップが渾然一体としていたりする。局によっては
ニュースと銘打ってるけど、中身はワイドショーと変わらない
って場合がある。たとえば
東森とか年代
なんかだと、もう何が何だか。
例えば、火曜日だっけな、朝の八時の時間帯のニュース。
A片(AVのこと)女優が日本の名門法律系大学中央大学の現役女子学生だった!
と
清見玲(きよみ玲)
の話を驚きを以て伝えているのだった。元ネタの新聞の一つ、自由新報の2/15付記事。(中文繁体字)
2011-2-15 拍過A片 法律系女學生被認出
日本では先月のニュースだし、ワイドショーでやるような話でもなく、お茶の間で知られている話でもない。
いやもう
なんで朝の八時から日本のAV女優ネタなんだよ
とつっこんでしまう。どうやら、
あの中央大学の学生が!
というのが、驚きの中心にあるらしい。関心の向いている先がちょっと違う。
その翌日だったか
陳慧琳(ケリー・チャン)は双子を妊娠したけど、すごいダイエットしてるんだぜ
というのをニュースで見た。1日の食事メニューが報道されてたけど、体形維持のためなのか、かなり禁欲的な食事内容だった。産後じゃないんで、大丈夫なのか、ケリー・チャン。
旧正月は元宵を以て終わるんだけど、春節の風物で、なにかと迷惑なものに
天燈
がある。一名
孔明燈
と呼ばれるのは、紙製の大きなランタンで、中に蠟燭を入れて、熱気球として飛ばす。これが
火事の火元
になる上に
天燈で火事になっても、誰が犯人かわからん
という、被災した人には迷惑この上ない話なのである。今年もあちこちで
天燈が火元で火事、多額の損害
というニュースがあって、火事に遭った被害者が
誰が責任取ってくれるの!
と怒りに燃えている様子がニュースで流れている。
こちらはマレーシアの様子。
「孔明燈は飛ばさないで」運輸省が呼び掛け 2011/02/17 12:54 JST配信
飛行機の運航も邪魔するかも知れない、って結構な厄介者だ。
天燈を飛ばすシーンは、なかなか美しい上に、ニュースで繰り返し、その幻想的な光景を流すモノだから、絶対になくなりそうにないんだがな。困ったモノだ。
17日は元宵だったけど、台湾の平渓では、たくさんの天燈を夜空に飛ばす。
その光景。台湾電視台の昨日の朝のニュース。
千盞平溪天燈升空夢想隨之飛揚
さて、平渓で天燈を売っている有名な一家が
天燈王
と呼ばれているんだけど、二代目が去年17か所も刺されて、惨殺された。合掌。
で、容疑者が捕まったのが、恰も元宵の前日。
新聞やテレビに踊る見出しがこんなの。
天燈王命案元宵偵破 家屬激動落涙
いやもう
包公案
と、どこが違うんだ、って見出しで、伝統は根強い。
おまけ。中国人だったら、知らない人はいない、名裁判官
包公
については、関西大学の二階堂善弘さんの解説でどうぞ。
包公
二階堂さんも指摘しているけど
大岡裁きのネタ元が「包公案」
だったりするのは有名。
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コメント
「包公」 って知りませんでした。(恥ずかしい)
しかも、
>大岡裁きのネタ元が「包公案」
ということも。
勉強になりました。
「包公」関連のものを見てみようと思います。
投稿: ゆぶたん | 2011-02-19 15:23