国家図書館(台北)へ行く
国家図書館は、故宮博物院同様
台北にも北京にもある
図書館である。日本だと
国会図書館
がこれに近い。
で、
上有天堂、下有國圖
だと思うくらい
文献研究者の天国
なのが、台北の
國家圖書館(中文繁体字)
である。まあ、大陸で文献調査をした経験があれば、同じ中国語を話すところで、これだけ待遇が違うと、文字通り目を見張る。トイレは綺麗だし。
トイレって何、と思われるかも知れないけど
北京の国家図書館は、紙がないので、トイレットペーパー持参で行かないと悲惨な目に遭う
のである。善本室至近のトイレは、しょっちゅう詰まっているというおまけつきだ。
そこだけは80年代とちっとも変わってない
のが、大陸の公共/大学図書館のトイレ事情である。文献調査でトイレの心配をしなくちゃいけないのは、結構なストレスだ。てか、普通、図書館では持ち込み制限があって、荷物はロッカーなどにしまわなくちゃのに
トイレットペーパーは忘れずに
って、超面倒。机の上で、みんなノートパソコンを開いているのに、トイレは30年前とちっとも変わっていない。
その点、少なくとも街中では、
トイレに紙があるのが普通
なのが、台湾で、余計な心配をせずに済む。
トイレの話はそれとしても、
台北の國家圖書館の文献へのアクセスの快適さ
は、世界に誇る水準の高さを保っている。司書の方達は実に親切。
今日も、
1枚3NTDでマイクロフィルムのプリントアウト
をしていたのだが、
PC経由だと1枚1NTD(ただしとっても遅い)
と1/3の値段なので、何度も司書の方達が
たくさんコピーするでしょ?高すぎるけど、大丈夫?
と聞きに来てくれた。一応
調査時間が短いから、高いけど、印刷が速い3円のでいいです
と断っておいた。
それにしても、明版のマイクロ焼き付けが高い方で1枚3NTDって、有り難くて涙が出そうだ。
今日は平日だったので、原本も見せて頂いた。中国から日本に渡り、再び中国人の手を経て、いま台湾の國家圖書館所蔵となっている明版である。
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