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2011-03-16

福島第一第二原発事故を予見していた共産党吉井英勝衆院議員(京大工学部原子核工学科卒)の2005-07の国会質問(その3)地震で電源が破壊され冷却システムが機能停止する危険を2006年に指摘するも、政府は「大丈夫」の一点張り マスコミも大スポンサー電力会社に「配慮」して今回起きた危険が指摘されていたのを総スルー

で、当然ながら
 地震で冷却系をサポートする電源が破壊される事態
についても、吉井英勝衆院議員は予測して、質問をしている。


第164回国会 衆議院 予算委員会第七分科会
平成十八年三月一日(水曜日)
(略)

吉井分科員 今おっしゃった四分の話というのは、直下型で同時に津波が起こったときには、私はそういう発想も成り立つかと思っているんです。それをあながち否定しているんじゃないんです。しかし、チリ津波なんかのときには、そもそも周期が五十分なんですね。長いんです。そのときは、水位低下の状態が長時間にわたるわけです、二十分近くとか、あるいはもう少し長い場合とか。ですから、それは、今おっしゃったような簡単な話じゃない。
 ですから、確かに、津波が来れば、すぐその対策を遠くからの津波だったらとれるわけです。しかし、近くの津波の場合は、地震そのものの問題、浜岡でいえば冷却水管が破損されるということも含めて考えなきゃいけない。そういう深刻な問題を持っているということを考えて、しかし、その対策をちゃんととらなかったら、例えば、原子炉停止に時間がおくれ、崩壊熱除去の取水槽の水量が不足してしまったときは、これは私、余り大げさに物を言うつもりはないんですが、しかし、最悪の場合というのは、常にこういうものは考えなきゃいけませんから、最悪の場合には、崩壊熱が除去できなければ、これは炉心溶融であるとか水蒸気爆発であるとか水素爆発であるとか、要するに、どんな場合にもチェルノブイリに近いことを想定して対策をきちんきちんととらなければいけないと思うんです。最悪の場合は、崩壊熱が除去できなかったら、そういうことになり得るわけでしょう。

広瀬政府参考人 原子炉施設の場合でございますが、まず、BWR、沸騰水型の場合には、原子炉停止時冷却系で原子炉の崩壊熱を除去いたします。これは、原子炉から出てまいります水蒸気を用いて、蒸気タービンで原子炉隔離時冷却ポンプを動かしまして、サプレッションプールの水で冷却をするというやり方で、これが機能すると考えております。また、加圧水型原子炉の場合も、同様な形で補助給水系を稼働させて原子炉の崩壊熱を除去できるというふうに考えております。

吉井分科員 要するに、おっしゃったタービンを回す冷却系が、それ自身を冷却するのに冷却用の海水を使うわけですよね。それが失われてしまうということは、これはそもそも、その冷却機能が失われるということになるんです。とめた場合は比較的早くにその冷却水量は少し要らなくなったとしても、今度は内部の崩壊熱除去にそれは必要になってくるわけです。内部の崩壊熱の除去の分が一分間六十トンということで、これが失われてきたりすると、やはり深刻な問題になるわけですね。
 だから、最悪の場合は炉心溶融とか起こり得るということを念頭に置いて対策を考えなきゃいけないと思うんですが、そのことは一応念頭に置いての対策を考えるんですね。

広瀬政府参考人 先ほど申し上げました蒸気タービンといいますのは、発電系のタービンではなくて原子炉隔離時冷却系のポンプを動かすタービンでございますので、そのタービンで補助原子炉隔離時冷却系を作動させるということになっております。原子炉の安全性のためには、停止した場合に崩壊熱を除去するということを第一に考えて対応することが重要だと考えております。

吉井分科員 ですから、原子炉をとめるまでも、とめてからも、その冷却をする冷却系が喪失するというのが、津波による、引き波による問題なんです。
 あわせて、大規模地震が起こった直後の話ですと、大規模地震によってバックアップ電源の送電系統が破壊されるということがありますから、今おっしゃっておられる、循環させるポンプ機能そのものが失われるということも考えなきゃいけない。その場合には、炉心溶融という心配も出てくるということをきちんと頭に置いた対策をどう組み立てるのかということを考えなきゃいけないということだけ申し上げて。

というわけで
 地震によって電源が失われて、冷却システムが動かなくなると、炉心溶融、水素爆発、水蒸気爆発の危険性がある
とちゃんと2006年に指摘しているのである。

まあ、この時は、政府は
 原発は絶対安全
という立場を崩してないのだが、御存知の通り、
 福島第一原発では炉心溶融と水素爆発が既に起きた
のだった。

共産党議員の質問だからと、専門家の提言を無視し続けてきたのが
 これまでの自民党政府の立場
だった。

2006年10月には、地震後の電源について、更に突っ込んで聞いている。


第165回国会 衆戯院 内閣委員会 3号
平成十八年十月二十七日(金曜日)

○吉井委員 (略) 時間が大分迫ってまいりましたので、私、政府参考人に聞く予定をしておった話は、確認する質問は先においておいて、原子力安全委員長の方に直接いきます。
 例えば志賀一号で、地すべりで高圧送電線の鉄塔が倒壊した、外部電源の負荷がなくなったから原発がとまったというのがありますね。原発がとまっても機器冷却系が働かなきゃいけませんが、外部電源からとれればそれからも行けるんですが、それも大規模地震のときはとれないわけですね。
 では、内部電源の方はどうなっているかというと、こちらの方は、実際には九九年の志賀一号だとか、八八年の志賀二号とか、九九年二月や九八年十一月の敦賀の事故とか、実際に、バックアップ電源であるディーゼル発電機自身が事故をやって働かなくなった、あるいは、危ないところで見つけはしたけれども、もし大規模地震と遭遇しておれば働かなかったというふうに、配管の切断とか軸がだめになっていたものとかあるわけです。そういう中で、スウェーデンのフォルスマルク原発一号では、バックアップ電源が四系列あるんだけれども、同時に二系列だめになった、こういう事故があったことは御存じのとおりです。
 それで、日本の原発の約六割は、バックアップ電源は三系列、四系列じゃなくて二系列なんですね、六割は。そうすると、大規模地震等によって原発事故が起こったときに、本体が何とかもったとしても機器冷却系に、津波の方は何とかクリアできて、津波の話はことしの春やりましたけれどもクリアできたとしても、送電鉄塔の倒壊、あるいは外部電源が得られない中で内部電源も、海外で見られるように、事故に遭遇した場合、ディーゼル発電機もバッテリーも働かなくなったときに機器冷却系などが働かなくなるという問題が出てきますね。このときに原子炉はどういうことになっていくのか、この点についての原子力安全委員長の予測というものをお聞きしておきたいと思うんです。
 それが一点と、もう一点は、機器冷却系が働かないと当然、崩壊熱の除去ができませんから、崩壊熱除去ができないことになったときに、核燃料棒のバーンアウトの問題、これは海外でそういう例もありますけれども、こちらの方はどうなっていくのかという原子炉の安全にかかわる問題について、この場合、どのように想定して、そして審査を進めておられるか、これを伺います。

○鈴木参考人 ありがとうございます。
 最初の点でございますが、いろいろな事態がもちろんあり得ると思っていまして、ただ、そういう事態になったとしてもできるだけ、先生が御心配のように、炉心が深刻な事態にならないようにというのが我々がとっている方針でありまして、そういう意味では、例えば非常用ディーゼルが万一動かなくなったという場合には、さらに直流のバッテリーを用意するとか……(吉井委員「いや、フォルスの方はそれもだめでしたからね、二系列」と呼ぶ)フォルスマルクの場合は四系列の二系列がさらにだめになったということですね。(吉井委員「バッテリーもだめでしたから」と呼ぶ)はい、二系列ですね。
 したがって、同じバックアップを多重に持つということと、多様に持つ、つまり、ディーゼルだけじゃなくて直流も持つとか、それからそれぞれを複数持つとか、そういう考え方をまず審査の段階で、設計の段階で確認しております。
 地震等においてさらにそういうものが使えなくなるという事態に対しては、もう一つは、私どもとしては、アクシデントマネジメント、非常事態における管理ということで、日本の場合は同じサイトに複数のプラントがあることが多いので、ほかのプラントと融通するとか、そういうような非常に多角的な対応を今事業者に求めているところでございます。
 それで、先生お尋ねの、そういう事態になったときにバーンアウト等で燃料が破損する、放射能が外部に放出されるというような事態に対してどう考えているかというお話でございますが、これにつきましては、まず、そういう事態になったときに大きな事故に至らないかどうかを設計の段階、最初の基本設計段階で安全評価をして、安全評価の結果、そういう事態に至らないようにまず確認するというのが一番の基本でございます。
 と同時に、しかし、さらに非常に、通常はあり得なくても理論的にはあり得るという事態に対してどう考えるかでございますが、これについては私ども、最近、耐震安全に係る指針を改定いたしました。そういうことで、さらに耐震設計を基本的には厳しくしていきたい、こう考えておりますが、そういう中でも、さらに、残余のリスクと称しておりますけれども、そういうような基準をさらに超えるような大変大きな地震が来たときには、では、どうなのかということも、これは事業者に、そういうことも評価してください、評価した結果、そういうことがまず起こらないことを数字で確認するか何らかの方法で確認してください、そういう方針で今考えております。
 ありがとうございました。

○吉井委員 時間になりましたから終わりますけれども、私が言いましたのは、要するに、フォルスマルク原発の場合も、ディーゼルとそれからバッテリーと両方一系列なんですよ。これは四系列あるうちの二系列がだめになったんです。外部電源もだめですから、ほかのところから引っ張ってくるというのも、もともとだめなんです。ですから、そういう場合にどういうふうに事故は発展していくものかということをやはり想定したことを考えておかないと、それは想定していらっしゃらないということが今のお話ではわかりましたので。
 あわせて、バーンアウトという問題は非常に深刻です、燃料棒自体が溶けてしまうわけですから。これについては海外でチェルノブイリその他にも例があるわけですから、バーンアウトというのは深刻な問題だということで、原子力安全審査というのはまだ発展途上といいますか、この例を言ったら、事務方の方はそれはまだ想定していませんというお話でしたから、きちんとこういうことを想定したものをやらない限り、原子力の安全というのは大丈夫とは言えないものだ、それが現実だということを指摘して、時間が参りましたので、また次の機会に質問したいと思います。
 終わります。

というわけで
 2006年の段階で、国は「今回の地震のような大規模地震は全く想定してない」
のである。

マスコミは
 福島第一第二原発事故は「想定外の地震規模による」
と言い立てているが、実際は
 2005年、2006年と「既に共産党の議員が国会で質していた」
のであり、
 単にマスコミが「なかったものとして総スルー」していた
すなわち
 指摘されている「想定外の規模の地震で起きうる事故の可能性」をガン無視していた
だけの話だ。

 大スポンサー様の電力会社の機嫌を損ねない報道
では
 1960年代では「予想不可能だった」
と言っておけば、イイって話なんだろう、てか、それが
 今後も電力会社から広告出稿をお願いするための「最低限の落としどころ」
なのだと思う。
 電力会社に都合の悪い話は書かない
ってことで、5年間無視し続けてきたら
 世界的なパニックを巻き起こす大事故が起きた
ってことだ。つまり
 国も電力会社も吉井議員の国会質問を無視し続けてきたマスコミも「真実を隠蔽」しようとしてきた態度において同罪
である。今更
 東電を罵る
のは、みっともないぜ、マスコミ。

ま、マスコミも
 おかしな「自称科学技術評論家」
に話を聞きに行くんなら
 吉井英勝衆院議員に聞きに行け
よ。たぶん
 分かりやすく、説明してくれる
と思うぜ。

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コメント

置いておきます。

>>316
(p)http://www.cao.go.jp/sasshin/shiwake3/details/2010-10-29.html

これ強烈ですね。
枝野が原発のメンテナンス費を仕分けしてたなんて。

どう申し開きするのかな。


投稿: その他 | 2011-03-16 21:33

この混乱に乗じて偽情報を流すとは本当に卑怯な人ですね

投稿: 糞やろうが! | 2011-03-17 07:43

とりあえず、想定の18倍の地震であったことが無ければ納得いく話ですが、建て替えを阻止していた反原発の方に触れないのは卑怯かなと。

投稿: らぃりる | 2011-03-17 09:05

マスコミ全てが悪いわけではないと思います。私は1990年頃、
日本テレビの深夜放送で、地震国日本で福島原発の危険性を
懸念した一時間番組を見た記憶があります。地味ながら
良心的なメディアの方も存在しています。
ただこういう話は普段は私達は触れたくないのでシャットアウト
してしまっているのも問題だと思います。国民が普段から危機感を
持っていれば、事故が起こる前から政府に働きかけることも
出来たのではないでしょうか。

投稿: ゆきの | 2011-03-17 10:26

建て替えができなかったのは予算的な問題だと聞いてますが。
廃材管理するのに年間数百億から掛かると聞きました。
そもそも地元の反対押し切って原発建設計画進めることが多い現状で、
建設計画よりあきらかに反対の声が小さいにも関わらず建て替えが進まないなんて話はありません。
それと今回の事故の原因は地震そのものではなく、津波だと発表されています。
想定の18倍の地震も施設の老朽化も直接的には関係ありませんよ。
冷却設備のバックアップ含め、海辺にありながら津波対策が不十分だった管理体制が一番の問題です。
一方で、女川原発は福島以上に強い揺れと大津波に遭いましたが、特に問題は出ていません。
もっといえば、揺れそのものについては宮城内陸地震のほうが大きかったという報告も出ています。
別記事にもありますが、老朽化施設の耐震性試験機関も小泉構造改革で廃されている以上、
仮に老朽化が原因の事故が起きていたとしても、反原発側が責められるいわれは一切ありませんよ。

投稿: 反原発 | 2011-03-19 00:01

 先日CS朝日のパックインJ(ジャーナル)で司会の愛川欽也がこのことに触れ、回答した担当者を意地でも探し出すと激怒していました。
プロの忠告を無視する行政や社会構造のツケが出たと思います。石原のヴァカとは違いこれこそ天罰以外のなにものでもありません。
事態が収束しても地元民や自治体などへの補償などが山積みになります。政府東電は勿論、原発推進をした自民党や協会も十分責任があります。
一番被害に遭うのが一般市民や今回命懸けで作業にあたっている東電の一般社員と消防・自衛隊員などです。

この病巣を少しずつでも改善しないといけませんね。

投稿: 労働者 | 2011-03-20 09:49

 私は過去に 長野県伊那市で 産業廃棄物焼却所建設反対運動に関わった経験があります。原発に比べれば些細な危険施設ですが 行政 地元産業界 市会議員 立地地域以外の市民の対応・・・・すべて原発問題のミニチュアでした。
 差し止め裁判闘争に持ち込まれ 結果は勝訴とはなりましたが 地域に計りきれないほどの亀裂を残しました。
 さて今回の原発事故は 明らかに 科学的にも 技術的にも予見できるものでした。
 想定外の事態が起きた・・・・というのは 保身のための言い訳にしか過ぎません。
 御用学者 御用ジャーナリス マスコミ 何もかも ギャラは欲しいが命も惜しい。醜悪きまわります。
 それにしても権力者の非情・醜さ 言葉もありません。 第二次世界大戦の開戦から敗戦に至る国家の意思決定の過程を振り返って見ると 同じことが繰り返されていて暗澹たる思いがします。 
 

投稿: Tomato | 2011-03-20 11:14

火力発電所や水力発電所など普通の建造物と違い、この福島の6基は、落ち着いたら今後10年以上かかって安定化させ、それから石とコンクリートで全体を覆いかぶせることになるのでしょう。あと数十年はかかるのでは? そして巨大な石碑になるのでしょう。東電もかなりの損失でしょうが、地域と住む人間にとっては大きすぎる人災です。日本ではあまり、Lessons Learnt(経験から得た教訓)の分析をしません。過去の悪さ加減を徹底的に調べることは一般的には行われませんが、この予算委員会での質疑応答の処理を含め、GEから設計を譲り受けて福島原発を作った東芝の元設計者の意見なども集め、何故そのような事前のWarningが生かされなかったのか、マスコミが何故役割を果たせなかったのか、徹底して分析し、日本の将来に生かすべきでしょう。

投稿: としさん | 2011-03-21 11:03

吉井英勝議員の危惧されていたとおりでした
まったく、マスコミが「想定外の地震規模だったため」
と、のっけから言い訳するような言い方はどうかと思いますね。

投稿: なるほど | 2011-03-21 13:12

最初に原発事故発生を知り、テレビやマスコミの報道を見るに付け、尖閣諸島の事故のことを思い出します。
あのときも政府は報道を隠し、対応はまるで公務員のいつも言う、なれあいの言葉ばかり。
そしていざ映像が報道されるとあわてて自国の人を罪人扱い。
今回も同じようなことにならない事を心から望みたいと思います。
会社でも言えることですが上に立つ者とは冷静であり、今の状況判断を確実に行へ行動し、
そして最後にはそれに対して責任が取れなければなりません。
それは、その人の資質にもよりますが持って生まれた何かがあるような気がしてなりません。
私の妻の父がそのような人でした。妻は障害者ですがその障害者を育ててきた環境によって育まれたものかもしれません。
今回の原発の事故が大事故にならないように心から祈ります。これからの日本、もう一度足下に目を向けましょう。

投稿: またもや | 2011-03-21 14:40

吉井議員の質問の意味は「津波による冷却機能の喪失」ではなく、「冷却機能を海水に依存しているとき、津波の前の引き波で海水を引き上げられなくなる時間が相当長くなる可能性がある」という点をついていると思われますが・・・
津波が来る前には潮が引きます(新潟地震の時に経験しました)
遠くからの津波であればあるほど引き波の時間は長いと彼は言っています
今回の福島第一原発はあくまでも津波の高さ対策が問題だったわけです

しかし東京を初めとする関東圏はいかに電力供給源を「田舎」に頼っているかが如実に現れています
空気、安全、医療がアタリマエと思っている日本人、今回のことでその三つに電気も加わっていたことがわかります
批判の前に自重、寛容が肝心かと・・・

投稿: 藤原百川 | 2011-03-22 07:37

吉井英勝議員の質問内容を読ましてもらいました。本当に「想定外」という東電や政府の言い分は通用しないことがよくわかりました。この吉井質問を無視して「想定外」と報道するマスコミも許せないと思いました。今後ともがんばってください。

投稿: harumiti | 2011-03-22 07:54

京都大学工学部原子核工学科卒
正確に危険性を認識していながら
委員会で「危険性を指摘するだけ」しかしなかったわけですね。

これで非現実的理想を騙るだけがデフォの共産党議員じゃなければ
しっかり対応が取られていたかもしれません。
色々な意味で残念な話ですね。

投稿: nyamaju | 2011-03-22 10:43

今回の原発の事故問題が想定外の津波や地震のせいだとするのは腹がたちます。何百年かに一度は同じ様な地震や津波が起きていることは様々な文献や地質学上でも証明されている事です。その様な歴史を持つ土地の上に原発を建てておいて、何をいまさらって感じです。吉井議員という人がそういう大事な質問を国会でされていたことは初めて知りました。(というか、国会のTV中継なんて普通ずーっと観てられないと思いますけど。)この質問を受けてきちんと整備しておけば今回の危機は回避できたのではと思うと本当に腹立たしい限りです。政府の危機管理能力が無さすぎ!実際に原発事故が起きても対応遅すぎ!マスコミはどんな情報でも、もっときちんと報道して欲しいと心から思いました。いまさら遅いかもしれませんが、私たちも電力会社や政府発表の情報を鵜呑みにするのではなく、原発や放射能の正しい知識を身に着けないとならないなと考えます。政府はもっと本当の事を言って欲しいです。この原発問題がいつになったら収束するのか、土地・水・海・空気がどれだけ汚染されてしまったのか・・・住み慣れた街を津波の被害も受けていないのに避難しなければならなくなった人達を思うと心が痛みます。人は避難できても、そこに住む魚や鳥や動物達はどうなるの?とても悲しいです。津波は天災だけど、原発問題は人災です。公害です。だいたい、日本は無駄な電気使いすぎ。自販機やめれば原発3個いらないって聞いたことがあります。節電すればいいんじゃね?電力も「足るを知れ」ですよ。今はただ、福島第一原発がチェルノブイリのようにならないように祈っています・・・。

投稿: iku | 2011-03-22 17:58

そもそも、この国の根本的腐敗構造には東京大学とその閥が団結して腐敗をかばい合い、嘘やインチキを隠していることが大きく関係しているように思います。
原子炉安全審査なる茶番もその連中がエンジニアリングに何の知識も経験もないにも拘わらず自称権威者のつもりで、馬鹿げたことを話し合いながら安全とか何とかを云っていることが根本問題でしょう。
例えば、本国会議事録を読んでみると、当時の原子力安全委員会長、現JAEA理事長をしているらしい鈴木篤之なるオッサンはタービンの仕組みを知らないようで、質問者が「原子炉隔離時冷却ポンプ」用の蒸気タービンの冷却水が津波で取れなくなったら役に立たないと主張している意味が分かっていないようです。
このオッサンは「核燃料サイクル」(昔風に云えば冶金屋)が専門とのことですが無理もないことでしょうが、発電施設等の工業プラントについては殆ど素人同然でしょう。閥のおかげで委員長なるものになっただけでしょう。恐ろしいことです。
何しろ、彼らは自分たちは限りなく神に近いとでも思っているようですよ。

投稿: NucYa | 2011-03-23 23:51

この記事を見て感じたのは共産党の
議員の調査能力、先見性があるとことがはっきりしました。、国や東京電力と言う巨大な
権力と資金を握っる勢力に対して原発の危険性とか廃止を含めて国や東電に物を言えるのは共産党しかいない、自民、公明、民主、社民はほとんどが原発賛成派で頼りはほとんどならない、、すき放題に噓を振りまいて
東電側の意向に沿って発言してる。エセ御用評論家、原子力推進派学者は東電からコマーシャルや
資金提供を受けて懐を潤し、そして今回のテレビいい加減な事を言いテレビ局から沢山の出演料もらってる。
共産党の原子力の専門家で国会議員の中でも一番の原子力通の吉井英勝さんは一度もテレビに出てこない
おかしい、北朝鮮と同じ情報隠しで国民の命と健康を危なくさせています。

投稿: 田村京一 | 2011-03-26 12:53

「これをいっているのが共産党でなければ」とおっしゃってる方々へ。
民主主義の根幹は、「意見の違いを前提に、お互いの主張に傾聴しあう」ということだと思うんです。
日本人は得てしてこれが苦手な人が多いですね。
自分と違う意見を持っている人は存在すら認めようとしない人がたくさんいるように見えます。
そして、「誰が言っても正しいことは正しいし、まちがっていることはまちがっている」という認識を持つことだと思うんです。
たとえ安倍晋三が言っていることでも正しいことは正しいだろうし、志位和夫が言っていることでも間違いは間違いだろうと思うんです。
たとえ共産主義が盲目的に嫌いで共産党を蛇蝎のごとく嫌っていても、彼らの意見に耳を傾け、
正しいことを言っていると思えば「あなたは正しい」と言える。
これが、「民主主義を実現していく上で必要な道徳観」なのではないかと思うのです。
とても難しいことだとは思いますが、そのような民主主義的道徳観を身につけていかなければ、
日本は再びファシズムと独裁(保守独裁ということ。民主と自民の大連立なんかそうですよね)の
闇に沈んでいくのではないかと危惧をしています。
少なくとも、人の命に関わる事柄については、相手が誰であろうと、どのような立場をとっている者であろうと、
少なくとも党名に「民主」を掲げる方々(民主党さんだけではありませんよね?)は、きちんと傾聴できなければならない。
私はそう思っています。

それからもう一つ(長くなってすみません)。
こちらの記事がそうだと言っているのではなく、全体的な風潮について思ったこと。
ついでに思いをぶちまけてるみたいですみませんm(_ _)m
原発に対応している方々を「東電」という一つのくくりでくくってしまう向きがあるのもどうかと思います。
あ、自衛隊の方も消防の方も警察の方も政府の方もいらっしゃいますが。まあ「東電」とくくられている人たちについて。
現場で、危険を顧みずがんばっておられる皆さんについては論を待ちません。
がんばってくれてありがとう、決して無理しないで、自分の命も大切にして!と惜しみなく叫びたい。
でも、そういう人たちを、経営首脳(特に姿を見せない社長!あなたですよあなた)と同列において、
経営首脳まで免罪し、応援しようとする向きがあるのには疑問を持たざるを得ません。
現場で放射線出し放題の水につかってがんばっている人たちは、その多くが、東電の言葉で言う「協力会社」、
つまりは下請け、孫請けの会社の労働者であること。
そういう人たち、そして現場で被曝しつつあるたくさんの人たち(自衛隊員、消防、警察の人たちもみんな!)は、
東電経営首脳部の尻ぬぐいのために危険な目に遭っているということ(この吉井議員の質問を見るとそれがよくわかります)。
いろんなものをごちゃ混ぜに、一緒くたに見ずに、冷静に見つめていくことが今、とても大切だと思います。
いろいろ申しました。どうもすみません。

投稿: 澁谷淳一 | 2011-03-26 23:47

吉井英勝議員の国会質問を大いに広めなければならないと思います。
党派を超えて検討する事、
身が震えるほど、感銘します。
吉井さんと同年生まれの真の革新・民主国政を願う男より

投稿: hasiba teruo | 2011-03-26 23:49

「とりあえず、想定の18倍の地震であったことが無ければ納得いく話ですが、建て替えを阻止していた反原発の方に触れないのは卑怯かなと。」

この発言をしているあなたが卑怯だ。

投稿: e | 2011-04-29 10:10

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