東北地方太平洋沖地震 TBS杉尾秀哉キャスターの冷血

東北地方太平洋沖地震は、まだ全貌が見えない大災害だ。多くの方が亡くなり、負傷し、家を失い、いまなお救助を待っている。

徐々に分かってきた範囲では
　閖上の周辺の被害がひどい
のである。

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閖上(ゆりあげ)というと、江戸前寿司には欠かせない、赤貝の産地として有名なのだが、津波が何度も襲い、海岸沿岸の平坦地は、大きな被害を受けている。まだ、水が引かない。
　水が引かない
というのは、海水が引かないわけで、災害復興には多大な時間がかかる。しかも、この辺りの農地は、今後塩害のため、しばらくは収穫が望めない。土壌改良をしないといけないのだが、また、農民の困窮につけ込んで、
　塩害除去の「魔法のような特効薬」風の詐欺に近い売り込み
が行くのだろうと思うと、更に気分が沈む。

昨夜、
　仙台市若林区荒浜で200〜300体のご遺体を発見した
と報道された、荒浜は閖上の北、津波が襲って、ターミナルビルが孤立した
　仙台空港
は閖上の南だ。

各メディアは、冷血振りを発揮して、若林区荒浜に向かっている。中でも、
　JNN系列のTBC(東北放送)の大久保悠アナ
は、
　規制線の直前でレポート出し
をずっと続けている。

で、当然、大久保アナは、規制線より先には行けないのだが、未明から、TBSの杉尾秀哉キャスターは何をやってるかというと
　救助された人から、話は聞けましたか
と
　先の方(=200-300体のご遺体がある荒浜)はどうなってますか
という
　鬼畜以外の何者でもない二つの質問を判で捺したように繰り返している
のである。要するに
　やっとの思いで救出されたばかりの被災者のコメントを取れ
と
　ご遺体を見せろ(映像ではできないから「言葉」で)
って言ってるわけだ。
てかさ〜
　東北でこの時期、泥交じりの冷たい海水に一晩晒された被災者に今一番必要なのは、適切な救急措置であり「コメントではない」
と言う事実をガン無視。しかも
　まだ大津波警報は解除されてない
わけで、津波襲来の合間を縫って、必死の救助捜索活動が続いているわけだ。はっきり言って
　取材クルーは救助・捜索の邪魔
である。今やるべきは
　早く、被災者を安全な場所に運び、必要な手当を受けさせ、なおかつ救助・捜索隊が二次被害に遭わないようにする
ことである。
そういう現場で
　まだ救助・捜索隊が入れない状態を非難するようなイラだった口調で、繰り返し、大久保アナに聞く
って、
　あんた、自分の局の「絵作り」しか考えてないでしょ
って話だ。

杉尾秀哉キャスター、
　一晩、いまの東北の冷たい海水に浸かってからコメント出し
してみろよ。