東日本大震災 社会調査と称して被災者の傷口に塩を塗る研究者よ、恥を知れ(その2)日本精神神経学会より緊急声明「被災者の方々に不適切な精神的負担を強いる、倫理的配慮を欠いた調査・研究は、人道・倫理に反するものであり、強く抗議の意を表明す るとともに、即刻の中止を求めます」
2011-04-12 東日本大震災 社会調査と称して被災者の傷口に塩を塗る研究者よ、恥を知れ
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2011/04/post-60b2.html
の続き。
社会調査等を口実に行われるインタビュー等によって、被災者が苦しめられている状況に対し
日本精神神経学会
が
緊急声明文
をアナウンスした。
特に
非医療系の、社会調査における、医療的配慮に関する訓練を受けてない研究者
は
熟読の上、これまでにこうした被災者を追い詰める調査をしていた場合は、即刻その調査について自己批判すべき
であるし
今後、調査を行う場合
は、この声明が掲げている
「疫学研究に関する倫理指針」、「臨床研究に関する倫理指針」等の政府省庁が定めた倫理指針に則り、倫理委員会によって、その倫理性や研究としての科学性に関して審議の上で承認
を受けた後、調査に取りかかるように。
と言っても、GWに乗じて
非難されるべき要素を含んだ調査が進行中
の悪寒。てか
学内の倫理委員会自体がまだ機能してない大学
だってある、というか新年度始まって1カ月だから、たぶんそんな大学だらけなわけで、
やりたい放題やってる「研究者」が跳梁跋扈している
のではないかと憂慮する。
東日本大震災被災地における調査・研究に関する緊急声明文(pdf)この度の東日本大震災によって被災されました皆様に、お見舞いを申し上げ ますとともに、亡くなられた方々へのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
被災地の皆様は大変な思いを持ちながら、復興に向けて懸命のご努力をされ ていることと存じます。日本精神神経学会と致しましても、「災害対策本部」を 発足させ、被災地の精神医療支援に必要な情報を収集し、精神医療関連諸団体 から派遣される「精神医療支援チーム」の後方支援活動を実施しております。
「精神医療支援チーム」は、被災者の方々が現在、どの様な心身の状態でお られるかを確認し、心身の健康を保つための方策と、心の健康が既に損なわれ ていると判断された方々には適切な治療方法を、各被災者の方々の実情にあわ せて提供するお手伝いをしております。
一方、「心の状態に関する調査・研究」といった形で、精神的に傷つき、心身 ともに疲弊しておられる被災者の方々を対象として、配慮を欠いた面談やアン ケートによる「心の状態に関する調査・研究」が行われている実態があります。
人を対象とした全ての「調査・研究」は、「疫学研究に関する倫理指針」、「臨床研究に関する倫理指針」等の政府省庁が定めた倫理指針に則り、倫理委員会によって、その倫理性や研究としての科学性に関して審議の上で承認を受け、承認内容に則して実施する必要があります。ところが、被災地で行われているこのような調査・研究の中には、この様な倫理的配慮がなされておらず、また、調査対象となった各被災者の方々に援助も提供しないものがあります。
過酷な状況下におかれている被災者の方々は、「心の状態に関する調査・研究」の対象となった結果、一層の精神的負担を負い、傷ついた心の回復が遅れる、あるいは新たな心の傷を負うことが危惧されます。また、配慮を欠いた「調査・研究」が行われたために、被災者の方々が心を閉ざし、本来必要な「精神医療支援チーム」の活動にも支障が生じております。
日本精神神経学会は、被災者の方々に不適切な精神的負担を強いる、倫理的配慮を欠いた調査・研究は、人道・倫理に反するものであり、強く抗議の意を表明するとともに、即刻の中止を求めます。また、人を対象とした全ての調査・研究に関し、政府が策定した倫理指針に則り実施されることを改めて確認させて頂きます。
平成23年4月20日 社団法人 日本精神神経学会理事長 鹿島晴雄
いいか、
「疫学研究に関する倫理指針」、「臨床研究に関する倫理指針」等の政府省庁が定めた倫理指針に則り、倫理委員会によって、その倫理性や研究としての科学性に関して審議の上で承認を得られてない「調査」
は
犯罪行為
だからな。
日本精神神経学会におかれましては、大変にお手数ですが、全国の大学・研究機関の学長・機関長宛にFAXされるのもよいかと思われます。あとは、今後のために
問題があったと、現地から報告のあった調査(調査・研究名および研究者代表等)一覧の公表
が望まれます。
本来は文科省や厚労省の仕事じゃないのかなあ。
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