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2011-05-27

炸裂する美音 第13回ルービンシュタインコンクール優勝はあのダニール・トリフォノフ

いつもうまく繋がらないので、聞くのを諦めていた、イスラエルはテルアビブで開催中の
 第13回ルービンシュタインコンクール
だが、最後の最後の今日になって
 ネット配信体制が万全
に。半分諦めつつ繋いだところ、ちょうど最後の演奏者、
 Daniil TRIFONOV
が「のだめのコンチェルト」として日本では有名な
 Chopin Piano Concerto No .1 Op.11
の第1楽章の最後の8小節を弾いているところだった。ダニール・トリフォノフといえば、昨年のショパンコンクールで一躍名を馳せた、ロシアの
 FAZIOLIのピアノから、えもいわれぬ美音を引き出す
若手ピアニストで
 「貴公子」だがヘンタイ(褒め言葉です)
である。ショパンコンクールの時は
 引き籠もり青年っぽい風貌
だったのだが、半年経って、かなり大人びていた。でも、やっぱりヘンタイ風味。Tri2
ここぞとばかりにスタンウェイから、美音を叩き出すのは相変わらず。
Tri3
しかも、ショパンコンクールの時よりも、明らかに、完成度が高くなっている。
凄いよ、トリフォノフ。
オケとも息が合っている。てか、たぶん
 トリフォノフはオケのメンバーに愛されてる
のだ。トリフォノフの弱音の美しさは磨きがかかり、たっぷり歌う。ヒトによってはクセがありすぎると感じるかも知れないけど、これがトリフォノフの世界だ。
観客は大興奮。第3楽章が終わるのを待たずに、フライングで拍手が起こる。イスラエルの聴衆はみんなトリフォノフが好きみたいだ。文字通りの
 万雷の拍手
である。スタンディングオベーションするヒトもいる。
このコンクールでは
 アンコール
がある。アンコールを求める手拍子に促されて、コンチェルトを弾き終わったばかりのトリフォノフが選んだのが、
 ラ・カンパネラ
だ。美しいパッセージながら、複雑な運指を要求される冒頭から、トリフォノフの一番の特長である
 炸裂する美音を高音域で響かせる
のだ。カメラはよく分かっていて、中盤以降
 右手で高音部のトリルに強弱をつけるトリフォノフの指
を映してくれた。後半、凄い勢いで弾き切った。
ああ、早朝からトリフォノフの美音を耳に出来るとは、なんて幸せな朝なんだ。
で、ラ・カンパネラを選ぶところがやっぱりヘンタイ。

アンコールの後も、拍手は鳴り止まない。
Tri5
オケのメンバーも、惜しみなく賞賛の拍手を送る。
Tri6
いつまでも、会場の拍手は止まず、オケのメンバーが舞台を引き上げ始めてやっと、諦めた。

しばらく審査の合間があった。その間に
 小さい子2人がピアノ披露
してくれた。こちらはその一人。
Tri7
テレビはヘブライ語がデフォなので、何を言ってるか不明。

そしてようやく審査結果発表。先ほどの演奏会場が発表会場となる。決勝に残ったのは6人。その内、日本人が1人、地元イスラエル人が1人だった。
こちらが結果。


1 Daniil TRIFONOV(Russia)
2 Boris GILTBURG(Israel)
3 Ilya RASHKOVSKIY(Russia)
4 Eric ZUBER(USA)
5 Alexandre MOUTOUZKINE(Russia)
6 福間洸太朗(日本)

最後の2人になったとき、地元TV局が緊張した面持ちのトリフォノフを何度か捉えた。地元のボリス・ギルバーグの名が先に読み上げられると同時に、トリフォノフの優勝決定。
 優勝したのは誰かな?
といたずらっぽく紹介されたトリフォノフは、会場を揺らさんばかりの拍手に迎えられた。
よかったね、トリフォノフ。
各賞は次の通り。(1つだけ聞き漏らした賞がある)


聴衆賞  Daniil TRIFONOV
Scholarship for an outstanding Israeli Competitor Boris GILTBURG
ショパン賞 Daniil TRIFONOV
イスラエル作曲家賞 福間洸太朗 Marouan BENABDALLAH(Morocco)
室内楽賞 Daniil TRIFONOV
協奏曲賞 Boris GILTBURG

イスラエル作曲家賞のMarouan BENABDALLAHは会場にはいなくて、
 あら、この国ももういないみたい
なんて言われてたけど。
トリフォノフと優勝を争うといわれていたのは4位のズーバーで、どうやら
 最後のコンチェルトで何かやらかした
らしい。地元のギルバーグが協奏曲賞を取っているところを見ると、この
 コンチェルトの出来の差
が、今回のギルバーグとズーバーの明暗を分けたんじゃないかな。

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