第14回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門 ファイナルは明日から4日間 最初の3日はピアノ協奏曲「チャイコフスキーの1番とラフマニノフの3番」祭り
ずっと、ロシア語の案内しかなかったんだけど、ようやく、明日からのファイナルのスケジュールが英語でも発表された。チャイコフスキーの1番は青で、ラフマニノフの3番は緑で。
Order of Performances Round IIIPiano
June 27
7:00 p.m. - Alexander Romanovsky (Ukraine)
TCHAIKOVSKY Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23
7:50 p.m. - Seong Jin Cho (Korea)
RACHMANINOFF Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in D minor, Op. 30
20-minute intermission
8:50 p.m. - Daniil Trifonov (Russia)
TCHAIKOVSKY Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23June 28
7:00: p.m. - Yeol Eum Son (Korea)
RACHMANINOFF Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in D minor, Op. 30
7:50 p.m. - Alexei Chernov (Russia)
TCHAIKOVSKY Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23June 29
1:00 p.m. - Alexander Romanovsky (Ukraine)
RACHMANINOFF Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in D minor, Op. 30
1:50 p.m. - Seong Jin Cho (Korea)
TCHAIKOVSKY Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23June 30
1:00 p.m. - Daniil Trifonov (Russia)
CHOPIN Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in E minor, Op. 11
1:50 p.m. - Yeol Eum Son (Korea)
TCHAIKOVSKY Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23
20-minute intermission
2:50 p.m. - Alexei Chernov (Russia)
BRAHMS Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in D minor, Op. 15
というわけで
30日だけが、ちょっとバラエティがある展開
だけど、前3日は
チャイコの1番、ラフマの3番
の繰り返し。
昨日、Daniil Trifonovがリハーサルをやっていてたのだが
(ショパンの1番を弾くTrifonov)
オケは
ロシア・ナショナル管弦楽団
が担当する。昨日は
リハ順が一番最後
ということで、オケも疲れ切っていて、そもそも指揮者が
1935年生まれ、御年76歳のAlexander Dmitrievというおじいちゃん
だったりするわけで、
チャイコの1番は張り切って振る
んだけど
ショパンの1番は全然やる気なさげ
なんだな、これが。
76歳というと芸術家にとっては苛酷な環境だったソ連時代を生き延びた世代
なわけで、サンクトペテルブルク交響楽団の芸術監督で首席指揮者。
チャイコフスキーというロシアを代表する作曲家の名前を冠したコンクールで、ポーランドの作曲家の曲なんかやってられっか、けっ
なのかも知れませんがね。ちなみに
鉛筆を振ってたのはAlexei Utkin
だそうだ。こちらはオーボエ奏者から指揮者、という経歴らしい。
リハ風景。
オケの音を聞きながら、どうまとめようか真剣に考えているらしいTrifonov。
で、あまりに
Trifonovのソロの出だしと合わなかったり、曲想が伝わってない
ので、何度かやりとりがあったけど、どうもDmitrievが理解してない。
スコアを見ながら、確認するTrifonovとDmitriev。
プーチン大統領(当時)から勲章を貰ったという大御所Dmitrievには若者の感性が今一ぴんと来てないみたい。
最後は、Trifonovのロシア時代(現在、彼はアメリカのクリーブランド音楽院でSergei Babayanの指導を受けている)の先生で、数々の名ピアニストを育てているTatiana Zelikmanまでが舞台に上がってきて、Trifonovがどう弾きたいかを説明していた。
スコアを前に、3者協議の模様。
すでにオケのメンバーはほぼ全員が帰っている。残っているのはコンマスくらい。
というわけで
本番でちゃんと合わせてくれるといいけど
なんだな、ショパンの1番の方は。もったりしたテンポのオケに、いつもは速弾きのTrifonovが待って弾いてたけど、それにしてもなあ。
コンクールの主役はピアノ奏者
なわけで。
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コメント
初めてレスします。
実は医療関連記事で、以前から読ませていただいていました。
初レスが音楽関連とは!
チャイコのコンクールの模様がWebで聞けることは知りませんでした。
週末はそのせいで、寝不足気味でした。
早くアーカイブに乗せてほしいですね、piano協奏曲はぜひ聞きたいです。
投稿: tom | 2011-06-27 22:29