『故宮所蔵観海堂書目』民国21年(1932年)故宮博物院図書館
夏休み前に図書館の地下書庫に眠っていた原本の
『故宮所蔵観海堂書目』民国21年(1932年)
を借りだしてきた。夏期休暇中の長期貸し出し扱いで、10月まで借りられる。
もう少し早く手を付けたかったのだが、夏バテでダウンしまくっていて、やっと正気がちょっとだけ戻ったのが先ほど。翻字できる程度には恢復した。
例によって、文字の誤り等はあるので、適宜直しながら翻字をしている。見覚えのある書名ばかり並んでいるのは、前に
『鄰蘇園蔵書目録』
の翻字をしたからで、『鄰蘇園蔵書目録』では、必ずしも、子目分類が出来てなかったのを、『故宮所蔵観海堂書目』では、一応、四部分類に直してある。もっとも、細かく見ていくと、単に四部分類にしただけ、という部分もあり、書目の順番が滅茶苦茶だったりする。
その滅茶苦茶な部分をまとめるのが、今回の翻字の目的で、これさえできれば、あとは一切の作業が楽になるはずだ。
半葉十二行の線装本だが、排印本。この内、翻字するのは二十葉くらいだから、大した分量ではない。
1932年の目録ということは
蒋介石が故宮から宝物や書籍の半分を台湾に持ち出す遙か前
のもの、ということだ。『故宮所蔵観海堂書目』は確か更なる排印本があった筈なのだけど、こちらは出来も印刷も悪かったので、原本を書庫から拾い出してきた次第。
いまはこの書目に載る書物は、
北京に半分、台湾に半分
ということになっているが、善本は圧倒的に台湾の故宮博物院図書文献館に多くある。
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