8/19の試合で、ベルギー・リールスの川島に「フクシマコール」でサポーターが川島と被災地を侮辱したゲルミナル・ベールショットAC、公式サイトで謝罪した上、東日本大震災への義援金を募る@8/24
事が起きたのは、8/19のこと。スポーツ報知より。
川島、相手サポーターの「フクシマ」コールに激怒◆ベルギー・ジュピラーリーグ リールセ1―1ゲルミナル(19日・リールセ) リールセの日本代表GK川島永嗣(28)がホームのゲルミナル戦で4試合連続フル出場し、1―1で引き分けた。川島は後半25分、ゴール裏の相手サポーターから「フクシマ! カワシマ!」とヤジられた。激怒した川島は相手サポーターに向かって抗議、ペットボトルが投げつけられる事態となり、試合は一時中断された。
川島の堪忍袋の緒が切れた。先制ゴールを決めた5分後の後半25分。過熱したゲルミナル・サポーターからのヤジが飛んだ。川島の名にからめて「フクシマ! カワシマ!」と大合唱の罵声(ばせい)に、自らスタンドに向かって抗議した。
「それは冗談にできることじゃない。そう言いました」。すると川島目がけてペットボトルなどが投げつけられた。審判は試合の一時中断を決め、選手たちはピッチから引き揚げた。8分後。「今後選手に向かって物を投げた場合、試合を即刻中止する」と警告アナウンスの後に試合は再開された。
「ずっと向こうのサポーターが『フクシマ! フクシマ!』って言ってたんで。ほかのことだったら許せますけど、それはユーモアじゃない」と川島。フクシマコールは試合開始直後から浴びせられ続け、辛抱は限界にまで達していた。川島は5月に長谷部、内田らとともに“欧州組”で仙台を訪問。さらに6月にもアスリートによる支援活動「チーム・ニッポン」の一員として再度避難所を訪れ、被災者を激励している。自身の目で震災被害の甚大な様子を見てきただけに、軽々しくダジャレでちゃかすような振る舞いを看過することはできなかった。
試合は中断再開後、川島の怒りに押されるようにリールセ・イレブンが猛攻を開始。攻撃にかかりすぎるあまり守備がおろそかになってしまい、ミスから逆に失点してしまった。「今日はやっぱり、後味の悪い引き分けだったんで…。気持ちは良くないです」。勝ったように大騒ぎを続ける相手サポーターの声が響く中、川島は無念さをにじませていた。
なんともやり切れない野次に、川島は平常心を喪い失点、引き分ける結果となった。
この事件に対し、8/24、対戦相手のゲルミナル・ベールショットACは、
公式サイトに日本語の謝罪文と東日本大震災への義援金の募集を始める旨
を掲載した。
お知らせ2011年8月24日
コニンクリーケ・フットボール・クラブ・ゲルミナル・ベールショットACは、確固たる基盤の下に設立されたフットボールクラブであり、したがって大きな社会的責任を負っています。我々はダウンタウンプロジェクトと名付けられた社会貢献プログラムに基づいて、地域コミュニティと接し、支援が必要な人々や移民の方々と手を取り合っています。同時に我々は、偏見や差別をなくす努力が必要なことも認識しています。サポーターの皆さまには、常に全力でゲルミナル・ベールショットACを応援していただけるよう期待していますが、対戦相手には常に敬意を払うことも忘れて欲しくないと思っています。ゲルミナル・ベールショットACは、公式ウェブサイトやFacebookを通じて、いつ何時であれ、ポジティブなかたちで我々をサポートしてくださるようファンの皆さまにもお願いしています。
リールスで行われたアウェイゲームでは、不幸な、そして容認し難い行為が発生し、我々の社会的責任に陰を落としてしまいました。我々は今一度自らの社会的責任に立ち返り、去る金曜日の出来事に特有な経緯と影響を考え、被災なされた日本の皆さまに何らかの支援ができないかとサポーターへの呼びかけを行い、義援金を募ることといたしました。義援金送付先は赤十字(口座名:gift Japan - Beerschot"、口座番号:000-0000053-53)です。
ゲルミナル・ベールショットACは、すべての公式チャンネル(ウェブサイトおよびFacebook)を通じて義援金を呼びかけ、来週日曜日にホームスタジアムで行われるスタンダード・リエージュ戦の際に再度サポーターにこのメッセージを発信します。
最後になりますが、東日本大震災および巨大津波で被災した方々、とりわけ福島県民の方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。今回の出来事には遺憾の意を禁じ得ませんが、これを契機に日本およびベルギー両国の友好が深まることを期待しています。
コニンクリーケ・フットボール・クラブ・ゲルミナル・ベールショットAC
選手、関係者一同
福島のためにも、川島のためにも、よかった。
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