韓国の塩田(天日塩)で殺虫剤・除草剤を数十年にわたって使用→どうやら輸入天日塩を使用した「天日塩」ビジネスか→続報があります
塩田で作った天日塩というと
ミネラルたっぷりで美味しく、身体にもイイ
などという宣伝をされていることが多いのだが、
韓国の塩田では数十年にわたって殺虫剤・除草剤が使われてきたことが判明
した。シンシアリーさんのblog「シンシアリーのブログ」の8/16付記事
農薬をばら蒔いた塩田が摘発!(写真リンク追加)
をご一読下さい。
使われていたのは
除草剤「グラモクソナンティオン(Gramoxone=パラコート)」と「プルバンペ(※1)」
殺虫剤「スミチオン」と「ジオリックス」、「チュンモリ(※2)」
((※1)と(※2)は韓国での商品名)
等だそうで、上記に出てくる
除草剤グラモクソナンティオンの瓶
は、日本の海岸にも打ち上げられている。「『ゲスナメブログ』の逆襲」の昨年8/28付記事
日本の国境
の5枚目の写真がそれのようだ。
パラコートは、日本ではかつては農薬自殺に使われ、毒性が強いので、現在は濃度を低くしたものが販売されている。解毒方法がなく、しばらく意識が澄明だというので悪名高い。ある濃度以上が身体に取り込まれた時点でアウトなので、ともかく早く体外に排泄させるしかない。
スミチオンはこちらも悪名高き有機リン酸系の殺虫剤だ。
どちらも
洗浄が出来ず、直接口にする調味料である塩を作っている場所で使ってイイものではない
だろうねえ。
これまで
塩の農薬検査をしてなかっただけ
と言う辺りがなかなか凄い。
しかし
天日塩と銘打つだけで、価値が高くなる
はずなのに
洗浄できない塩を作る塩田で、殺虫剤も除草剤も使ってました
って、その発想がよくわからないよ。
と思っていたら、コメント欄にこんな話が。
49. エントリーの写真を見て
>シンシアリーさんエントリーされてる写真を見ましたが、塩田ではありません。
ニモは若い時 廃止塩田の解体をブル・ユンボを操縦して行いました。
その15年以上使われなかった廃止塩田よりひどい状態です。「伯方の塩」で有名な伯方塩業も、廃止塩田に立地し、輸入天日塩(+岩塩)をブレンドしています。
枝条架(竹の梢を流れる時に濃縮される)も無く、流下式でもありません。韓国の製塩業者も廃止塩田で輸入塩でしょう。天日塩のブランド・土地の安さ等で立地してると思います。
心配なのは、塩池で鹹水(かんすい)とも云えない、若干濃縮された塩水を使って「イオン交換樹脂法」で作ってる場合です。
「天日塩」は嘘の上、農薬が混入します。
ニモデモ 2011-08-17 03:36:19
伯方の塩の作り方は、
輸入天日塩(オーストラリアもしくはメキシコ)を付近の海水で溶かして製塩する方法
だ。詳しい図解は、伯方の塩のサイトに。
伯方の塩ができるまで
付近の海水をどこで採取しているかについては、以下に。
当社製品「伯方の塩」の安全性について(PDF)
これによると、
工場の所在地
伯方工場 : 愛媛県今治市伯方町木浦甲 841
明浜工場 : 愛媛県西予市明浜町俵津 1-696-4
大三島工場 : 愛媛県今治市大三島町台32原料
天日海塩 : メキシコまたはオーストラリアから輸入しています。
海水 : 各工場の数百メートル沖で取水しています。
とのことである。もし、同様のやり方で
韓国の「天日塩」
が作られているとすると、
輸入天日塩に混ぜて、製塩に使われている韓国の海水がどの程度キレイか
が問題になるだろう。てか、農薬垂れ流しの海岸近くから取水してなきゃイイのですが。
そして、ニモデモさんが心配されるように
付近から採取した海水を使って「イオン交換樹脂法」で作ってる場合は、天日塩でない上に「農薬入り」
となる。
続き。(8/27 20:26)
シンシアリーさんのblog「シンシアリーのブログ」の今日付の記事に続報があります。
政府「塩から農薬成分は無かった」、専門家「それは違う!」(※追記しました
どうやら
農薬が混入したとしても、検出は難しい
ということのようだ。
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