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2011-09-19

小林勇『蝸牛庵訪問記-晩年の露伴先生-』岩波書店 昭和31年

岩波茂雄の女婿である小林勇が、編集者としてつきあった幸田露伴(一八六七〜一九四七)の晩年を綴った書物。
幸田文の随筆に
 岩波の小林さん
としてしばしば登場する本人が書いたものである。

確か、幸田文には歓迎されなかった書き物で、そりゃそうだろ、と思うような話満載。てか
 オフレコ話で一冊書いて一儲け
って内容だから、そう品のいいものではない。
いまだと
 鹿砦社が出すような印象
なんだけど、昭和30年代って
 文豪の「こぼれ話」なら何書いてもイイ
って、
 おおらかすぎる時代
だった模様。ネタの程度としては、現在あるメディアでいえば
 サイゾーとかBUBUKA並の下品さ
である。

露伴と付き合いのあった文人や著名人の「月旦」がぽろぽろ出てくるんだけど、小林勇の「記憶」がどの程度確かなのか、そこが問題かも知れない。
まあ、この書物を読んで、小林勇が好きになる人がいるとすれば、相当珍しいと思う。

なぜ
 文化人の墨蹟や「生原稿」等が古本屋に流れるか
が、よくわかる書物でもある。

そういう意味では
 IT革命万歳
である。

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