「京都筒菜」という名の「空心菜」
先日の研究会の帰り、JR京都伊勢丹の地下に寄ったら
京都筒菜
という、聞き慣れない名前の葉物を売っていた。一袋150円。
伊勢丹の地下は、地物野菜(つまりは京野菜)を安く売ってたりするので、寄れるときには必ず覗いていくのだが、筒菜とは初耳。
一応、デパートの地下に出店している八百屋さんの意地もあるので、比較的安く、いい野菜が手に入る。京都では
顔の立たない商売
は嫌われるから、そうした「意地」を買って、
お利口な買い物
をするのが、生活の知恵だ。
で。
台風の中、野菜炒めを作ろうと思って、この筒菜を洗ってみたら、なんのことはない
空心菜
じゃん。ま、茎が中空になってるから「筒菜」でも構わないけど、敢えて変な名前付けることもないだろ。
空心菜は、東南アジア等では簡単に栽培できる野菜で、
タイでは、池の亀が囓っていた
とかいう話も聞いたことがある。
京都筒菜といういかにもな命名
は
京野菜人気を狙ったあざとい改名の臭いがしないでもない
わけで、ちょっとイヤだな。空心菜が手軽に買えるのはいいんだけど。
空心菜は、
強火で一気に炒める
のがコツなんだが、うちのガスコンロでは火力が今一だ。
葉とこりこりした茎の歯触りを残して炒める
のが、うまく出来たときなんだが、今日は椎茸と炒めた関係上、理想的な仕上がりの二つ手前くらい。ほんとは、
空心菜のみ炒める
のに専心するとイイんだけどね。塩と油と火加減と気合いで勝負の料理なので、台風なんて妙なイベントのあるときは、なかなか上手に仕上がらない。
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コメント
「『空芯菜』、『クウシンサイ』は日本で個人により野菜、種子、料理、飲料などの呼称として商標登録されているため、無断で使用できない。」(Wikipediaより。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E8%8A%AF%E8%8F%9C)ということらしいです。
我が家の猫の額よりも小さいベランダでは空芯菜が繁茂していて、非常に重宝しています。
投稿: Crystalline Radical | 2011-09-22 10:20