「タマネギ列車」はまだ走る
「札幌黄」といえば「丘珠産」
がどういう意味か分かる人は、たぶん道産子。札幌市丘珠は、
飛行場と玉葱
と刷り込まれた場所で、おいしい玉葱の産地である。もっとも、札幌の都市化が進むにつれ玉葱の産地の中心は北見に移り、
タマネギ列車が北見から玉葱を運ぶ
のは、秋から春の北海道の名物の一つとなった。
北見といえば薄荷
というのも、
『わたしたちの北海道』(北海道の小学校社会科副読本)の定番知識
であった。ちなみに
『わたしたちの札幌』(札幌市の小学校社会科副読本)の定番知識
には、丘珠の玉葱の他に
山口スイカ、メロン
もある。手稲山口は西瓜やメロンの栽培で有名だったのだ。最近どうかしらないが。八百屋でわざわざ
山口西瓜
と書いてあれば、ちょっと高い、おいしい西瓜だった。
丘珠に「現地学習」にいくと、広々とした玉葱畑が続いていたのも、たぶんもう大昔かもね。
で。
タマネギ列車
の方なんだけど、
当初は来春廃止予定だったが、とりあえず存続が決まった
というニュースが。道新より。
「タマネギ列車」継続 14年春まで、JR貨物が方針(09/15 07:25)
2014年春まで継続される「タマネギ列車」=8月10日、JR北見駅JR貨物は14日、来春の廃止を予定していた北見産タマネギなどを運ぶ北見-旭川の臨時貨物列車について、2014年春まで、出荷期間の1日1往復体制を継続する方針を明らかにした。荷主との価格交渉が折り合ったことに加え、旧式ディーゼル機関車の当面の整備体制にめどがついたことから予定を変更した。<北海道新聞9月15日朝刊掲載>
そうか、
旧式ディーゼル機関車の整備ができるかどうか
も、問題だったのね。
気温が低い北海道の玉葱は糖度が高くて、生でも加熱してもおいしい。
関西へ来ていちばんがっかりしたことは、札幌黄が手に入りにくくなったことで、淡路産の玉葱もおいしいのだけど、やっぱり使い慣れた札幌黄や北見黄(札幌黄を北見の気候に順応させたもの)が好きなのだった。
いま出回っている北海道産の玉葱は、在来種の札幌黄ではなく、収量の多いF1がほとんどだという。
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コメント
私たちの札幌 私たちの北海道 大変懐かしゅうでした。 「私たちの札幌」で思い出すのは「屯田兵」とか「大友亀太郎」とかですね。今の創成川が大友堀だったとか。
投稿: 優駿 | 2011-09-15 17:29
行きは玉葱というよりも、帰りの「廃蛍光灯」(野村興産イトムカ鉱山で処理。日本最大級の廃水銀処理施設)というイメージが自分には強くてなりません。どうでもいい話ですが。
投稿: SY1698 | 2011-09-16 23:21