東洋文庫蔵書の蔵書印
国内外で書物の調査をすると出てくる問題が
この蔵書印、誰の?
という話。わたしの場合、たまたま最初にやった中国は雲南省・昆明での調査で
伊澤蘭軒の手沢本に遭遇
するという、大当たりな状況だったので、以後
日本の医家や大名家、学校等の蔵書印
ばかり見続けている。 中国の場合、
誰の蔵書印か
というのは、資料がある程度まとまっていて、分かりやすくなってるんだけど、日本の場合
今一バラバラ
で、いつも困る。書冊体では資料がないわけじゃないけど
現地調査の場合、コピーを一々持っていくのも大変
で、できれば
オンラインもしくはPDFで「蔵書印現物の画像付き」の資料
があると一番役に立つ。
岩本篤志先生経由で、次の資料に気づいた。
東洋文庫所蔵本に押捺された蔵書印について(七)--学校・教育機関の蔵書印-- 中善寺慎(PDF)『東洋文庫報』41
東洋文庫所蔵本に押捺された蔵書印について(八)--医家・本草家の蔵書印-- 中善寺慎(PDF)『東洋文庫報』42
蔵書印の図像と、所有者の略歴等が簡潔にまとめられていて便利。あくまで東洋文庫蔵書に押されている分だけなので、網羅してるわけじゃないけど、明治期に日本から流出した書物を海外でチェックする場合には役に立つ。
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