横浜中華街大珍楼本店の家郷菜
ネットの古い友人で、中華料理の達人zom大人おすすめの店の一つ、横浜中華街の
大珍楼本店
は、
家郷菜
を食べさせる店である。日本人向けのアレンジなしの真っ向勝負なので
日本人向け中華じゃなくても大丈夫なヒト
と行かないといけないところが難点ではある。同じ店で中華バイキングもやってるが、本命は家郷菜だ。二階に上がっていくと、真っ赤な細長い紙に黒々と書かれたメニューが壁一面にぶら下がっている。これが
いまおすすめの家郷菜
で、適当に選んでもいいし、モノによっては、メニューになくても作ってくれる。
今回は、慶應大学医学部図書館の調査の後、渋谷まで出て東横線に乗り換え、特急の終点「元町・中華街」で降りた。便利になったものだ。
中華街では、奈良で使う調味料や調理器具や、同發で、
明炉叉焼と脆皮焼肉と中秋月餅
を買ってから、大珍楼に向かった。焼味は肉肉してるから、大珍楼では
野菜中心に注文
することに。
まずは、家郷菜ではずせない「例湯」。
この日は
豚脛肉と冬瓜のスープ
だった。
ぼってりした厚手の陶器の壷に、たっぷりとスープが入っている。この壷のおかげで、冷房が効いている室内でも最後まであまり冷めなかった。
冬瓜は皮付きのまま煮込んであるが、皮が口に触らない。どれだけ煮込んでいるんだか。肉厚の花茹(茹子椎茸)などと一緒に、長時間煮込まれたスープは、薄味だが滋味深い。夏バテの身体に染み込むようだ。
身体の熱を去る冬瓜入りというのが、中国の知恵。
たっぷり、4人前くらいあって、1600円。
野菜中心で二皿。
まずは
茄子の蝦味噌炒め
だ。
見た目はぱっとしないが、皮を剥いた茄子に、蝦醬を忍ばせたソースが絡んで、えもいわれぬ味わい。蝦のいやな発酵臭はない。
メニューにはないが、作って貰ったのが
空心菜の大蒜炒め
だ。
空心菜は、家庭の貧弱な火力では、上手に炒めるのが難しい。
青菜の腐乳炒めもメニューには載ってるので、次回は空心菜の腐乳炒めも試してみたい。
ご飯は、家郷菜を扱う方の店名である「煲煲[保火保火]好」が示す名物の「煲[保火]仔飯」に。香港や台湾で食べられる「土鍋飯」のことで、ご飯の上に肉や魚が載っている。具は
鶏と臘腸(中華ソーセージ)
を選ぶ。
臘腸の甘味がアクセントになっている。
これは、鍋肌にこびりついている
お焦げ
が、また、おいしいのだ。ガリガリ削る。
これだけ食べて、2人でお腹いっぱいに。お茶を一壷頼んで、1人前2800円前後だった。お茶は、普[シ耳]洱茶にしたが、大珍楼はどのお茶を頼んでも一壷315円。
メインは肉抜きだったが、組み合わせとしては悪くなかった。
夏の暑さにやられた身体に元気を供給するには、おすすめ。
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