杏雨書屋 特別展示会 & 研究講演会@10/22 杏雨書屋 & 武田薬品工業研修所
というわけで、春秋2回開かれる、武田科学振興財団杏雨書屋主催の特別展示会と研究講演会に行ってきた。
行きは晴れてたけど、帰りは結構な雨降りに。
展示内容と講演会の演題はこちら。
第57回特別展示会
テーマ:「江戸時代後半期の本草学-小野蘭山-」
日時:2011年10月17日(月)~22日(土)10:00~16:00※
※22日(土)は17:00まで開館いたします。
場所:大阪市淀川区十三本町2-17-85武田科学振興財団杏雨書屋2階展示室
展示品の多くを2012年3月頃まで展示する予定です。開催期間中にご来場いただけない方は、杏雨書屋に開館日等をご確認の上ご来館下さい。第28回研究講演会
日時:2011年10月22日(土)13:00~15:00
場所:大阪府吹田市山田南50-2
武田薬品工業(株)研修所2階大ホール
演題・講師
I『小野蘭山の本草学と天産物の情報収集』
明治大学文学部教授平野満先生
II『小野蘭山の学統-本草学から植物学へ-』
日本医史学会理事遠藤正治先生
武田薬品の研修所へは、事前に申し込むと無料送迎バスに乗せてくれる。十三の武田薬品工業(ここに杏雨書屋もある)11:40出発だったが、11:10くらいに着いたので、まずは杏雨書屋で展示会を参観。
小野蘭山(1729-1810)関係の書籍や文書等がずらりと並んだ展示室。蘭山が描いた百合の花が美しい。カノコユリかな。
展示室の入り口で、松田清先生に声を掛けられた。先生には
blog読んでます!
と答えた。松田先生のblogはこちら。
松田清のtonsa 日記 // Blog Rangaku 蘭学 by Kiyoshi Matsuda
来年3月で、京大は定年退職されるとのこと。
小野蘭山が
朱と墨で書き分けた本草書
が並んでいる。
朱墨で書き分ける
のは、中国の本草書では伝統の書き方だったが、印刷術の発展と共に忘れ去られた。わざわざ小野蘭山が旧に復した体裁で書写したのである。
ところで、会場に、小野蘭山の書幅で
非素問無以立論、非本草無以立方
と書いたものが展示されていて、説明には出典が書いてなかったけど、
朱震亨(丹溪) 『儒門事親』『格致餘論』自序
が出典。
(訂正 11/4 22:03 shigeさん、訂正ありがとうございました。寝ぼけて書名を間違えました)
講演については、また後ほど、元気を回復したら。
講演が終わって、帰りのバスに乗ろうとしたら、雨が降り始めた。
十三の武田薬品の工場に戻る頃には雨足は相当なものに。
杏雨書屋に戻り、更に展示をゆっくり見て帰途についた。
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コメント
ん?
朱震亨(丹溪)『格致餘論』序では?
投稿: shige | 2011-11-04 21:38