今年のノーベル医学生理学賞受賞のラルフ・スタインマン教授は9/30に死去 @Reuters→受賞取り消さず 亡き教授は自ら発見した樹状細胞を用いた療法で闘病
確か、ノーベル賞は、生きている人にしか贈られないものだと思っていたのだが。
いまtwitterで、Reutersの速報が入った。
https://twitter.com/#!/reuters/status/120848218807484416Reuters: FLASH: Nobel prize winning scientist Ralph Steinman died on Sept 30, aged 68, after suffering from pancreatic cancer: Rockefeller University
(ロイター速報:ノーベル賞を獲得した科学者ラルフ・スタインマンは9月30日、膵臓癌のため68歳で亡くなった。:ロックフェラー大学[勤務先]より)
えええええええ?
今年のノーベル医学生理学賞を受賞したのは、この三人。朝日より。
ノーベル医学生理学賞に米のボイトラー氏ら3氏スウェーデンのカロリンスカ医科大は3日、今年のノーベル医学生理学賞を、米スクリプス研究所のブルース・ボイトラー教授(53)、仏国立科学研究センターのジュール・ホフマン名誉リサーチディレクター(70)、米ロックフェラー大のラルフ・スタインマン教授(68)に贈ると発表した。
ボイトラー教授とホフマン氏は、生まれながらにもっている原始的な「自然免疫」の仕組みを解明し、スタインマン教授は、外敵にさらされてできていく「獲得免疫」で重要な役割を果たす「樹状細胞」を発見した。これらの研究により、感染症やがんなどの治療法開発への道を開いた。
賞金は、1千万スウェーデンクローナ(約1億1千万円)。2分の1をスタインマン教授、残りを2人で分ける。授賞式は12月10日、ストックホルムである。
合掌。
どうなるんだろう?
続き。
結局
受賞を決定した後の死去
として、受賞は取り消されないことに。NHKより。
死去の教授 ノーベル賞受賞へ
10月4日 5時21分ことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれた3人のうち1人、アメリカのロックフェラー大学のラルフ・スタインマン教授が、先週亡くなっていたことが明らかになった問題で、ノーベル財団は「死去した人物には賞を授与しない」という原則の例外的な措置として、当初の発表どおり受賞者とすることを決めました。
スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は、3日、アメリカのロックフェラー大学のラルフ・スタインマン教授をほかの2人の研究者と共に、ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者の1人に選びました。ところがノーベル財団によりますと、受賞者の発表の3時間後になって、初めて、スタインマン教授が先月30日に68歳で死亡していたことが分かったということです。ノーベル賞には「死去した人物には賞を授与しない」という規定があるため、ノーベル財団では、前例がない事態だとして対応を緊急に協議しました。その結果、ノーベル財団は「今回の事例は、受賞が決まったあと、授賞式までに死亡したケースとみなす」とする声明を発表し、当初の決定どおりスタインマン教授を受賞者とすることを決めました。スタインマン教授は、病原体についての情報をリンパ球に伝えて抗体などを作らせる樹状細胞という免疫細胞を発見したことで、今回のノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれましたが、この4年間みずから、この免疫細胞を使った治療方法ですい臓がんと闘ってきたということです。スタインマン教授の遺族は、ニューヨークで記者会見を開き、「複雑な気持ちです。とても悲しいとともに、栄えある賞に選ばれたことを誇りに思っています」と話しています。
なるほど。
膵臓癌は見つかりにくいので、発見されたときは手遅れの場合が少なくないが、スタインマン教授は
自分が発見した樹状細胞を用いた治療法で、四年間膵臓癌と闘っていた
ってことね。何というか
自分の身体を使って、実験してみる
のは
究極の科学者魂
ではないか。
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