京大吉田寮補修特別委員会のblog→訂正・追記あり
京大にはいくつかの自治寮があるけれども、中でも
吉田寮
は、今年で
築98年の木造建造物
である。わたしが他寮寮生だった頃でも、年に1度の寮内消防訓練で
吉田寮は火がついたら30分で全焼する恐れのある危険建造物
と、左京消防署に折り紙を付けられていた逸品で、それがまだそのまま建っているわけで、非常に危ない。
(追記 12/1 22:40 吉田寮でもこれは
吉田西寮
といって、1989年取り壊された棟であり、現存の建物ではない。その点をお詫びして訂正します。)
さて、その吉田寮の改修問題が出てきて、もうずいぶんになるのだが、
吉田寮補修特別委員会のblog
というのが出来ていた。
ここには
吉田寮の歴史や現状
が、コンパクトにまとめられている。
吉田寮をご存じない方には、吉田寮の写真集が出版されていて、
吉田寮写真集
内容見本の写真が上がってるけど、こんなところ。
写真を見る
これから寒くなるから、火気管理が大切な時期なんだけど、大丈夫かな、吉田寮。
学内では、吉田寮は
よしだ
と
「よ」を一番高く、「しだ」を低く平板に読むアクセント
だったんだけど、最近はどうなんだろうね。他寮は普通のアクセント。
続き。(12/1 22:40)
吉田寮生の村上峰葉さんから次のようなコメントを頂いたので再掲する。
吉田寮生の村上と申します。
吉田寮の火災の危険性について記述されてますが、私が左京消防署さんの方に確認した際には、どのくらいの時間で全焼する恐れがあるのかということは、風向きなどの条件が関わってくるので一概には言えないとのことでした。また自治会では、寮での石油ストーブの使用を原則として禁止する、火災訓練を定期的に行い寮生への参加を呼び掛けるなど、火災防止に関する取り組みを行っております。このような事柄に関しても記述していただけるとありがたいです。
村上さん、コメントありがとうございます。吉田は火事が恐いのだが、全寮的に取り組んでいるとのこと。
ちなみに、吉田寮の火災発生時の可燃性についての指摘は、1980年代の
自治寮建て替え問題のパンフレットに記載
されているを見た。これらは、当時、京大学内の自治寮で共通して持っていた認識であり、残念ながら、いま手元にそのパンフレットはないのだが、ちょうど
吉田寮の在寮期限闘争の時期
と重なる。で、だんだん思い出したのだが
30分で全焼と折り紙を付けられたのは1989年に取り壊された「吉田西寮」
のことだと思う。ということで、
現在の吉田寮(西寮があった頃は、「吉田東寮」と呼ばれていた)は古い建物だが、30分で全焼するかどうかはわからない
と訂正します。
ただ、西寮が取り壊された1989年からすでに22年を経過しているので、現在の吉田寮が、木造建築としては、相当しんどい建物であることには変わりないと思う。
京大学内では、
1989年に教養部の尚賢館が不審火で全焼
したほか、
1996年に吉田寮に近接するオーケストラボックスが全焼
するなど、吉田寮のある南部地区での火災が起きている。
比較的最近の吉田寮近辺の写真は、こちらに。blog「京都見て歩記」より。
20110526
この焼跡部分が、旧京大オケのボックスがあった場所。
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コメント
吉田寮生の村上と申します。
吉田寮の火災の危険性について記述されてますが、私が左京消防署さんの方に確認した際には、どのくらいの時間で全焼する恐れがあるのかということは、風向きなどの条件が関わってくるので一概には言えないとのことでした。また自治会では、寮での石油ストーブの使用を原則として禁止する、火災訓練を定期的に行い寮生への参加を呼び掛けるなど、火災防止に関する取り組みを行っております。このような事柄に関しても記述していただけるとありがたいです。
投稿: 村上峰葉 | 2011-12-01 22:40