小長谷正明『ローマ教皇検死録』中公新書1605 2001年
ベッドの周りを片付けていたら出てきたので、
小長谷正明『ローマ教皇検死録』
を読む。
書名はおどろおどろしいが、
歴代のパパ様がどんな原因で亡くなったかを推理
するもの。今一、記述が荒く、もうちょっと整理して書けば、もっとわかりやすいのに、と感じる。
純潔どころか、
愛人だらけ、子どもや孫を枢機卿に据える教皇がいた時代
があるローマカトリックは、
宗教世界を統べる教皇の権力
の魅力に抗いがたかった聖職者達が、血で血を洗う歴史を持っている。アーメン。
そのため
毒殺
は当たり前で、その毒殺技術がイタリアからやがてフランスへ、カトリーナ・ド・メディシスとともに移入されるなんて話も出てくる。
それと
ローマの友達「マラリア」の被害
が意外に大きいことにも驚いた。
なお「女教皇ヨハネス」について、参照されているのは以下の論文。全文が読める。
Maria I. New, Pope Joan: a recognizable syndrome(pdf)
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