金正日総書記死亡(その4)将軍様の死因は「過労死」 服喪期間は「歌舞音曲停止(ちょうじ)」だと
まあなんていうのか。
金正日総書記死亡の服喪期間は「歌舞音曲停止」
ですと。
毎日より。
金総書記死去:訃告「金正恩氏後継」伝えるも各国混乱警戒【北京・米村耕一】
(略)
一方、朝鮮中央通信によると金総書記は心臓や脳血管の病気で長期にわたり治療していたという。訃告は「(そうした中で現地指導を続け)積もりに積もった精神的・肉体的過労により心筋梗塞が起き、心臓性ショックを併発した」と伝え「殉職」とたたえた。北朝鮮の公式メディアによる最後の動静報道は、15日の平壌のスーパーマーケット視察だった。
葬儀は28日に平壌で行われるが、外国弔問団は受け入れない。遺体は、父親の金日成(キム・イルソン)主席も葬られた平壌の錦繍山記念宮殿に安置される。29日までを哀悼期間とし、各地や各機関でさまざまな追悼行事が予定されている。この間、一切の歌舞や娯楽は禁じられる。毎日新聞 2011年12月19日 22時35分(最終更新 12月19日 23時25分)
将軍様の誕生日には
白い動物が現れるという「吉祥」が報告される社会主義国
だから、まあ、しょうがない。
しかし、おごちゃんも嘆いていたけれども、
偉大な領導者金正日同志が「過労死」で「殉死」
なんて平気で報道しちゃってるわけで
過労死マンセー
って話は、ぞっとしますがね。今後、日本で
過重労働による過労死
が起きたら、その会社は
北朝鮮並みの労務管理
ということですな。
しかし
列車で移動中死亡
って、
秦始皇の死のエピソード
と似てるよね。あのときは
喪を秘して、盛夏の暑さで漂う屍臭をカモフラージュするために、始皇帝の棺を載せた車に一石もの鮑(アワビ)を乗せて、臭気を誤魔化し、咸陽に戻って、喪を発表した(『史記』秦始皇本紀卷六 始皇三十七年七月條)
のだったが、今回の話はこのエピソードを思い出させた。
後継者金正恩の権力基盤が、秦始皇死後の二世皇帝胡亥と同様、固まってないところも、似ている。
おまけ。中川学さんに、そのものずばりの
近世の死と政治文化―鳴物停止と穢
という著作がある。目次は以下の通り。
本書の課題と構成
第1部 死と音―幕府・藩の鳴物停止令(江戸幕府鳴物停止令の構造と機能
鳴物停止令と朝廷―停止令をめぐる朝幕関係
鳴物停止令と諸藩―停止令をめぐる幕藩関係)
第2部 死と穢―朝廷の触穢令(朝廷における触穢令の構造と機能
朝廷の触穢令と幕府―将軍の死をめぐって
朝廷の触穢令と神社―賀茂別雷神社の場合)
第3部 死の呼称―死と死者の位置づけ(死の呼称とその構造
将軍の院号と朝廷―死者の称号とその決定問題)
総括と課題
これは読んでみないとな。
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