奇蹟の救急搬送
それは暮れのこと。家人から緊急の電話が入っているのに気がついたのは昼休み。高齢の親族が倒れて、搬送されたという。それも
クモ膜下出血
だ。この時点では、最悪の事態を覚悟した。
祈るような気持で、その日の授業を終えた。
翌日、手術は成功したけど、まだ麻酔から醒めてないので、という連絡。
クモ膜下出血で手術適応
というだけで、奇蹟に近い。
倒れたのが、平日の昼間だったこと。(土日祝や夕方〜朝にかけてだったら搬送先も見つからない)
倒れた場所が介護者のいる施設だったこと。(以前は自宅で一人暮らしだった)
施設から20分で、手術の出来る脳外科のある病院に搬送できたこと。
高齢だったために、脳に委縮があり、出血が多かったにも関わらず、血の逃げ先があって、脳へのダメージが予想より軽かったこと。
こうした幸運が積み重なって、命を取り留めた。
翌々日。
たいへんなんだよ〜
という家人からの電話に驚くと、なんと
「何持って来て」とかいろいろ元気に指示してたいへんなんだよ〜
と言うのだった。破裂した血管の瘤があったのが、右側だったので、言語にもほとんど支障がなく、利き手も使える。
主治医の先生からは
まだいくつか山があるので、それを一つ一つ乗り越えていきましょう
という、前向きな説明があったとか。
年末に見舞ったところ、大手術の後とは思えないくらいの元気さで、ひとまず安心した。
年が明け、また見舞ったところ、主治医の先生によると電解質のバランスが崩れたせいとかで、年末よりはちょっと静かにはなっていたけど、
リハビリをして、少しでも前の生活に戻りたい
という意志は強く感じる。
まだ、経過観察中で、気は抜けないけれども、こんな奇蹟もあるのだ。
ともかくも、主治医の先生とお世話になっている病院のスタッフの皆様、また、倒れたときにいち早く搬送の手配をしてくださった施設の皆様に感謝します。
これが札幌で起きた話だったら、恐らく助かっていない。
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