埼玉県立図書館蔵赤松宗旦著『利根川図志』の挿絵がカッコいいなと思ったら、葛飾北斎が描いてた件
調べ物をしていて
赤松宗旦『利根川図志』
にぶち当たる。人文地理学や、近世史の専攻ならおなじみの文献かも知れないけれども、関西にいて、古代ネタを中心にやっているわたしは、まず当たったことのない文献である。
これは、埼玉県立図書館が
貴重書の画像公開
をしていて、全六冊をPDFにしていて、ダウンロードできる。
デジタルライブラリー 利根川図志
つらつら見るに
実に挿絵がカッコいい
のである。
これは安政二年(一八五五)の初版だそうな。実に摺りもいいし、画像が綺麗だ。
しかし、この絵は誰の絵だろ。
京大に所蔵がないか見てみたら、明治の後搨があった。そこには
著者標目 赤松, 義知(1806-1862)||アカマツ, ヨシトモ
著者標目 葛飾, 北斎(1760-1849)||カツシカ, ホクサイ
と書いてあるじゃん。
もう一度、埼玉県立図書館の画像に戻って、第一巻の説明をよくよく読むと
巻中の画図、名印無きは、葛飾北斎なり
と書いてあるじゃないか。なるほど、カッコいい図が満載な筈だ。
読みやすいので、お暇な方は是非。
そこまで気合が入らない方は、柳田國男の校注本が岩波文庫(黄 203-1)に入っている。
挿絵だけ見たいなら、デジタル画像の方が格段にいい。
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