特急車内で「貴金属買い取り業者に来てもらった後に、泥棒に入られた人が」
先日、近鉄特急車内で、ご高齢のおばさま二人がこんな会話を。
「○○さんとこ、やっぱり買い取りに来てもらったんが、あかんかったみたいやわ」
「あれで、盗られたんやろか」
「なんか聞いたら、ほんまはいくつか売るつもりで、電話して(業者に)来てもろて、指環を一つだけ見せたんやて。そしたら1万円とか言われて、あほらしなって帰ってもらったんやけど、それからじきに泥棒が入って」
「こわいな」
「あれ、買い取りに来る人、家の中全部見てるんや。どこが出入口で、どこに何があって、どこに宝石入っててって、見せてるようなものやもの」
どうやら、このおばさまお二人の知り合いの方が
貴金属買い取りますという業者に来てもらったが、買い取りを中止して帰ってもらって程なく泥棒に入られた
ということらしい。
まあ、買い取り業者といっても、
どんな人が来るかわからない
わけで、
家に知らん人入れたらあかん
というのが鉄則。
結局
貴金属買い取り業者
というのは、
トシやから、途中で落としてしまったらかなん
という
そこそこ裕福なお年寄りの不安を狙った商売
なわけで、有象無象が参入している模様。
日本人って
貴金属類の保管等にわりと無頓着
だからな。
買い取り業者が来てからおもむろに保管場所から出す
なんて、危なくてしょうがない。
アメリカのクライムサスペンスを見てると
トイレを借りて、次の獲物の目星をつける
というのは定番。
高齢者で生活している場合は、この手の
善意等につけいる悪人がいる
ことにあまり気がつかないかもね。
こちらは1/26付茨城新聞。全国で同じことが起きているだろう。ご注意を。
2012年1月26日(木)
貴金属類訪問買い取りトラブル増 買い戻し拒否や窃盗事件も「業者確認徹底を」と県消費生活センター
金や貴金属などの訪問買い取りをめぐるトラブルが県内で増えている。突然自宅に訪問を受けた高齢者が、価格の査定が適正かどうか判断できず、買い戻しを求めても拒否されるケースが相次ぐ。訪問による買い取りは、消費者が売り手となるためクーリングオフ(契約の無条件解除)の適用外だ。つくばみらい市では買い取り業者が、訪問先から貴金属を盗む窃盗事件も起きた。県消費生活センターは訪問業者の確認を徹底するよう呼び掛けている。
■個人情報も心配
同センターによると、貴金属の訪問買い取りに関する相談は、2009年度は1件のみだったが、10年度は18件、11年度は昨年12月末までに20件と増加している。2008年のリーマンショック以降、金の小売価格が高騰したことが背景にあるとみられる。
業者に長時間居座られた上、金を安く買い取られ、後から解約を求めても「既に金は溶かした」などと拒否される事例が多い。「安く買い取られ買い戻したいが、領収書に会社名などの記載がなく連絡が取れない」などの相談も寄せられている。
ウイスキーや着物を買い取ると見せかけ、貴金属の買い取りを求められそうになったり、はめている指輪を見積もると強引に迫られたケースもあった。
古物営業法に基づき、買い取り価格が1万円以上の際は売り手が身分証明書を提示することが義務付けられていることから「保険証や免許証の番号を控えられ個人情報を悪用されないか」と懸念する人もいる。
同センターは「業者には古物商許可証の提示を求め、連絡先も確認し、なるべく一人で対応しないでほしい」としている。
■離れたすき狙う
昨年9月10日夕、つくばみらい市の女性=当時(42)=は貴金属買い取り業者を名乗る男2人の訪問を受けた。2人は女性に対しネックレスを外して手渡すよう求めた上で「他に貴金属があれば見せてほしい」などと言って、女性が玄関を離れたすきにネックレス2本(約33万円相当)を盗んで逃げた。この事件をめぐり常総署は窃盗容疑で、貴金属買い取り業者の社長=当時(22)=ら4人を逮捕。同署は昨年5月に千葉県松戸市でも同様の事件に関わったとして、同容疑で、この社長と別の男2人を逮捕した。
同署は営業成績を上げるため社長らが共謀し、犯行を繰り返していたとみている。
■法改正の動きも
水戸市消費生活センターの田山知賀子センター長は「買い取りは強引な場合もあり、クーリングオフできないことが大きな問題となっている」と指摘する。
国も対策に乗り出した。消費者庁は昨年7月から「貴金属等の訪問買取りに関する研究会」を開き、6回の議論を経て、12月に中間取りまとめを公表した。消費者が買い手ではなく売り手となっているため、特定商取引法に保護されていないことなどが論点となった。
同庁取引対策課は「取りまとめを基に具体的な検討を行い、クーリングオフ制度などを盛り込んだ特定商取引法改正案を通常国会で成立させたい」としている。
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