フラグを立ててどうする 石原伸晃自民党幹事長「寝たきりの胃瘻患者はエイリアンみたい」発言
自分の親が60を超えたなら、いろんなことが起きるだろう、と普通は考える。不老不死なんてのは、未だに実現されている訳じゃない。
石原伸晃幹事長の場合は
ご両親共に健康で健在
だから、思いよらないんだろうが、こんなことを口にして、フラグを立ててどうするつもりなんだか。
共同より。
石原幹事長「エイリアンみたい」 「胃ろう」措置見学で自民党の石原伸晃幹事長は6日のBS朝日番組で、病院で腹部に開けた穴から栄養剤を送る「胃ろう」の措置を見学した際の感想として「意識がない人に管を入れて生かしている。(病院で)何十人も寝ている部屋を見せてもらった時に何を思ったかというと(映画の)エイリアンだ。人間に寄生しているエイリアンが人間を食べて生きているみたいだ」と発言した。
終末期医療が抱える問題点を説明する意図があったとみられるが、SF映画のエイリアンへの例えは患者家族らの批判を招く可能性がある。
2012/02/06 20:27
胃瘻を施されている患者さんのみんながみんな好きで胃瘻を作ってもらっているわけではない。支える家族の心理的な負担も厳しいだろう。
身の回りに一人でも、こうした患者さんがいれば、もう少し、配慮のある言い方になっただろうが、ま、
スパルタ教育の石原慎太郎の息子
というだけのことはある。基本的に
弱者への想像力が欠如
しているとしか思えない。
少なくとも
終末期医療に関する建設的な議論に冷水を浴びせかける発言
だ。つか
ぶちこわし
である。
で。小宮山厚労相がこんな批判を。同じく共同より。
厚労相、「エイリアン」発言批判 「胃ろう」めぐり腹部に開けた穴に栄養剤を送り込む「胃ろう」措置を受けた患者を「エイリアン」に例えた自民党の石原伸晃幹事長の発言をめぐり、小宮山洋子厚生労働相は7日、閣議後の記者会見で「病気の方、ご家族に不快な思いをさせる言葉の使い方は慎重であってほしい」と批判した。
胃ろうは口から食事を取ることが困難な高齢者や重症の患者に対して行われる人工栄養法。小宮山氏は、2008年に亡くなった父、加藤一郎元東大学長が、最後の1年間、胃ろう措置を受けていたことを明かし、「胃ろうのおかげで命をつなぐ患者さんがたくさんいる」と強調した。
2012/02/07 10:44
遷延性意識障碍の患者さん達が胃瘻を作ってもらって、人工呼吸器をつけ、命を繋いでいる病棟が、日本にはいくつかある。石原幹事長が見た病棟はどんな患者さんが集まっていたのかがわからないけど、わたしが敬愛する看護師のえぼりさんが働く病棟の
遷延性意識障碍の患者さんの平均年齢は若い
そうだ。えぼりさんのblog「漂流生活的看護記録」の
El tatuaje por la palabra dejada en mi vida
は、その様子を扱った記事の一つ。物言わぬ患者さん達に、毎日、その病棟で働く医療スタッフは、懸命に医療行為を続けている。
石原幹事長に聞いてみたい。
親兄弟や身内や知り合いの若いひとが、交通事故や溺水、ガス中毒や頭部打撲等等で、遷延性意識障碍になって、胃瘻+人工呼吸器が必要になったとしても「エイリアンみたい」って、同じように言えますか
と。
そしてもちろん
石原幹事長ご自身が、遷延性意識障碍等で胃瘻が必要になったとしても、その時はちゃんと拒否するよう意志を明らかにする
と言ってもらいたいね。
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コメント
そんなのお父ちゃんが作ろうとしてる新党を陰ながら支援するために、自民党のイメージを悪くしようとしようとしてるだけでは? ここのところ、積極的に失言続けてるし(笑
投稿: amdo | 2012-02-07 22:16