東大史料編纂所の「近世編年データベース 」内『東京市史稿』でお悩みのあなたへ
専門が近世史でも近代史でもないのに、このところ近世・近代の史料を集めて四苦八苦している。まあ、こういう
門外の史料をこなす
のには、先達があらまほしいのだが、周囲には古代史の専門家はいても、近代近世の専門家は寥々たるもので、なおかつ質問をするのは憚られる
エライ先生方
だったりする。
しょうがないから
ともかく体当たり
という極めて効率の悪いことをやっている。
習うより慣れろ
というわけだ。
で、
東大史料編纂所
の
大日本史料総合データベース
近世編年データベース
維新史料綱要データベース
近世史編纂支援データベース
にそれこそ時時(じじ)お世話になっている訳なんだが、この中でも
近世編年データベース
に入っている
『東京市史稿』
の使い勝手が極めて悪い。なぜかというと
あるデータがヒットすると、そのデータが含まれている最初の項目を表示する仕様
になっているからで、しばらくめくらないと出てこない上に、
原本がデータを継ぎ足し継ぎ足し編輯されている
という極めて見通しの悪いものなので、困っていた。
何の気なしにググってみたら、あるじゃん、東京都とってもエライ!
東京市史稿 - 江戸東京の歴史を史料でたどる
ここに、
『東京市史稿』のインデックス
が入ってるのだ! ありがとう、東京都。
これで、
画像データのダウンロードの手間が短縮できる
わけ。
ということで、日本中にそんなにいないと思うけど
『東京市史稿』の構成は一体どうなってるんだ
と途方に暮れているあなた、このインデックスを使えば、『東京市史稿』はあなたの忠実な僕に。結構、普通に見ようと思うと見るのが面倒な史料がてんこ盛りに入ってるので、『東京市史稿』自体はとってもよいものなのだが、いかんせん
設計仕様がアレ
なのよ。ま、上記リンクでも書かれているように
東京市史稿は、明治44(1911)年以来、現在も刊行が続いている江戸・東京の歴史に関する資料を年代順にまとめた、編年体の史料集です。
タイトルが「東京都史」ではなく「東京市史」とあるのは、旧東京市時代の明治34(1901)年に、「東京市の歴史」を執筆するための史料集として編さん事業が開始されたからです。
昭和18年に東京都となった後も、タイトルを変えずに、現在まで刊行を続けています。
という
息の長い
というか
相当無茶な編集
なので、どうしても
設計がアレな部分
が出てきてしまうわけ。てか
1911年
と
2012年
じゃ、書物の編集方針も変わっちゃうのが当たり前。ま、先人の血と汗の結晶を、うまく使いましょう。
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