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2012-04-14

幸田成友「凡人の半生」(『幸田成友著作集』第七巻所収 中央公論社1971)

幸田露伴の弟、幸田成友(1873〜1954 明治6〜昭和29)が少年〜青年時代を描いた、明治初期〜中期にかけての自伝。生家である幸田家の話から帝国大学卒業までを扱う。
原著は1948年刊の単行本。中央公論社の著作集(七巻+別巻一)の第七巻に入っている。

でもって。
 全八巻で送料込で10000円ポッキリ
という廉さに驚いた。ま〜、今の時代、幸田露伴もあんまり読まれないし、幸田成友に至っては、更に読まれないだろうな。書誌学に興味がある人以外は、幸田成友なんて名前も聞いたことないかも。
バラで買うより、一括で買った方が断然廉かったので、さっさと購入。

幸田成友の筆写本『文館詞林盛事』を今年初め、京大図書館で見たばかり。てか、
 地下書庫に普通に置いてある
のである。もっとも、『文館詞林盛事』の写本は、都立中央図書館本も見ないといかんのですがね。

それはともかく。この
 凡人の半生
は、滅法面白い。少なくとも
 教育史
を噛っている人には必読書でしょう。制度がめまぐるしく変わった、明治初期〜中期にかけての学制の変化と教育内容が当時の小学生〜中学生〜高校生〜大学生の立場できっちり描かれている。そういう意味で
 貴重な証言
だ。

幸田成友は
 東京商科大学教授
だったので、後身である
 一橋大学
には、蔵書の一部から成る特殊文庫
 幸田文庫
がある。
こちらは平成14(2002)年に一橋大学附属図書館で開かれた
 武家社会と江戸・大坂の経済― 幸田成友とその史料 ―
の紹介。

『文館詞林盛事』について言えば、京大に古典研究会の影印本がないっぽいので、ちと困っている。見たいのは附属の
 文館詞林解題(阿部隆一・尾崎康)
なんだけどね。京大の蔵書リストを検索した限りにおいて、阿部隆一には冷たいもんなあ。

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