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2012-04-15

Daniil Trifonov、Gergiev指揮のマリインスキー劇場管弦楽団とProkofievのピアノ協奏曲1番を弾く(これから)→無事終了

日本時間の4/16 0:00から
 ゲルギーが指揮して、TrifonovがProkofievのピアノ協奏曲1番を弾く
という
 イースターコンサート
が始まる。イースターとは、ロシア正教会の
 復活大祭(パハス)
で、今年は4/15。

こちらで登録すると、無料で視聴できる。
VALERY GERGIEV CONDUCTS PROKOFIEV – DANIIL TRIFONOV PERFORMS THE 1ST PIANO CONCERTO

で、Medici.tvに登録したら、ちょうど
 五嶋みどりのコンサート
をやっているところ。


五嶋みどり公式サイト スケジュール

2012年4月15日(日) 11時

国・都市 スペイン:バルセロナ
会場 L'Auditori
共演 ヴァシリー・ ペトレンコ (指揮)
バルセロナ交響楽団
曲目 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

というわけで、いまはTrifonovを待ちながら、五嶋みどりのブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いているところだ。

続き。(7:22)
イースターコンサートの会場の様子。
Ec5
天井の真ん中につり下げられているのは
 イースターエッグ
だ。
予定では0:00からだったのだが、ロシア時間は健在。0:00でもまだオケが会場に入っておらず、観客もまばら。Medici.tvのストリーミング放送は、バルセロナ交響楽団が
 Elgar, Variacions Enigma(エニグマ変奏曲)
をやっているのが続き、ひょっとしたら全曲聴けちゃうかも、と思ったくらい。
予定よりはやや遅くコンサートが始まる。今回のイースターコンサートは
 4人のピアニストがプロコフィエフの4つのピアノ協奏曲を弾く
上に、
 プロコフィエフのすべての交響曲(1-7番)を演奏
して、かつ
 バレエ音楽「ロミオとジュリエット」「シンデレラ」も演奏する
という
 プロコフィエフ記念企画
である。で、記念すべき開幕コンサートのピアニストがDaniil Trifonovって訳。
本日のプログラム。
 Symphony No. 1 in D major, Op. 25
 1. Allegro
 2. Larghetto
 3. Gavotta: Non troppo allegro
 4. Finale: Molto vivace

 Piano Concerto No. 1 in D-flat major, Op. 10
 1. Allegro brioso
 2. Andante assai
 3. Allegro scherzando
(休憩)
 Symphony No. 5 in B-flat major, Op. 100
 1. Andante
 2. Allegro marcato
 3. Adagio
 4. Allegro giocoso

交響曲1番とピアノ協奏曲1番はごく短い作品。ゲルギーは、相変わらず、打点のわかりにくい、手をひらひらさせる指揮なんだけど、これについて行けるマリインスキーの愉快な仲間達はエライ。
特に、第3楽章の入りなんて、見てても全然わからないのに、ゲルギーが上半身を傾けるや、きっちり入った。この辺りから、ゲルギーの真骨頂で、第3楽章の最後、テンポが緩くなっていかにも止まりそう、という感じになって終わったところで、間髪を入れず、第4楽章へ突入。Molto vivaceの軽快なテンポで、
 木管殺し
のフレーズが続く中、各パートがともかくがんばる。Piccoloの音が冴え渡る。
Trifonovが来る前に、ピアノを入れないといけないので、しばしの休憩。演奏開始前に
 携帯電話はお切り下さい
とアナウンスしていたのが、元の木阿弥。みんなヒマだから、ブラックベリーとかiPhoneとかをいじっている。
Trifonov目当てのお客さんは少なくない。ピアノ搬入の間にちょこちょこ会場に入ってきて、席がびっしりと埋まる。

さて、ようやくTrifonovが登場。まずは、満面ニコニコ顔で弾き始める。いかにも
 ここでピアノが弾けて幸せ
といった、喜びに溢れる演奏。それからは、「プロコフィエフとの会話もしくは交信」がうまく行ったと見えて、音楽に没入する。
Ec1
驚くべき速さで打鍵するTrifonov。相変わらず猫背で弾くのだが、音の美しさは変わらない。
Ec2
慎重な面持ちなのだが、弱音の美音は健在。よく響く。
Ec3
第2楽章ではこんな笑顔で弾いていた箇所も。
Ec4
曲の終わりに近づくにつれ、Trifonovには「何か」が憑依し、憑かれたように鍵盤を白く細く勁い指が駆け回る。
相変わらず、とんでもないぜ、Trifonov。

アンコールは、
 Modest Mussorgsky "Hopak" from "Sorochintsy Fair"
だと思う。いつものように
 自由すぎるテンポ
で弾いて、喝采を浴びていた。

今後のスケジュール。

GERGIEV, TORADZE: PROKOFIEV
MOSCOW EASTER FESTIVAL - GERGIEV
2012年4月17日0:00:00

GERGIEV, VOLODIN: PROKOFIEV
MOSCOW EASTER FESTIVAL - GERGIEV
2012年4月25日0:00:00
 

GERGIEV, BABAYAN: PROKOFIEV
MOSCOW EASTER FESTIVAL - GERGIEV
2012年4月26日0:00:00

そう。4/26 0:00から
 Trifonovの先生であるBabayanとゲルギーが共演する。
のだ。曲目は、
 Symphony No. 7 in C-sharp minor, Op. 131
 1. Moderato
 2. Allegretto — Allegro
 3. Andante espressivo
 4. Vivace — Moderato marcato

 Piano Concerto No. 5 in G major, Op. 55
 1. Allegro con brio
 2. Moderato ben accentuato
 3. Toccata: Allegro con fuoco
 4. Larghetto

 Symphony No. 6 in E-flat minor, Op. 111
 1. Allegro moderato
 2. Largo
 3. Vivace
の3曲。ちょっと楽しみ。
それと、Volodinとの共演の夜には
 Egyptian Nights, Symphonic Suite, Op. 61
が最後の曲に選ばれているのだが、演奏されることがあまりない珍しい曲だとのこと。

おまけ。Trifonov/ゲルギーの紹介ページに謎の自動翻訳が。
まだ髪がふさふさしている1998年のゲルギーの写真の下に謎の文字列が見える。
Ger98
ピーター臀部
って何?

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