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2012-04-16

ブラック企業に入っちゃうかも知れない学生への指導@神戸国際大学

新設大学では
 就職率を上げる
ために、学生にともかく就職させようとするのだが
 「就職しやすい」ブラック企業に入ってしまう学生
が跡を絶たない。そうなると
 見た目の「就職率」は上がる
けれども
 ブラック企業に入ってしまった卒業生が「早晩壊れる」のは確実
なわけで、
 「見た目の就職率のため」に「学生の人生を狂わせる」
ことになる。

この問題に
 神戸国際大学が取り組んでいる
というSankeiBizの記事。長いので、摘録。


大卒=エリート「今は昔」…就職戦線に異変
2012.4.15 18:30

 大卒がエリートだった昔に比べ、大学数は半世紀で3倍に増え、進学率も50%を超える。しかし、伝統や実績のない大学の学生たちは職にあぶれたり、劣悪な労働環境の企業に就職したりするなど、“ノンエリート”としての職業人生を送らざるをえないケースもある。大学では今、就職支援はもちろん、学生の基礎学力向上や就職後のケアが重要な課題になっている。(横山由紀子)

内定は得られるが…

 因数分解、2次方程式、グラフ、図形…。大学1年の授業で、就職試験に出る一般常識問題集に取り組む大学がある。数学、国語、理科、社会、英語は、いずれも中学卒業程度の内容だ。
 「基本的な学習に思えるかもしれませんが、1年のスタート時に基礎学力の見直しを図ることで、専門教育に生き、就職試験にも有効。一定ラインの得点を得ていたら就職試験で門前払いされずに済み、就職活動を少しでも有利に進めることができる」。神戸国際大学(神戸市東灘区)経済学部の居神浩教授(社会政策)は話す。
 居神教授は『日本労働研究雑誌』(平成22年)に論文「ノンエリート大学生に伝えるべきこと」を発表。「大学の増加で高等教育は大衆化し、学生の質は多様化した」とする。こうしたことから、学生の就職戦線にもちょっとした異変が起きているという。
 厳しい就職戦線の中、伝統や実績がない大学の学生は、安易に内定を得られるが劣悪な労働環境の“ブラック企業”に就職してしまう場合があるという。ある卒業生は、商品を売るために社員数人で高齢者を取り囲んで高額ローンを組ませる会社に就職し、数年で退社。何回かの転職の末、しっかりとした会社に就職した。悪徳商法まがいの会社はその後、破産したという。
(略)
 神戸国際大では先月、2、3年生を対象に、就職後の労働問題を学ぶ講座を開催。求人票や雇用契約書などの確認の仕方、パワハラを受けた際の対応、不利益を被ったときの団体交渉、異議申し立てなどをロールプレーイング形式で学んだ。
 居神教授は「仕事のスキルが身に付かず使い捨てにされるブラック企業に、根性論でしがみついていては若者の未来が望めない。大学が大衆化した昨今、大学の知名度にかかわらず、全ての学生たちが“ノンエリート”としての職業を選択してしまう可能性がある」と指摘。そのうえで、「大学は、学生の基礎学力アップなどの就職支援はもとより、就職後の職業人生まで把握しケアすることが必要だ」と話している。

【用語解説】ブラック企業
 低賃金での長時間労働やサービス残業、休日や休憩なしの勤務、暴言などのパワーハラスメントが当たり前で、違法性の強い劣悪な労働環境を強いる会社。事前の準備がいらず、1回の面接で即内定がもらえるなど“楽勝就職”できるため、学生が就職先として安易に選んでしまうケースもある。

おお、凄いな、神戸国際大学。
 少子高齢化の日本
では
 若年労働者をいかに有効に「育て上げる」か
が重要だ。
終身雇用制度に洗脳されている親世代は、ブラック企業で身体がボロボロになっても
 会社を辞めるな
というだろうけど、居神教授のおっしゃるように
 仕事のスキルが身に付かず使い捨てにされるブラック企業に、根性論でしがみついていては若者の未来が望めない
のである。

少子化の現在、高校や大学では、ともかくも学生数・生徒数を揃えるために、結構自由な選抜方式を行っている学校もある。大体
 学科試験
があるだけで、志望者数が減るから、勢い
 学科なしの小論文・面接
なんてところが増える。そうすると
 一度もちゃんとした学科試験を受けずに大学へ行く
ことが可能だ。たとえば
 スポーツ推薦枠で高校→大学
の場合、極端な話、小中学校からあまり勉強せずにスポーツに励んでいるなんてことになると、スポーツの才能だけで、大学までは進学できてしまう。そうなると
 大学入学時に義務教育の内容すら身についてない
わけで、身分は大学生でも、
 世間が考える「大学生」とはかなり中身が違う
ことになる。
先輩が教えに行っていた某大学には
 自分の名前の漢字を、必ず間違えるスポーツ推薦枠の学生がいる
って聞いて、びっくりしたのだが、
 画数が多すぎてきちんと書けない
のが、原因らしかった。しかも、小学校以来、誰もその学生が自分の名前を書けなくても、ちゃんと直してやらなかったもののようだ。本人に何か問題があったのか、それとも保護者が学校に何かとクレームを付けてくる保護者だったのか、直す機会を失ってそのまま続いた、ってことだ。それがもう20年前だ。
AO入試が盛んな現在では
 スポーツ推薦枠に限らず、あらゆる「選抜枠」で「学力不足」や「一般的な知識不足」の学生が増えている
ことになる。
そのことを
 大学が自覚して、バックアップ体制を作れるかどうか
が、今後のカギだ。

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