« 日本からアラスカに漂着したサッカーボール 朝日の記事が周回遅れな件@5/28 | トップページ | 「自然に生まれる」よりも37〜41週の満期産では計画出産の方が周産期死亡リスクが低い@1981〜2007年 17万6136人の妊婦の分析 イギリスの研究 »

2012-05-28

吉田秀和逝く NHK FM「名曲のたのしみ」はあと2回は放送されるらしい

吉田秀和が亡くなった。合掌。
ここはNHKから。


音楽評論家の吉田秀和さん死去
5月27日

クラシック音楽をはじめ美術や文学など幅広い分野で、多くの優れた評論を手がけた評論家で文化勲章受章者の吉田秀和さんが、今月22日に急性心不全のため、神奈川県内の自宅で亡くなっていたことが分かりました。
98歳でした。
吉田さんは、大正2年に東京で生まれ、当時の東京帝国大学の文学部を卒業後、戦後まもなく音楽専門誌に連載したモーツァルトの評論で注目を集めました。
クラシック音楽の豊富な知識に基づいた独自の評論を次々に発表して、日本に音楽評論の分野を確立したほか、美術や文学など幅広いジャンルで多くの優れた評論を残しました。
また、昭和23年に、現在の桐朋学園音楽部門の前身に当たる「子供のための音楽教室」の創設にかかわったほか、茨城県の水戸芸術館の館長を務めるなど、音楽教育や文化の発展にも力を尽くし、平成18年に文化勲章を受章しました。
吉田さんは、90歳をすぎても精力的に執筆活動を続け、最近も特に体調に問題はなかったということです。

小澤さん“本当の恩人”
世界的な指揮者の小澤征爾さんは、吉田秀和さんらが東京で開いた「子供のための音楽教室」の第1期生で、吉田さんが亡くなったことについて、「とてもショックです。吉田さんが創設した音楽教室がなければいまの自分は存在せず、本当の恩人です」と話しています。
小澤さんは「戦後まもない時期に、クラシック音楽の教育システムを作り上げたことは、いまの日本にとってかけがえのない功績だったと思います」と話し、「吉田さんの遺志を受け継いでこれからもよりよい音楽作りに取り組んでいきたい」と述べていました。
また、吉田さんが館長を務める水戸芸術館の運営団体の理事長で、ファッションデザイナーの森英恵さんは「吉田秀和先生はアーティストにとって宝石のような存在でした。音楽はもちろん、そのほかのファッションなどの文化もよく理解してくださった、ハンサムな国際人でした。大きな存在で、日本の宝物を失ったような感じです」とコメントしています。

吉田秀和は、わたしの子どもの頃にはすでに
 おじいさんの範疇
だったわけで、先日、久しぶりに
 NHK FMの「名曲のたのしみ」
を聞いたら、咳がひどくて辛そうで、大丈夫かな、と思っていたところ、昨日の訃報に接した。
NHK FM「名曲のたのしみ」は、NHKのサイトによると
 あと2回
は放送される。まずは5/31放送分(再放送)。


名曲のたのしみ  -私の試聴室-
チャンネル [FM]
2012年5月31日(木) 午前10:00~午前11:00(60分)
ジャンル 音楽>クラシック・オペラ
趣味/教育>音楽・美術・工芸

番組内容
                          吉田秀和
 - 私の試聴室 -                    
                              
「交響曲 第1番 ニ長調 D.82」    シューベルト作曲
                      (26分22秒)
          (管弦楽)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
               (指揮)デイヴィッド・ジンマン
                <ソニー SICC1452>              「交響曲 第2番 変ロ長調 D.125から         
             第1、2、4楽章」シューベルト作曲
                      (29分03秒)
          (管弦楽)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
               (指揮)デイヴィッド・ジンマン
                <ソニー SICC1452>

それと6/2放送分。


名曲のたのしみ  -ラフマニノフ その音楽と生涯-(23)
チャンネル [FM]
2012年6月2日(土) 午後9:00~午後10:00(60分)
ジャンル 音楽>クラシック・オペラ
趣味/教育>音楽・美術・工芸
番組内容
                          吉田秀和
 - ラフマニノフ その音楽と生涯 -(23)       
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40」 ラフマニノフ作曲
                      (24分54秒)
            (ピアノ)レイフ・オヴェ・アンスネス
                 (管弦楽)ロンドン交響楽団
               (指揮)アントニオ・パッパーノ
              <EMI TOCE-90168>
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40」 ラフマニノフ作曲
                      (24分30秒)
    (ピアノ)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
             (管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団
                (指揮)エットーレ・グラチス
               <EMI TOCE-3185>
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40から        
              第2楽章の一部」ラフマニノフ作曲
                       (2分30秒)
              (ピアノ)セルゲイ・ラフマニノフ
             (管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団
               (指揮)ユージン・オーマンディ
           <BMGビクター BVCC-5114>

結局、ラフマニノフで終わっちゃうのね。
「名曲のたのしみ」というと
 オープニングの音楽なし、いきなり「名曲のたのしみ、吉田秀和」の吉田秀和本人のタイトルコールで始まる名物番組
で、初めて聞いたときは面食らった。

NHKには映像もあるので、その内、追悼で放映するかも。
番組として直近のものは2007年7月1日放映の
ETV特集 言葉で奏でる音楽〜吉田秀和の軌跡〜

|

« 日本からアラスカに漂着したサッカーボール 朝日の記事が周回遅れな件@5/28 | トップページ | 「自然に生まれる」よりも37〜41週の満期産では計画出産の方が周産期死亡リスクが低い@1981〜2007年 17万6136人の妊婦の分析 イギリスの研究 »

コメント

「名曲の楽しみ」は5月31日現在 あと6回分収録が残っているとのこと。
そのまま放送する予定らしいのであと2回ではありません。

投稿: コッペル3号 | 2012-05-31 11:48

いつも楽しみにお聞きしていました。
最後まで是非お聞きしたいです。
ご冥福をお祈りします。

投稿: 高橋 勲 | 2012-07-23 20:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 吉田秀和逝く NHK FM「名曲のたのしみ」はあと2回は放送されるらしい:

« 日本からアラスカに漂着したサッカーボール 朝日の記事が周回遅れな件@5/28 | トップページ | 「自然に生まれる」よりも37〜41週の満期産では計画出産の方が周産期死亡リスクが低い@1981〜2007年 17万6136人の妊婦の分析 イギリスの研究 »