« 重い熱性痙攣は癲癇の原因に 重い熱性痙攣の治療薬の大半に癲癇を起こしやすくする恐れも@東大の研究 | トップページ | 高岡市万葉歴史館のヒミツ »

2012-07-16

昨年台風12号で大きな被害を受け復興半ばにある熊野那智大社別宮飛瀧神社のご神体「那智の滝」をプロクライマーを含む3人が許可なく登攀して踏みつける→日本山岳協会常務理事北山真氏「クライマーなら賞賛はしなくとも、一般人みたいに否定するのはやめましょう」と擁護→追記あり

熊野三社は昨年、台風12号による大きな被害を受けた。
昨年10月31日付読売より。


傷ついた聖地 復興への祈り

 9月上旬、紀伊半島などに甚大な被害をもたらした台風12号は、世界遺産の霊場・熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)や、参詣道である熊野古道にも深い爪痕を残した。
 熊野那智大社(和歌山県那智勝浦町)では、台風直後に境内を濁流が通り、裏山から崩れた大量の土砂が社殿の周囲を覆った。近畿各地の神職らが駆けつけて土砂を手作業で取り除き、今は重機も使って撤去を急ぐ。
 熊野速玉大社(同県新宮市)は、例大祭で神事を行う御旅所が熊野川の増水で流失し、祭礼の規模縮小も検討した。だが、神主らは「災害の後だからこそ、犠牲者の鎮魂と復興を願わなければ」と急ごしらえで仮の御旅所を設け、10月15、16両日に例大祭を催した。
 紀伊山地を通る熊野古道は土砂崩れで寸断された箇所も多いが、修復や迂回路の整備が検討されている。
 いにしえから民衆の信仰を集め、心のよりどころであった熊野。熊野那智大社の朝日芳英宮司(78)は「神様へ感謝をささげるため、人は神のいる場所へと歩く。祈りの地に向かう道を、早く元通りつなげたい」と願う。傷ついた聖地は、ゆっくりとよみがえろうとしている。
(2011年10月31日 読売新聞)
(被害の詳しい写真は上記リンクへ)

熊野那智大社の被害も大きく、復興には時間が掛かった。

これは2月10日付に読売が公開した動画。
【よみがえる聖地】那智の滝

そして、7月14日、あまりの被害の大きさに、開催すら危ぶまれていた熊野の火祭が、多くの人々の援助と骨折りで行われた。7月15日付読売より。


水害支援 感謝の火祭…熊野那智大社
 那智勝浦町の熊野那智大社の「那智の火祭」が14日、那智の滝(落差133メートル)の前で繰り広げられた。大社は昨秋の台風12号で大きな被害を受けたが、氏子らは「全国からの支援への感謝を表したい」と、大松明(おおたいまつ)の火の粉を盛んに降らせていた。
 熊野の神々が年に一度、滝に里帰りしてきたのを迎える神事。1万1000人が見守る中、白装束に烏帽子姿の氏子らが、燃えさかる12体の大松明(約50キロ)を担いで「ソリャ、ソリャ」の掛け声で、鏡と扇で飾った12体の扇神輿(みこし)(高さ6メートル)を迎え、先導していった。
 朝日芳英宮司は「流された斎場も応急復旧で間に合った。祭で熊野の復興を伝えたい」と感謝していた。 観光に訪れた奈良県広陵町、主婦福井茂子さん(60)は「(滝周辺に)まだ被害は残っているが、これも自然のひとつ」とエールを送っていた。

(2012年7月15日 読売新聞)

そして火祭の翌朝八時過ぎ、熊野那智大社に参拝した人たちは、異様な光景を目にすることとなる。ANNニュースより。


那智の滝登った3人逮捕 世界遺産で立ち入り禁止(07/16 01:03)
Photo

 世界遺産に登録されている和歌山県の「那智の滝」でロッククライミングをしたとして、3人が逮捕されました。
 新宮警察:「新宮警察です。滝に登っている者は直ちに下りなさい」
 15日午前8時すぎ、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社の宮司から「那智の滝でロッククライミングをしている者がいる」と警察に通報がありました。警察が駆けつけると、男3人がザイルを使って断崖を100メートルほど登っていて、下りるように警告したところ、登り始めた場所に下りてきました。軽犯罪法違反容疑で逮捕された3人は、山梨県の会社員(32)ら登山仲間で、「日本一の那智の滝に登りたかった。立ち入り禁止なのは知っていた」と話しているということです。3人はすでに釈放されています。
「視聴者提供」

 立ち入り禁止なのは知っていた
って、32歳にもなって、何を言ってるんだか。これについては、掲示板に次の指摘が。【和歌山】「那智の滝」に登ったクライマーを釈放スレッドより。


445 :名無しさん@13周年:2012/07/16(月) 06:24:56.64 ID:2Nldych40
>>1
>立ち入り禁止は分かっていたが、日本一の滝に登りたかった
「犯罪なのはわかっていたが、女とやりたかった」
レイプ犯と同じ思考回路だな

聖地として信仰しているものを汚すのだから、確かにレイプと変わらない。

で。
 32歳にもなって、やっていいことと悪いことの区別も付かない
のが
 個人の資質
なのかと思っていたのだが、
 日本山岳協会常務理事の北山真氏
が、
 那智の滝を登った行為をtwitterで擁護
しているので、プチ炎上中。
ちなみに、日本山岳協会理事の名簿はこちら。


役員

役員名は次の通りです。(平成23年度)

(略)
常務理事 北山 真

(追記 7/17 8:15)
北山真氏は日本フリークライミング協会の競技委員長でもある。
日本フリークライミング協会のサイトから。


組織(役員)
日本フリークライミング協会は、岩場の整備やコンペ開催などをおこなっている、クライマーによるクライマーのための組織です。

協会の活動は理事会と、委員会により構成されています。骨子となる方針を理事会で決定し、その後の活動は委員会が行います。
 現在の理事および委員会の構成は以下のとおりです。
2012年度現在の理事(編集中)
(略)
○競技委員長 北山 真

で、今年の1月30日には
 今回逮捕されたプロクライマーの出身地山梨で、フリークライマーの火の不始末により、山火事が起きる事態
となっている。閉鎖されたサイト「山梨県フリークライミング情報」より。


兜山ロッククライミング自粛のお願い

1月30日(月) クライマーの失火により、兜岩大手門エリア取付周辺3,000㎡を焼失する山火事がありました。火元人への調べでは、トイレットペーパを燃やしたところ周囲の枯れ葉に燃え広がったとのことです。
消防署員や団員、自衛隊員などが1月30日(月)、31日(火)と消火活動をおこない、鎮火しました。笛吹市消防署、山梨市消防署、笛吹市消防団、笛吹警察署、自衛隊など多くの方々にご迷惑をかけることとなりました。
今回の事故を受け、兜山全エリアでのクライミングを控えていただくようお願いします。

山で火を扱うことは大変危険です。たき火は厳禁です。タバコも携帯灰皿に捨てるのは当たり前ですが、不注意により火だねが引火することもあります。携帯コンロも周囲の枯れ草に燃え広がることがあります。火を扱うことの危険性を認知し、最悪の事態を想定して下さい。
山火事になり、多大な迷惑をかけることになったら・・・。
損害賠償やクライミング禁止になったとしたら・・・。
自分は気をつけているから大丈夫と思わないで下さい。気をつけていても起こるのが事故です。

最後になりますが、兜山近隣の方々、消火活動にあたった方々、管轄行政機関のかたにご迷惑をおかけしたことは岩場を開拓した私達も道義的責任を感じております。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

2012年2月3日
大手門エリア開拓者一同

2012年2月16日 追記
兜岩での自粛は、今シーズン一杯とします。以降のクライミング行為に関しては、各自の判断でお願いします。
(以下、山火事の被害状況が地図・写真等で示されている)

山火事起こしたら、どうなるか、わかってなかったみたいね。
損害賠償だけでも、とんでもない額になるのではないか。

で。実は
 山梨県フリークライミング情報
で扱っている
 フリークライミングのエリア
とは、要は
 正式な許可を得てないエリア
で、
 エリア開拓もクライミングも無許可で行っていた
ことが、サイト閉鎖のお知らせに明記してあって、愕然。

山梨県フリークライミング情報閉鎖のお知らせ

2012年2月16日(木)

当サイトは、山梨県のクライマーが開拓した県内のフリークライミングエリアを全国に情報発信することを目的としたものでした。しかしながら、紹介したエリア公有地内の岩場が多く、開拓許可およびクライミング許可が得られていないのが現状です。それらのエリアでのクライミングは黙認されていたにすぎません
何らかの形で発表(クチコミ含めて)してしまっているのならば、きちんと手続きを踏まずに開拓行為やクライミング行為をおこなうことは、不法侵入行為や財産の損壊行為と見なされても仕方がないこと。
公表するのならば、アクセスに関する問題をすべてクリアにし、そうでなければ、完全なシークレットエリアにして、一切公表しない
といった現在のフリークライミング界の趨勢を考慮した結果、これまでのようにホームページ上で開拓エリアの紹介を安易にはできないとの結論に至り、今回「山梨県フリークライミング情報」を閉鎖することといたしました。

なお、各エリアでのクライミング行為に関しては、各自のご判断でお願いします。
(以下略)

どうやら
 フリークライミング
って
 グレーゾーンが多すぎるスポーツ
のようだな。
(追記終わり)

こちらが北山真氏の擁護発言。


https://twitter.com/rocksnow869/status/224454887365279745
rocksnow869: @xxxx 御神体は滝なんだから、つまり水でしょう。岩は登ってOK。(一休さん)

https://twitter.com/rocksnow869/status/224501476645539840
(略)rocksnow869: (略)それはさておき、クライマーなら賞賛はしなくとも、一般人みたいに否定するのはやめましょう。

https://twitter.com/rocksnow869/status/224515221140668416rocksnow869: @xxxx ヨセミテも世界遺産ですよー。

結構、いいお年なんだけど(1952年生)、
 ご神体を許可なく登って、土足で踏みつけるのは「クライマーなら否定するのは止めましょう」
って、すばらしい倫理観の持ち主ですね。(棒読み)
てか
 一般人みたいに
って
 普通の人を軽視して議論から排除する
のは
 俺達「クライマー」は「何をしても赦される社会的エリート」
ってことなのね、きっと。

宮司さんは次のように仰っている。今日付の毎日より。


軽犯罪法違反:罰当たりクライマー3人、那智の滝に登る 立ち入り禁止侵入容疑−−和歌山
毎日新聞 2012年07月16日 大阪朝刊

 世界遺産の那智の滝(落差133メートル)=和歌山県那智勝浦町=でロッククライミングをしたとして、同県警新宮署は15日、甲府市の会社員(32)ら3人を軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所への侵入)容疑で現行犯逮捕した。同署の調べに3人は「日本一の滝に登りたかった」と供述したが、反省しており、滝に傷もないことなどから同日午後に全員を釈放。同署は任意で捜査を続け、書類送検する方針。
 逮捕容疑は、熊野那智大社が立ち入りを禁止している敷地内の滝に入り、滝つぼから高さ約100メートル地点まで登ったとされる。同日午前8時ごろ、朝日芳英宮司(78)が3人を見つけて交番に通報、下りて来たところを逮捕した。
 那智の滝は同大社の別宮「飛瀧(ひろう)神社」のご神体で、朝日宮司は「御殿の中に泥足で上がり込んだのと同じことで、憤りを感じる」と話している。3人はロッククライミング仲間だった。【藤原弘】

わたしも同感だ。

なお、今回逮捕された内の1人が、積極的に行っていたのが
 セクシー登山部
活動で、釈放された後、blogやtweetを削除したみたいだけど、あちこちに残骸が残されている。キーワードは
 セクシー登山部
 ゴルジュ感謝祭
だ。ま、この人物、基本的に
 山を汚すのを目的に登山していた人物
であることは間違いない。

おまけ。
 日本サッカー協会のシンボル「八咫烏」は熊野三社の神鳥
だが、今回、
 その聖地をこの3人が汚した
ので、
 ロンドン五輪の日本のサッカーでの活躍を心配する声
も上がっている。【社会】 那智の滝でロッククライミングした男性ら逮捕  宮司「2700年の歴史上、こんなことは初めて。絶対に許さない」スレッドより。


354 :名無しさん@13周年:2012/07/15(日) 16:18:48.35 ID:fy21fwUZ0
あーあw
もうサッカーはオリンピックで勝てないなw

まったく、罰当たりな。

(追記 7/17 9:06)
MBSのニュース動画が長い上に、どうやって登攀していたか、状況がよくわかる。


罰当たり!ロッククライミングで3人逮捕~和歌山・那智の滝

 ご神体の滝を足で汚す。何とも罰当たりな行為です。和歌山県那智勝浦町の世界遺産、那智の滝でロッククライミングをしたとして、男ら3人が現行犯逮捕されました。
2
 岩肌を登る青いヘルメットの男。
 ザイルを巧みに使って、ほとんど垂直の岩壁に取り付いています。
22
 少し下の方では、黄色のヘルメットの男がその様子を見守っています。
 これは15日、那智の滝を登ろうする男ら3人を捉えた映像です。
 落差133メートルの滝は、熊野那智大社の別宮・飛瀧神社のご神体で、世界遺産にも登録されています。
4
 立ち入りが禁止されている区域ですが、男らは無断で登っていました。
5
「新宮警察です。
6
滝に登っている者はただちちに降りなさい」(警察)
8
 警察から警告を受け、登るのをあきらめましたが、男らは滝壺から100メートル付近まで達していました。
「無茶ですね。無茶する人たちですね」(観光客)
「ご神体でしょう。(登ったら)だめでしょう」(観光客)
 3人は軽犯罪法違反の疑いで現行犯逮捕され、その後釈放されましたが、警察は書類送検する方針です。
 3人のうち、32歳の会社員の男は国内トップレベルの著名なクライマーで、取り調べに対し「日本一の滝に登りたかった」と話しているということです。
(07/16 19:28)

登っている様子がよく分かる。

|

« 重い熱性痙攣は癲癇の原因に 重い熱性痙攣の治療薬の大半に癲癇を起こしやすくする恐れも@東大の研究 | トップページ | 高岡市万葉歴史館のヒミツ »

コメント

奈良の大仏にロープをかけ足場を打ち込んで登ることと同意であることになぜ気づかないのでしょう。敬虔さが無ければ人として大きな物が欠けていると言わざるを得ません。

投稿: Dad | 2012-07-16 23:21

この行儀の悪いクライマーたちは兎も角として、しかし、例えば信仰上特別な地位を与えられた陵墓を、考古学の調査目的で暴くというのもそういう意味では「罰当たり」な行為なのでは? 研究者がその中を見てみたい、というのと、(純粋な)クライマーがその滝を登ってみたい、というのは根源的には同様の衝動であるように思えます。そしてそのようにして陵墓を暴いた研究者に対して、他の研究者が「研究者なら賞賛はしなくとも、一般人みたいに否定するのはやめましょう」と発言するだろうというのも容易に想像できるのですが。

投稿: ueta | 2012-07-17 00:56

問題のすりかえはやめましょう。学術的な調査の是非はこの事件とは別に論じられるべきです。件のロッククライマーたちには、聖地にたいする敬意が感じられません。この方々が無神論者であっても他の方々が信じておられる場所で何をやってもよい理由にはなりません。

投稿: haikinnguaikouka | 2012-07-17 07:23

この場合のたとえとしては、仁徳天皇陵の学術調査を希望している考古学者が「無断で勝手に」中に入ろうとした、と言われたらどうですか?というのが正しいです。
もちろん、ちゃんと世間で認められている考古学者なら、許可も出ませんし、そんなことはしません。もし、宮内庁などの許可もなく勝手に侵入して、中を調査した、と報道されたら、間違いなく同じ考古学者仲間からも袋叩きになると思います。

むしろ、このクライマーたちは、「仁徳天皇量に粗大ごみを捨てて逃げた」連中に相当すると考えます(いや、実際沢山捨てられてます。問題になってるんです)。

投稿: Seisan | 2012-07-17 23:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 昨年台風12号で大きな被害を受け復興半ばにある熊野那智大社別宮飛瀧神社のご神体「那智の滝」をプロクライマーを含む3人が許可なく登攀して踏みつける→日本山岳協会常務理事北山真氏「クライマーなら賞賛はしなくとも、一般人みたいに否定するのはやめましょう」と擁護→追記あり:

« 重い熱性痙攣は癲癇の原因に 重い熱性痙攣の治療薬の大半に癲癇を起こしやすくする恐れも@東大の研究 | トップページ | 高岡市万葉歴史館のヒミツ »