江戸から明治にかけて
最近、幕末〜明治にかけて関連することをいろいろやっているので
古代のヒトと違ったんか
と、恩師に尋ねられた。
え〜と、興味を抱いたのはどっちも同じくらいの時期。どちらも小学2年生の頃には、興味を持っていた。
もっとも、古代と江戸〜明治にかけてでは
ファーストインパクトが全く違う
のである。
古代のファーストインパクトは
井上光貞 日本の歴史(1) 神話から歴史へ 中央公論社
で、これは小学2年生の頃、叔母が読んでいたのを、時々、眺めていた。
江戸〜明治のファーストインパクトは
家のベランダにあった古書類
である。表紙も取れたような、古い江戸〜明治にかけての俗書類が、煤けた木製の書棚に突っ込まれていて、おもしろがって読んでいた。同時期に
落語
も好きになった。1度耳にすれば、何でも覚えられた幸せな時期だった。最初に覚えたのは
時蕎麦
だ。落語の速記本も、家に落ちてたので、寝床で寝っ転がって読んだ。これまた叔母が
吉屋信子 徳川の夫人たち
を読んでいたので、それも読み切った。高い、青蛙房の江戸趣味の書物も、なぜか家の中に転がっていたので、拾い読みをした。今でも青蛙房の書物は、自分にとっては
特別な書物
である。
江戸〜東京は、婿養子の曾祖父が、最初に行った養家が
宮中出入のお琴の先生
だったそうで、その影響なのだろう、家の中に、東京のモノやコトが普通にあった。婿養子の祖父の実家は、黒石藩の家老だったので、祖父と江戸時代は、地続きだった。祖父はその父の厄年に生まれたとかで、当時の習慣で一度捨てられ、里子に出されている。
江戸〜東京は、家族の記憶に綴じ込まれて、普段の生活に反映されているのであり、これまでは、特に勉強しようと思ったことがなかっただけなのである。
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