普通のラーメンを食べたい
最近、JR奈良駅のちょっと南、「ならまち大通り」界隈には、創作系といったらいいのか、
店主の「こだわり」の効いた、客単価高め誘導のラーメン屋
がいくつか出来ている。ラーメン屋の「こだわり」とは、奢りの極みであり、
気に入らなきゃ、来なくてイイ
という権高な物言いなのだが、テレビ等マスメディアがこの手の
安っぽい「こだわり」
を
いかにも「すごいこと」
みたいに喧伝しまくるので、新規開店する「志あるラーメン店主」の一部は
何かしらの「こだわり」がウリになる
と勘違いしている。原価率がめちゃくちゃだというのでも、一部のこの手の「こだわりラーメン店主」は有名である。
最近も、京都からフレンチラーメンの店が移ってきた。
京都烏丸の行列店が、何だって、客入りが今一の「ならまち大通り」界隈に移ってきたか、その理由は知らない。しかも、値段が、京都の頃より上がった。
奈良というのは、京都に比べると、外食に厳しい土地で、客単価1000円弱のラーメン屋が、そうそう流行るとは思えないのだが、かなり強気の値付けである。それなりの目算があるのだろうけど、まずは様子を見守りたい。
「ならまち大通り」界隈は、続々と新規開店があるが、潰れる店も圧倒的に多い。
たまに通ると、知らない店が出来ていて、次に通ると、新しい看板に掛け変わっているのは珍しくない。
特に、「ならまち大通り」に面した辺りは、みんながラーメン屋が1軒くらいあればいいと思ってるのだが、ラーメン屋が長続きしない場所でもある。何故だかは知らない。
ともあれ、「志のあるラーメン屋」には、がんばって欲しいのではあるけれども、普通に暮らしている人間にとって大切なのは
普通のラーメン
である。以前、北白川に住んでいた頃は、近所に
ますたに
があった。ますたにはその後支店を出したりしてるけれども、基本的に
近所のヒトが行く店
であった。
奈良では
近所のヒトが行って、普通のラーメンを食べたい
と思っても、その
普通のラーメン
がなかなかない。実にめんどくさい。普通のラーメンとは
いつ行っても、味が安定していて、過不足のない定番ラーメン
のことである。醤油でも塩でも味噌でも、それは構わないのだが、これが最近の流行のせいか、死滅しつつある。
しょうがないので、定番ラーメン等は
自作
することになる。そんな愚癡をFacebookでこぼしていたら、畏友が
オーディオみたい
とコメントしてくれたのだが、ほんと、そんな感じだ。
関西でも入手可能な、西山製麺の麺とスープを基本にして、
北海道の家でみんなが普通に食べているラーメン
を作る。
最近、自作するのは、夏なので
蒸し野菜の湯麺
とか、
蒸し鶏の葱そば
等である。どちらも、
スープが調理の過程で一緒に作れる
のが、ものぐさなわたしにはぴったりだ。もう少し暑くなれば
トマトラーメン
も作る。トマトラーメンは、ラーメンとしては邪道だが、さっぱりする熱い麺としては、わるくない。
ちなみに、関西では、湯麺をほとんど見かけたことがない。
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