amazonの古本屋「マーケットプレイス」の仁義なき戦い
必要があって、ある作家の文庫本を揃えることになった。
単行本は家に全部ある筈なのだが、同時進行で3つくらい仕事を抱えていて、まとめておいた資料が見つからない。悩んでいてもしょうがないので、amazonで文庫本を頼むことにした。
当然
どこかにあるのは分かっているが、出てこない書物のスペア
を買うわけだから
新本じゃなくて古本
を探すことになる。
前々から
amazon古本屋「マーケットプレイス」のチキンレース
が続いていて、
どこかがうんと安い値段を付けると、どんどん値段が下方修正される
のが、amazonマーケットプレイスの値付けであり、
岩波文庫や岩波新書の「品切れ本」の値崩れ
たるや、目を覆わんばかり。ま、
絶版本だとか品切だとかの赤字の札
をつけて、岩波の文庫や新書を、色を付けて売っていた店売りの古本屋にしてみれば、amazonの古本屋である
マーケットプレイスは敵
かも知れない。岩波だって、もとはと言えば古本屋から始めたのである。さっき、岩波新書(黄版)の
脇村義太郎 『東西書肆街考』(1979)
を読んでいたら、
岩波は古本の定価販売を始めた初めての店
と書いてあったが、
「現金かけねなし」の正札商売越後屋(現・三越)
みたいなもので、その当時は画期的だっただろうけど、今となっては、
歴史的事実
だってだけだもんなあ。
それはさておき。目当ての作家の文庫本が
1円本
になっていたので、カートに放り込んでいくと
amazonプライムの古本屋が300円未満で販売
しているのに気がつく。1円本は
送料250円がかかる
上に
amazonプライムと違って、即日配送にならない
のである。だったら
急いでるんだから、50円余計に払った方がいいじゃん
ってことになる。
amazonマーケットプレイス畏るべし。
しかし1円本とはね。そんなに人気がなくなっちゃったか。最近ご本人を見かけないんだけど、大丈夫かな。
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