北京周辺は大雪 万里の長城で日本人を含む5人の観光客が遭難(その3)日本人犠牲者は3名に
残念ながら、行方不明だった方も亡くなられた。合掌。
NHKより。
万里の長城遭難事故 犠牲者3人に
11月5日 18時10分中国の河北省の山間部で、3日、日本人観光客4人を含む5人が大雪で遭難した事故で、行方が分からなかった福岡県の柳井俊一郎さん(76)が死亡したことが確認され、この遭難事故による犠牲者は3人となりました。
一方、救助された日本人女性は、NHKの取材に対し「雪が思ったよりも早く降り始めた」と述べ、天候の急激な変化が遭難につながったことをうかがわせています。北京市に近い河北省張家口市の山間部で、3日、万里の長城などを歩くツアーに参加していた日本人観光客4人を含む5人が、大雪で動けなくなって遭難しました。
このうち2人は救助されましたが、東京都の小川陽子さん(62)と、埼玉県の渡辺邦子さん(68)の女性2人が死亡しました。
さらに、行方不明となっていた福岡県の柳井俊一郎さん(76)について、北京の日本大使館は、5日夕方、「遺体が確認されたと中国の現地当局から連絡があった」と発表し、遭難事故の犠牲者は3人となりました。
一方、救助された富山県射水市の渡辺美世施さん(59)は、現地に入ったNHKの取材班のインタビューに答え、「もともとはもっと早く下山する予定でしたが、雪が思ったよりも早く降り始めて、歩くのが遅くなった」と述べ、天候の急激な変化が遭難につながったことをうかがわせています。
渡辺さんは「激しい雪の中、万里の長城を壁にして、雪や風を防いで救助を待ち、大変つらかった。みんなと一緒に帰りたかった」と話しています。
また、北京の空港には、5日昼すぎ、今回のツアーを企画した東京・千代田区の旅行会社「アミューズトラベル」の板井克己社長が到着し、記者団の問いかけに対して、「ご迷惑をおかけしてすみません」と述べました。
板井社長らは、日本大使館の担当者と打ち合わせをし、6日に現地入りする予定だということです。現場付近 気温が1日で15度近く下がる
遭難事故が起きた中国北部の現場付近の気象状況について、気象庁が調べたところ、強い寒気の影響で気温が急激に下がり、3日から4日の昼ごろまでに15度近く下がって、最低気温が氷点下4度近くに達していたことが分かりました。
気象庁によりますと、中国北部では、3日から4日にかけて、低気圧が通過したあと、上空およそ1500メートル付近に、この時期としては強い氷点下3度の寒気が流れ込んでいました。
現場に近い河北省懐来県の標高570メートル付近の観測データでは、3日の最高気温が10度7分、4日昼ごろまでの最低気温が氷点下3度9分と、15度近く下がったうえ、4日は雪が降り、積雪は9センチを観測しました。
また、風は、気象庁の解析によりますと、3日の夜には風速およそ5メートルだったのが、4日の朝には風速およそ20メートルと、一晩で一気に非常に強い風になり、さらに4日夜には風速およそ15メートルと、その後も風が強い状態が続いたということです。
気象庁は、「強い寒気を伴った低気圧が4日にかけて中国北部を通過するということは予想されていた。今回は低気圧の動きが非常に遅く、寒気や強い風の影響が長時間続いたと考えられる」と話しています。
やはり
天候変化の判断を誤ったのが遭難の原因
のようだ。
果たして
山間部の気象について、詳しい知識をもったガイドがついていたのか否か
が問題だ。もし
ただのツアーガイドしかいなかった
のであれば、
起こるべくして起きた遭難
ということになる。ツアー会社「アミューズトラベル」の責任は大きい。
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