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2013-02-07

冬の円安は寒冷地の低所得者の命を直撃 暖房に欠かせない灯油の価格が1l100円を超す→北海道では灯油は2008年10月以来の高価格に

冬の円安は、寒冷地の低所得者の命を直撃する。円安で浮かれている人達の蔭で、灯油の高騰に苦しむ人がいる。わたしが冬の円安に警戒心を抱くのは、北海道生まれだからだ。寒冷地では灯油が切れたら、早晩、凍死しかねない。

北海道では、灯油は命の綱だ。たいていは家の外に大きな灯油のタンクがあり、配達して貰っている。
その灯油価格がこのところ、急激に高騰している。こちらは経済産業省北海道経済産業局が毎週発表している
地域別灯油価格(需要期である10月から平成25年3月まで毎週更新) (13/02/01 update)
の最新の灯油価格(配達)である。
Photo_2
本格的な需要期に入った12月から上昇を始め、年明けからどんどん高騰している。最新の調査では、調査地点個々の価格も、全道の価格も
 1l 100円を超えた
のである。
これから寒さが厳しくなるのに、とんでもない価格だ。
一体、北海道では家庭でどのくらいの灯油を使うのか。経済産業省北海道経済産業局が昨年11/5に公表したグラフを見て欲しい。
[PDF] グラフで見る石油・ガス 2012

2人以上世帯の年間の灯油使用量は1089l。全国平均の4.3倍である。
Siyo

家庭用灯油の世帯当たり年間購入量の推移はほぼ横ばい。
Siyo2

原油価格は、国際的に高騰しているが、歴史的円高がそれを吸収していた。
Kawase

こちらが、これまでの灯油価格の推移。
近年は最需要期に1l 100円を超すことがあり、一番寒い時期の灯油高は道民の生活を直撃する。
前回もっとも高騰したのは、夏季だったので、比較的影響は少なかった。
Kakaku

そこへ来て、今回の円安である。モロに寒冷地の生活に跳ね返ってくるのだ。
こちらは、月別の灯油購入額。
Konyu
見て頂くとわかるように
 これから3月にかけてが、最も灯油を消費する時期
だ。
円安が進む限り、自動的に灯油価格は上昇する。もともと今の時期は需要が多いので、灯油価格が高騰する時期だが、それに加えて、円安が灯油の価格を自動的に押し上げる。おおよそ
 ガソリン価格と連動して灯油価格が値上がり
するので、
 ガソリン価格高騰
というニュースの蔭で
 寒冷地には欠かせない灯油も高騰
しているのである。しかも
 自家用車はなるべく乗らない、という選択が出来る
が、
 暖房は付けないと凍死する
のである。

北海道は、
 北海道に不況はない
と揶揄されるくらい、経済的な低迷が長期間続いている。円安になっても、恩恵を受ける産業は乏しい。所得が伸びないなかで生活に直結する灯油が高騰するのだ。

北海道だけではない。
東日本大震災の被災地東北も寒冷地である。被災地でも、灯油は必要だ。

続き。(2/8 3:21)
で、
 例年の灯油泥棒に対する警戒呼びかけ
が、札幌西署から出ている。札幌の子育て・育児・幼稚園・幼児教育情報 ママナビより。


西警察署
灯油の盗難に注意を!
灯油価格の高騰に伴い、自宅設置のホームタンクやポリタンクを狙った『灯油の盗難』が予想されます。
防犯方法として
○ホームタンクの給油口に盗難防止用の錠を取り付ける
○自宅敷地内にセンサーライトを設置する
○ポリタンクを施錠設備のある物置や自宅内に保管する
等の方法がありますので、灯油盗難に注意をお願いします。また、住宅街を徘徊する不審者、不審車両を目撃した場合は、すぐに警察へ通報して下さい。

なんせ、全道の灯油価格が1l100円を越えたのは、2008年10月以来のことだ。1/23付道新の記事より。


灯油、全道で100円超 26日からコープ4円上げ(01/23 06:15)

 道内最大の灯油共同購入団体コープさっぽろ(札幌)は22日、定期配達の灯油価格を26日から1リットル当たり4円値上げすると発表した。最も安い札幌地区で101円となる。全道で販売価格が100円を超えるのは世界的な需要増や投機マネーの流入で原油価格が暴騰した2008年10月以来となる。
 値上げ後の価格は、最も高い根室、稚内、深川、名寄などで104円。函館、北見、留萌などは103円、旭川、帯広、苫小牧、室蘭、小樽、釧路などは102円。<北海道新聞1月23日朝刊掲載>

このままでは、低所得世帯で灯油が買えなくなるので、道は福祉灯油の追加助成を始めた。2/6付記事より。


福祉灯油 道が追加助成 64市町村に3500万円(02/06 10:25)

 灯油価格の高騰を受け道は5日、低所得世帯などに灯油購入費を補助する「福祉灯油」事業を新たに実施する64市町村に対し、追加助成する方針を固めた。助成額は3500万円程度に上る見通し。道が独自に福祉灯油事業の追加助成をするのは、灯油が高騰した2007年度以来
 福祉灯油は、高齢者や障害者世帯など市町村民税が非課税の低所得世帯に、灯油購入費として市町村が現金や引換券などを支給する制度。道は毎年、地域づくり総合交付金を使い、福祉灯油事業を行う自治体の人口規模に応じて、100万円を上限に助成している。<北海道新聞2月6日朝刊掲載>

これで凌ぎ切れればいいのだが、到底払いきれない。
2/7付のSTVニュースより。


灯油の高騰に危機感(北海道)

道内の配達灯油の価格は先月下旬以来、100円台を超えています。低所得者などに向けた「福祉灯油」を実施する自治体も増えていますが、抜本的な対策を求める声が相次いで挙がっています。
経済産業省のまとめによりますと、今月4日現在、道内の配達灯油価格は1リットルあたり104円―。これは、去年の同じ時期より、12円以上高い価格です。こうした灯油価格の高騰を受けて、網走市では、4年ぶりに、低所得者や高齢者を対象にした福祉灯油を実施しています。
(網走市職員)「灯油(1リットル)100円をこえる状況になったら検討すると」
対象となる世帯には、合わせて5000円分の灯油券を支給しています。
(福祉灯油を受けた人)「ありがたいです、とても」「年金暮らしだから限られた金額しかない(灯油高騰は)負担
道によりますと、こうした福祉灯油は、道内136の市町村で実施、または実施が予定されています。こうした状況を受けて経済産業局と道は、石油元売業者や消費者団体などを集め、臨時の意見交換会を開きました。
(北海道消費者協会・木谷洋史専務理事)「2008年は原油が高騰してそれ以来の厳しい状況」
(エネコープ・野坂卓見社長)「月数万円の年金生活者に2~3万円の灯油代を払えというのは、市場(で価格が変わる)からといって何のための経産局か
これに対して、元売側は、ここ数か月間で急速に進んだ円安の影響や、産油国の不安定な政治情勢などが価格高騰につながっていると説明しました。また、行政としての対応を求められた経済産業局は、「独占禁止法の関係で、価格の安定をお願いできない」と話すにとどまりました。
なお、気になる今後の価格について、会合に出席した元売り業者は、「よほど大きな問題がなければ、うなぎ登りにはならない」としています。
[ 2/7 20:27 札幌テレビ]

ま、うなぎ登りにはならない、ということと
 今の価格よりすぐに下がる
ということは違うからね。毎回のことだが
 1l100円は「絶対防衛線」
みたいなもので、これを越えると道民を始めとする寒冷地の暮しはしんどい。

灯油の値上がりは、一次産業にも直接影響する。こちらは灯油が1l100円にまだなってない1/16付の記事。


平取町特産のトマト生産量、過去最高に(01/16 16:00)
(略)
 今年出荷するトマトの苗作りは今月上旬に始まった。例年にない厳しい寒さが続く中、灯油の値上げなどでビニールハウス内の暖房の燃料費がかさむことを関係者は心配する。藤本課長は「(灯油代が)値上げとなれば、今以上の経費がかかってくる」と懸念している。(田鍋里奈)

漁船もそうだし、農家もそうだし、油が必要なところは、その日その日の経費に直接跳ね返ってくる。
温室栽培の苺などは
 油を食って育てているようなもの
なんだが、これから大変なんじゃないかな。

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コメント

1ドル120円の頃もこんな灯油の値段でしたか?
数か月前から業者は為替を設定して外国からの輸入価格を決済してるんで 本日のレートで取引はしていません。これからジワジワ上がるんだろうとの意見にはあり得ることだとは思ってます。
円安にもなってもない現時点でガソリンや灯油の値段のみをあげつらっての政策批判はおかしいです。

投稿: Bugsy | 2013-02-07 22:58

Bugsyさん、妙なことを発言しますね。
昨日2月8日、麻生さんも触れているように、円安が予想以上に進捗しすぎている旨の発言がありました。
この発言により、為替はすぐさま反応して、93円台から92円台に、1円ほど一気に円高に動いたようです。
11月中旬の80円辺りをスタートに、現在まで3ヶ月足らずで13円も円安に動いています。
為替チャートを見ればわかるでしょう。
円安にもなっていない旨のBugsyさんの発言は、どういう魂胆なのでしょう。
ぜんぜん理解できませんね。
灯油価格への転嫁は既に9週連続で上昇している価格を見ても明らかです。
もしこのまま、円安が1ドル100円まで進めば、灯油価格はえらいことになりますね。
灯油・ガソリン、さらにもろもろの輸入日常製品、燃料を使う製造製品、電気・ガス料金など、すべてが値上がりするはずです。
一般国民は本能的な防衛手段として、自分を含め、さらなる節約に走るだけです。
こんなことが先に起きてしまうので、この政策が一般国民から支持されなくなることは明白です。
どこかの党と同じ運命を歩むのでしょうか。
甚だ心配です。

ところで自分は、薪ストーブに頼り、例年の半分の灯油で済まそうと、がんばっています。
灯油価格が90円台に入ったときから、この方針に切り替えました。
一般消費者は、金が無い。
これに尽きる。

投稿: hananigana | 2013-02-09 15:01

hananiganaさま

短期的に見れば灯油価格は上昇しているのかもしれません。しかしリーマンショックの時、1ドル120円くらいの時の灯油価格やガソリンの値段と比較して如何でしょうか?そんなに為替比率に従って高かったですか?石油や灯油の値段は世界全体の需要や主に中東あたりの政治情勢とリンクしています。単純に為替が変動したからとは言えないでしょう。1ドル80円前後の頃でも重油価格が高騰して漁師が漁に出られなくなるなんてあったのは 数年前の話です。以前と比べて中国の産業が欲する石油をガンガン輸入すれば昔と違って石油の国際価格は当然高騰しますよ。

ひとつ間違いなく言えるのは 円高になっても石油関連商品を始め輸入品の国内価格を安くするのは実に遅く 円安とみるや次々と値段が上がっていることです。これは政府の金融政策の問題ではなく業者のリスクヘッジがもたらすからです。同時に円高傾向になって国内の輸出業者が粋を吹き返せば 原材料を国内で調達する限り国内にも金は回りますよ。雇用が増えて夏の賞与は増えるでしょうし 灯油も余裕で買えるようになるでしょう。他の消費も増えます。


>一般消費者は、金が無い。
良く分かります。ならば株価が上がる政権のほうに支持が集まるのが自然ですね。こんな極端な円高で人件費が高すぎて外国に企業が逃げたんです。国内に戻れば雇用機会も増えますよ。少なくともデフレのままじゃ 人件費なんか上がりっこないです。まだ自民党は具体的な財政政策も為替介入もしていません。円安とおっしゃるが 全くの市場の問題です。

>一般国民は本能的な防衛手段として、自分を含め、さらなる節約に走るだけです。
いや これから小刻みに物価が上がるが景気も良くなりそうと感じたら 今すぐ消費に走るもんなんです。「景気」って 気持ちの気配なんです。

投稿: Bugsy | 2013-02-09 19:20

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