故宮博物院図書文献館に行く
昨日の朝。
パスポートケースをひっくり返して、漸く
閲覧証を二枚とも落とした
ことに気づく。落としたモノはしょうがない。写真が2枚必要なのだが、ちょうど3枚あるので、これで何とかなるはず。
台湾では、調査時はタクシーに乗る。
台湾のタクシーは、あの中国のタクシーの出鱈目さに疲れた人間には天国である。ナビのないタクシーだと、たまにおっちゃんが道間違えたりするけど。ま、それでも誤差の範囲。ホテルから故宮博物院までは大体230元前後。いま1NTD=3円ちょいだから、700円までで行ける。これがMRTからバス乗り継ぎで行くと、時間が掛かる上に、実はそんなに安くなかったりする。ま、台湾ではタクシーが吉だ。(北京等では適宜判断しないとだけど)昨日は故宮からの帰り、運転手のおっちゃんが同じ系列の別なホテルに行ってしまう、というハプニングがあったが、それでも40元違ったくらいで。(地元に住んでいる友人には「40元あれば一食食えるじゃん」と指摘されたが、なるべく喧嘩はしないことにしている)
海外では
時間は金で買う
のが原則。
故宮博物院の図書文献館は、展示館を降ったところある。1階に
富春居
というカフェレストランがあって、御茶を飲んだり、昼ご飯を食べたりできる。故宮博物院内だから、若干高め誘導だけど、外に出て帰って来ることを考えると、ま、妥当なお値段かな。セットメニュー(主菜にご飯、スープ、サラダ、飲み物がつく)で250元前後。値段も内容も、東博や奈良博や京博よりは相当マシ。昨日は
川味水煮牛肉(四川風味水煮牛肉)セット
を頼んだ。おばちゃんが
Spisy?
とか謎なことを聞いてくるんだけど、
日本人は辛いモノがあかん
と思われているのだろうか。このおばちゃんは、いきなり日本語で話しかけてくる強者であった。ま、水煮牛肉は日本語の印象と異なる、
真っ赤で辛いモノ
なんだが、ここは台北、マイルドなピリ辛風味だった。鄧[登β]小平が京都に来たとき、シェフが気張って料理を辛くしたにも拘わらず
広東風ですね(要するにちっとも辛くない、ってこと)
とかわされた時を彷彿とさせる。
閲覧証をなくした、とカウンターで告げる。で、
パスポート
写真
身分証
紹介状
を提出。窓口のおばさまが、一生懸命
以前発行したときのデータ
をコンピュータで探してくれるんだが出てこない。
新しい閲覧証には
発行年月日
を書く欄があるのだが
一百二年
と指導される。もちろん
民国102年
ってことだ。
その内、
超ベテランのおばさま
が登場。わたしの名前の検索が難しいので、普通に検索するのではヒットしなかったことが判明。原因は
日本の常用漢字と台湾の正字の違い
で、登録は日本漢字でしてくれていたらしいのだ。これで写真も
閲覧証用に1枚だけ
で済み、申請書用の分は返してくれた。
無事、入館。3階の善本室に行くと、顔見知りの司書のおねえさんがいて、歓迎してくれる。良かった!
図書館の場合
知り合いがいるかいないか
というのは大きい。直接の知り合いでなくても
司書の人達と顔見知りになれるかどうか
というのも大きい。外国からわざわざあまり利用されてない資料を見に来る研究者というのは、最初はすごく胡散臭がられるのだが、だんだんに理解してもらえるようになる。
とりあえず、調査は順調に始まった。台湾の感覚では
まだ新年早々
なので、善本室ものんびりしている。
ところで、2年振りに行くと、故宮博物院の図書文献館でもWi-Fiが使えるようになっていた。カウンターで申し出ると、ワンタイムIDとパスワードが交付される。昨日トライしたけど、どうもうまく行かなかった。う〜ん、Macだからか?
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