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2013-03-07

北朝鮮外務省声明 自衛のため対米先制核攻撃権を行使すると警告(速報)

何が何だかよく分からないんですが、今日の北朝鮮の朝鮮中央通信のニュースをロイターが次のように配信。


北朝鮮、自衛のため米国に対する核先制攻撃権を行使する=KCNA
2013年 03月 7日 18:43 JST

[ソウル 7日 ロイター] 朝鮮中央通信社(KCNA)は7日、北朝鮮は攻撃を仕掛けてくる国に対してはどこであれ、核先制攻撃の権利を行使すると警告した。
外務省報道官の声明として報道した。
国連安全保障理事会が北朝鮮に対する新たな制裁決議を準備する中、「敵対的」な国に対する北朝鮮の物言いには激しさが増している。
報道官は声明で「米国が核戦争の火ぶたを切ろうとしており、われわれの究極の利益を守るため、侵略国の本拠地に対する核先制攻撃権を行使するだろう」と述べた。

*内容を追加して再送します。

ってことなんだけど、さっぱり訳が分からない。
 ロケット打ち上げ成功したからアメリカにミサイル打てるようになったよ
 核弾頭に入れる中身もたんまりあるよ
 だから、北朝鮮に意地悪すると、先に自衛のために核ミサイル打っちゃうからね
って話か?

とりあえず、続報を待つことに。

こちらは、北朝鮮労働新聞の今日付社説について。共同より。


「核の打撃」で威嚇 北朝鮮党機関紙
2013.3.7 14:27

2012年12月、北朝鮮北西部・東倉里の西海衛星発射場から発射された長距離弾道ミサイル(共同)

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は7日付の社説で、朝鮮人民軍が朝鮮戦争の休戦協定を白紙化すると表明したことに関連し、命令が出れば「精密な核による打撃手段で、ワシントンやソウルをはじめとする侵略の牙城を敵の墓場にすべきだ」と主張、核兵器の保有を誇示した。ラヂオプレス(RP)が伝えた。
 同紙は6日付でも「米国が核兵器を振り回せば、われわれは精密な核攻撃でソウルのみならずワシントンまで火の海にする」との軍幹部の発言を伝え、連日米韓への核攻撃に言及して威嚇している。また、2日連続で一面にミサイルや多連装ロケット砲のパレード写真を掲載した。(共同)

どうも
 朝鮮人民軍の朝鮮戦争の休戦協定を白紙化表明
で、
 中国も国連でアメリカに同調、北朝鮮制裁に動いた
のが気に入らないらしい。
3/5付産経より。


北朝鮮軍「朝鮮戦争の休戦協定を全面白紙化」 安保理の制裁決議を牽制
2013.3.6 00:03 [北朝鮮]
 【ソウル=加藤達也】北朝鮮の朝鮮中央通信によると朝鮮人民軍最高司令部は5日、声明を出し、米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」が始まる11日から、朝鮮戦争の休戦協定の効力を完全かつ全面的に白紙化すると表明した。板門店の北朝鮮側代表部の活動も中断、南北軍当局間の直通電話も遮断するとしている。
 北朝鮮による3回目の核実験に対する新たな制裁をめぐり国連安全保障理事会では米中が基本合意、制裁決議案が近く採択される見通しだ。声明には、米韓合同軍事演習の中止を迫るとともに安保理での、より強力な制裁決議採択に向けた動きを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
 声明は、朝鮮人民軍最高司令部が「重大措置」を講じると宣言。「米国をはじめ全敵対勢力の横暴な敵対行為に対し、より強力で実質的な第2次、第3次の対応措置を連続して取ることになる」と警告した。
 また米韓を名指しして「多様化されたわれわれ式の精密核攻撃手段で応じる」と強調し、「任意の時期に任意の対象に、制限なく精密攻撃を加えて祖国統一事業を前倒しする」としており、さらなる核実験や長距離弾道ミサイルの発射を含め、軍事挑発を強行する恐れもある。

先日の北朝鮮の核実験への国連安保理制裁決議と3/11の米韓合同演習前の「脅し」ってのがまずあったんだろうだけど、さすがに
 朝鮮戦争の休戦協定の効力を完全かつ全面的に白紙化
というのは、中国も黙って見過ごすわけにはいかなかった模様。こちらは産経の観測記事。


中国の同意、「休戦協定白紙化宣言」が決め手?
2013.3.7 19:11

 【北京=川越一】北朝鮮に対する制裁強化に消極的だった中国が、米国主導の北朝鮮制裁決議案への同意に転じた決め手は、北朝鮮による「朝鮮戦争休戦協定の効力の全面白紙化」の表明だった可能性が高い。
 休戦協定は1953年、米軍を中心とする国連軍と北朝鮮の朝鮮人民軍、中国人民義勇軍の3者が結んだもの。中国は協定締結の「当事者」だ。米韓合同軍事演習への反発が直接の原因とはいえ、北朝鮮の突然の白紙化表明は、後ろ盾となってきた中国の顔に泥を塗る行為だった。
 中国外務省の華春瑩報道官は6日の定例記者会見で、「休戦協定は朝鮮半島の平和・安定維持に重要な役割を果たしている」と強調し、北朝鮮に対する苛立ちをのぞかせた。中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報も6日付の社説で、「このような反応は常軌を逸している」と強く非難した。
 中国の国際問題専門家は「現在の緊張した雰囲気では対話再開は困難だ。善意の信号を送っても行動に移すのは簡単ではない」と指摘。指導部も擁護を続け、国内外から「中国の対朝政策の失敗」と突き上げられては堪らない。
 ただ、華報道官は「安保理による適切な対応を支持する」と述べる一方、関係各国に「冷静と自制」を呼び掛けた。北朝鮮へのぜいたく品の流入を防ぐ方策も固めていない。制裁の実効性のカギを握る中国が、北朝鮮を切り捨てる覚悟を決めたと見るのは早計だ。

まあ、中国は折しも
 全人代と中国人民政治協商会議の「両会」シーズン
で、しかも
 これからの中国の10年を担う(筈の)新たな指導者習近平を選出する
大事な政治ショーがあるってのに、すぐ足元で北朝鮮がくすぶって、
 東アジアの秩序を乱そうとしている
わけで、新体制の門出に
 迷惑
な騒動を齎そうとしているだけでも、気分はよろしくないだろう。
こちらは今朝付で環球時報に掲載された、北朝鮮兵士の軍事演習風景。
朝鮮士兵挙行軍事演習

で、国連安保理で北朝鮮への制裁決議は今日未明に全会一致で採択されるとのこと。NHKより。


国連安保理 北朝鮮制裁決議採択の見通し
3月7日 14時2分

国連安全保障理事会は、3回目の核実験を強行した北朝鮮に対し、核やミサイルの開発に関連する疑いがある人や資金の流れを止めるための厳しい措置を盛り込んだ制裁決議案の採決を目指して、日本時間の8日午前0時から公式会合を開くことを決め、決議は全会一致で採択される見通しです。
安保理では5日、アメリカが提示した制裁決議案を巡って、これまで実務レベルでの最終的な調整が行われてきました。
決議案は、加盟各国に対して、これまでの制裁決議に違反する行為を行った北朝鮮国籍の個人を国外に退去させ、核やミサイルの開発に関連する疑いのある現金を含む資金の移動を差し止めることなどを義務づけるなどの厳しい内容で、人と資金の流れを止めることによって、北朝鮮の核・ミサイル開発の動きを阻止しようというものです。
さらに加盟国に対し、これまでの決議に違反する武器や物品を積んでいる疑いのある貨物船の検査などを義務づけているほか、初めて、北朝鮮の外交官についても「核やミサイル開発に貢献させないよう、警戒するよう」各国に求めています。
安保理は、決議案を巡って日本時間の8日午前0時から公式の会合を開くことを決め、これまでのところ、中国を含め、どの理事国からも大きな異論は出ていないことから、決議は全会一致で採択される見通しです。

国連安保理決議前の
 嫌がらせ声明
なのか、それとも、本当に
 ご近所の日本を含むアメリカの同盟国にちょっとした「プレゼント」を贈る
つもりなのか。
決議案が採択されても、北朝鮮への制裁はちっとも効き目がないだろう、というのがロイターの予想。
焦点:北朝鮮の核の野望、新たな制裁も「焼け石に水」か

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