中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染 (その20)とうとう内陸の河南省へも飛び火 新たに2名の感染者 合計で51名に 河南省の1名は重態 H7N9型鳥インフルエンザ感染は第二段階へ@4/14午前
いままで上海・江蘇省・浙江省・安徽省と中国南部の沿岸部での感染例が報告されていたH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染だが、清明節の後の
潜伏期間1週間
が過ぎ、
北京に続き、内陸部の河南省でも2名の感染者
が見つかった。これで
感染者は合計51名(死亡者は11名)
に。北京や河南省に感染が拡大したことで、
H7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染は第二段階
に入ったと言える。
河南省の感染者の内、
1名は現在重態
とのことだ。
河南省衛生庁の発表より。元は簡体字。河南省が「俺たちはエライ」と自画自賛してる箇所の訳は省略。
我省發現2例人感染H7N9禽流感確診病例(河南省で2例のヒトへのH7N9型鳥インフルエンザの感染が確定診断された)發布時間:2013-04-14 09:33
2013年4月14日、周口・開封各確診1例人感染H7N9禽流感病例。省・市衛生部門正在組織積極救治、疫情防控工作有序展開。(2013年4月14日、周口・開封でそれぞれ1例ずつヒトへのH7N9型鳥インフルエンザの感染が確定診断された。河南省・市衛生部門は積極的な救命治療にチームであたり、感染症の予防コントロール活動を生前と展開しているところである。)
患者馬××、男、34歳、開封尉氏縣大橋郷人、廚師。(患者 馬さん 男性 34歳 開封市尉氏県大橋郷在住 調理師。)
4月6日、患者出現胸悶・厭食、並伴發熱・咳嗽・咳痰等、前往尉氏縣人民醫院就診並住院治療。(4月6日、患者は胸部圧迫感・食欲不振を覚え、その上発熱・咳・痰が出る等の症状を伴ったので、尉氏県人民病院に行って診察を受け、入院治療を受けた。)
4月9日、患者症状加重、以「重症肺炎」轉至開封市淮河醫院、患者有3年高血壓史。(4月9日、患者の容体が悪化、重症肺炎のため開封市淮河病院に転院、患者は3年ほど高血圧を患っていた。)
目前病人情況危重、正在淮河醫院ICU病房積極救治中。(現在、患者は重態で、淮河病院のICUで積極的に救命治療中である。)
患者張××、男、65歳、現住址為周口市川匯區、農民、與家禽接觸機會較多。(患者 張さん 男 65歳 現在周口市川匯区在住 農民 家禽と接触する機会が比較的多い。)
4月8日患者無明顯誘因出現發熱、咳嗽、咳痰、(4月8日、患者は原因がはっきりしない発熱・咳・痰の症状が現れ、)
4月10日到周口市傳染病院就診、入院時體温達39℃、並伴有咳嗽・咳痰・肌肉酸疼等症状。(4月10日、周口市感染症病院に行って診察を受けたところ、入院時の体温は39℃に達し、更に咳・痰・筋肉が強ばった傷み等の症状を伴っていた。)
經積極救治、目前患者病情有所改善、病情穩定。(積極的な救命治療の結果、現在患者の病状には改善が見られ、容態は落ち着いている。)
4月11日晩、省疾控中心對兩例病例標本檢測顯示H7N9禽流感病毒核酸陽性。(4月11日夜、河南省疾病予防コントロールセンターはこの2例の検体を検査計測したところ、H7N9型鳥インフルエンザウイルスRNAの陽性反応を示した。)
4月12日、按照國家衛生和計劃生育委員會規定、將標本送中國疾控中心複核檢測。(4月12日、国家衛生・計画出産委員会の規定に基づき、検体を中国疾病予防コントロールセンターに送り、最終的な確定診断のための再検査を行った。)
4月14日6時、中國疾控中心反饋複核檢測結果、確定為H7N9禽流感病毒核酸陽性。依據患者的臨床表現・實驗室檢測和流行病學調査結果、省級專家組綜合判定為人感染H7N9禽流感確診病例。兩名患者為我省首次發現人感染H7N9禽流感確診病例。(4月14日6時、中国疾病予防コントロールセンターのフィードバックの再検査の結果、H7N9型鳥インフルエンザウイルスRNA陽性と確定した。患者の臨床所見・感染学的資料と検査所見の結果について、河南省の専門家を組織し、H7N9鳥インフルエンザのヒトへの感染例を確定診断できると総合的に判定した。2名の患者は、河南省で初めて確定診断されたH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染例である。)
經調査、兩例病例的密切接觸者共19人、已及時採取醫學觀察措施、目前所有密切接觸者均未發現異常。(調査によると、2つの症例の濃厚接触者は全部で19名、すぐに医学的な経過観察措置を取ったが、いまのところ、濃厚接触者にはまだ異常は現れていない。)
省委・省政府高度重視、要求全力救治患者、嚴密加強疫情防控。在派出省級專家組駐守周口・開封指導患者救治工作的同時、省衛生廳於4月14日再次對全省人感染H7N9禽流感疫情防控工作進行全面部署安排、一是要求各地繼續加強對不明原因肺炎病例和流感樣病例的監測、主動搜索、力爭早發現・早報告・早診斷・早治療。二是要求各地定點收治醫院按照「集中重患・集中專家・集中資源・集中救治」的原則、全力做好醫療救治工作、努力降低病死率。三是加強醫院感染的預防與控制、嚴防疫情院内傳播。四是加強部門信息溝通、共同做好疫情防控各項工作。
目前、上述2例病例間未發現存在流行病學關聯。專家提醒、個人防範感染H7N9禽流感疫情、要保持良好的個人衛生習慣。一旦出現發熱・咳嗽等急性呼吸道感染症状、尤其是出現高熱・呼吸困難者、應及時就醫。(いまのところ、上記2名の症例のあいだには、感染症学的な関連はまだ見られない。専門家は、個々人がH7N9型鳥インフルエンザの感染を防止するには、個々人の良好な衛生的な習慣を守る必要がある。いったん、発熱・咳等の急性の気道感染の症状が現れたら、特に高熱・呼吸困難が現れた者は、すぐに医師の診察を受けるべきである。)
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