中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染 (その24)上海の患者から分離されたH7N9型鳥インフルエンザウイルスはタミフル耐性 リレンザへの感受性も低下
ウイルスは変異が早いからな。
すでにタミフル耐性をもったH7N9型鳥インフルエンザウイルスが存在
するという。
4/11付Bloomberg日本語版より。
中国の鳥インフル患者に「タミフル」耐性の遺伝子突然変異4月11日(ブルームバーグ):中国で「H7N9型」ウイルスによる鳥インフルエンザに感染した患者の一人から、インフルエンザ治療薬「タミフル」への耐性を助ける遺伝子突然変異が検出されたことが分かった。
鳥インフルエンザデータを共有するための「グローバル・イニチアシブ」のウェブサイトに掲載された遺伝子配列データによれば、上海の1人に感染した同ウイルスには「R292K」として知られる変異があることが判明。この変異はスイスの製薬会社ロシュ ・ホールディングのタミフルへの高度の耐性を作る原因となる。同じ治療薬であるグラクソ・スミスクラインの「リレンザ」に対する同ウイルスの感受性も低下した。
最初の感染者3人のうち、H7N9型ウイルスに感染した上海の別の患者と安徽省の患者にはこうした変異は見られなかった。
国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は電話インタビューで、突然変異の判明を受け分析を進めることが妥当だと指摘、中国の疾病対策センターがH7N9型ウイルスを検証していると語った。
原題:Tamiflu-Resistance Gene in H7N9 Spurs Drug-SensitivityInquiry(抜粋)更新日時: 2013/04/11 13:21 JST
タミフル耐性があって、リレンザも効きにくいタイプの変異がある、H7N9型鳥インフルエンザウイルスが、すでにあるってことは
今後、日本等、中国以外の地域で見つかったH7N9型鳥インフルエンザウイルスが同様の変異を持っている可能性がある
ってことだな。
抗インフルエンザウイルス薬は、タミフル・リレンザだけではないが、選択の幅が限られるというのは、いい話ではない。
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