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2013-04-16

中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染 (その31)北京の不顕性キャリア男児への防疫措置@4/16付 現地紙 京華時報→キャリアとなった男児の一番のお気に入りの遊び場は鶏を絞めて捌く作業台

現地北京の新聞、京華時報が、今日付で
 昨日スクリーニング検査で発見された不顕性のH7N9型鳥インフルエンザウイルスキャリアの男児周辺
に対して、北京市や住んでいる村が行った
 防疫措置
について、詳しくレポートしている。
 4歳児は両親のそばで一日中過ごしており、鶏を絞めて捌く作業台が一番のお気に入りの遊び場
だったという。どうやらこれは
 鶏から直接感染
したのではなかろうか。
しかしながら
 中国国民の「衛生意識」
がよく分かる記事で、
 こりゃ、H7N9型鳥インフルエンザがヒトに感染するよね
という話だ。
元は簡体字。


京四齡童染病毒無症狀(北京の4歳児童は不顕性のキャリア) 為首例無症狀H7N9病毒攜帶者(最初の不顕性のH7N9型ウイルスキャリアとなる) 鄰居買過確診病例家販賣的鷄(近所の人が確定診断例の患者の家が販売していた鶏を買ったことがある)
(略)
□記者探訪(記者現地レポ)
男童常在宰鷄操作台玩耍[而女](男児はいつも鶏を捌く作業台で遊んでいた) 男童家店鋪宰殺活鷄(男児の一家の店舗では、生きた鳥を絞めて捌いていた)
昨天、記者來到朝陽區崔各莊郷奶[乃女]東村的一條商業街。這裡是奶[乃女]東村「最繁華」的街、有理髮店・乾洗店・熟食店、還有兩家宰殺活鷄・活魚的店鋪。(昨日、記者は朝陽区崔各荘郷奶[乃女]東村のある商店街に来た。ここは奶[乃女]東村の「もっとも繁華な」通りで、理髪店・クリーニング店・総菜店があり、生きた鳥や生きた魚を絞めて捌く店舗も2軒ある。)
其中一家活鷄店相對較大、也頗引人注目、多名身著防護服人員在這家店前對門外物品逐一進行消毒、門外用來打隔斷的網子和一些雜物被拆下裝箱。這裡就是男童竹某的家。(その中で一軒の生きた鳥を絞めて捌く店は比較的大きく、しかもかなり人目を引くことには、多数の防護服を着た作業員がこの店舗の前の入口前にある物品をいちいち消毒し続けており、入口の外では、ネットと外箱を取り外されたいろいろなものが遮断のため用いられている。
附近一乾洗店老板稱、前晩11點多、她[女也]發現竹家的門敞開著、幾個身著白大褂的人員不斷進出、詢問得知活鷄店老板的小兒子感染了禽流感病毒。(近所のクリーニング店の主人によると、一昨日の夜11時過ぎに、彼女は竹家の入口が開け放たれていて、何人かの白い大褂を身につけた作業員が次々出入りしているので、尋ねたところ、生きた鳥を絞めて捌く店の主人の子どもが鳥インフルエンザに感染していることを知った。)
據鄰居介紹、竹某父母來奶[乃女]東村開店已有10年左右、一直從事出售活鷄・活魚的生計、有村民購買後交給他們宰殺。家門口不到2平米的空地就是操作台、殺鷄・脱毛・沖洗、一切都在這裡完成。夏天、店鋪門口有不少蚊蠅、味道難聞。(近所の人の説明では、竹さんの両親は奶[乃女]東村で店を開いてからもう10年前後になり、ずっと生きた鶏や生きた魚を絞めて捌く仕事に従事しており、村民は生きた鳥や魚を買ってくると、竹家の店で絞めて捌いてもらっていた。家の前には、2平米もないスペースがあって、これが作業台で、鶏を絞め、羽をむしり、水洗いする一切の作業をここでやっていた。夏には、店の前には蚊や蝿がかなり飛んでおり、味はイヤな臭いがした。)
在附近工作的聶女士告訴記者、竹某的小兒子還未讀幼兒園、也不常和鄰家小朋友玩。(近所で働いている聶さんは、竹さんのところの子どもはまだ幼稚園には上がっておらず、近所の子ども達と遊ぶこともほとんどなかった、と記者に語った。)
「孩子比較小、整天跟在爸[父巴]媽身邊、門前的操作台就是他最愛玩的地方。」乾洗店老板説。(「子どもはかなり小さくて、一日中父さん母さんの傍にいて、家の前の作業台が、あの子の一番のお気に入りの場所でした。」クリーニング店の主人は言った。)

設崗把守活鷄店鋪(監視所を設けて生きた鳥を絞めて捌く店を守る)
在竹家的活鷄店斜對面、另[口力]一家宰殺鷄魚的店鋪還在營業。不過、招牌上的「鷄」字已被紅布遮住、如今僅賣魚。店主李女士告訴記者、4月6日前後、村委會通知他們不許再宰殺家禽、村民家的鷄也不許養、須全部宰殺。當時、村委會工作人員帶走了李女士家的七八隻鷄、剩餘的自行宰殺並掩埋。竹家的活鷄也被統一銷毀、此後再未售賣。(竹家の生きた鶏を絞めて捌く店のはす向かいにある、別な生きた鶏や魚を絞めて捌く店舗はまだ営業していた。しかし、看板に書いてある「鶏」の文字は赤い布ですでに隠されていて、いまは魚を売るだけである。女主人の李さんは、4月6日頃、村の委員会が彼らに、二度と家禽を絞めて捌くのは許さない、村民の家の鶏も飼うのは許さない、全部殺さなければならない、と通知した、と語った。その頃、村の委員会の作業員は李さんの家の鶏7、8羽を持ち去り、残りは自分で殺して土に埋めた。竹家の鶏もまとめて焼却され、その後は、二度と販売していない。)
李女士稱、自從不許售賣家禽後、店裡的魚也不好賣了。竹家的店出事後、李女士變得更緊張、不斷有疾控人員來詢問、她[女也]希望這件事情能趕[走旱]快過去。(李さんは、家禽の販売が禁止されてからは、店の魚もあまり売れなくなった、という。竹家の店の問題が起きてからは、李さんは更に忙しくなり、絶えず疾病コントロール業務の職員に質問されるので、彼女は、この事が早く終わるよう希望している。)
昨天下午、竹家門口仍有5名村聯防人員把守。他們説、自前晩8點多、他們便輪流在此値班、不許無關人員靠近竹家。5名醫務人員8小時不間斷在村裡各個角落撒藥消毒。「兩家活魚店更是重點。」(昨日の午後、竹家の入口には、まだ5名の村の共同警備隊メンバーが守っていた。彼らは、一昨日の8時過ぎから、すぐに交代でここで当番に当たっていて、関係者以外が竹家に近寄らないようにしている、という。5名の医療スタッフは、8時間の間ずっと村の辻辻で薬を撒いて消毒している。「生きた魚を捌いて売る二軒の店が重要な場所だ。」
據瞭解、在村口處、村委會設專人檢査進出村的車輛和人員、嚴禁攜帶活禽。通過村口「關卡[上下]」的車輛均需打開後備廂接受檢査。(説明によると、村の入口には、村の委員会が村を出入りする車両と人の検査をする専任者を設けて、生きた鶏の持ち込みを厳禁している。村の入口の「関所」を通過する車両はみな、トランクを開けて検査を受ける必要がある。)

鄰居均未進行隔離(近所の人はまだ隔離されていない。)
設卡[上下]・撒藥、這些安排讓村子有些氣氛緊張。不過村民的情緒還算穩定、只是街上討論此事的村民多了些、「不是不傳人嗎[口馬]?又不像非典那樣?」(関門を設け、薬を撒く、こうした措置は、村にちょっとした緊張感を与えている。しかし、村人の気分はまだ落ち着いているといえる。ただ、道端で、この事件を話し合っている村人が増えたくらいだ。「人にはうつらないのか? 今度はSARSみたいなことにはならないだろうね?」
「反正鷄是不吃了。」幾位村民告訴記者、早上村委會通過廣播、要求在4月2日至6日前、在村裡買過活鷄的居民均要登記。記者昨天從村委會瞭解到、尚無村民登記。(「どのみち、鶏は食べなかった。」何人もの村人は、朝、村の委員会が放送を通じて、4月2日から6日までより以前に、村で生きた鶏を買ったことのある村民はみな登録するように求めた、と記者に語った。記者が昨日村の委員会から説明を受けたところでは、まだ村民はだれも登録していない。)
目前、與男童有密切接觸的人中、父親和姐姐被隔離、其母在醫院。其他鄰居未進行隔離安排、正常在家生活。據瞭解、男童12歳的姐姐在附近一小學讀書。村委會表示、女孩沒有感染病毒、所以女孩所在學校尚未做特殊安排和處理。(いまのところ、男児と濃厚感染した人の内、父親と姉は隔離され、母親は病院にいる。それ以外の近所の人達はまだ隔離措置が進んでおらず、普通に家で生活している。説明によると、男児の12歳の姉は、近所の小学校で学んでいる。村の委員会は、女児にはウイルス感染は見られないので、女児の在学している学校には、まだ特別な措置や処置はされていない、と説明している。)

■追問(追求)
鷄從何來?(鶏はどこから来たのか?)
竹家的鄰居表示、竹家的活鷄平日就放在門外的籠子里、他們毎天都能看到有人送活魚、但何時送鷄却少見。偶爾會在早上看到、送到竹家門口、送貨的是一輛小麺包車、毎次十幾只。
另[口力]一家宰殺活鷄店的店主李女士介紹、他們的活鷄會在下午2點左右送到、是開電動三輪車的人。「這些鷄是從哪[口那]兒來?」李女士不願意回答、只説自己剛開業、沒送幾次。(竹家の近所の人に依れば、竹家の生きた鶏は、普段は入口の外の籠に入っていて、彼らは毎日、誰かが生きた魚を持って来るのを見ることが出来たが、いつ鶏を持って来ているかは、あまり見かけなかった。時々、朝見かけたのは、竹家の入口に着いた、荷物を運んできた小さいワンボックスカーが1台、毎回十数羽だった。もう一軒の生きた鶏を絞めて捌く店の店主李さんの説明では、竹家の生きた鶏は、午後2時頃に送られてくることがあり、電動のオート三輪を運転する人だった。「この鶏はどこから来るの?」と李さんは返事を期待せずに言うと、自分は仕事を始めたばかりで、何度も運べない、と話すだけだった。)

事件經過(事件経過)
4月13日
朝陽區疾控人員對首例人感染H7N9禽流感確診病例父親販賣家禽相關人群主動篩査監測。採集咽拭子14分、送中心實驗室檢測。14人均體健、無不適症状。(朝陽区疾病コントロールセンター職員が、最初のH7N9型鳥インフルエンザの人への感染の確定診断例の女児の父親が家禽を販売した関係者に対して、積極的なスクリーニング検査を行った。喉を拭った14人分の綿棒を集め、センターの実験室に送って、検査測定した。14人はみな健康で、体調の悪い者はいなかった。)
4月14日
9點40分(9時40分)
朝陽區疾控實驗室回報、男童甲型通用陽性、其餘13人陰性。送市疾控中心復核。(朝陽区疾病コントロールセンターの実験室は、男児がA型インフルエンザ共通の陽性で、その他の13名は陰性だったと報告。北京市疾病コントロールセンターに送って、再検査。)
20點(20時)
市疾控中心反饋該男童H7N9陽性、其餘13人陰性。(北京市疾病コントロールセンターのフィードバック再検査でこの男児がH7N9型ウイルス陽性で、その他は陰性と判明。)
20點30分(20時30分)
上報朝陽區衛生局。朝陽區衛生局啓用黒莊戸隔離點用於隔離密接者。(先の結果を朝陽区衛生局に報告。朝陽区衛生局は、黒荘戸の隔離スポットを濃厚感染者の隔離に使用し始める。)
21點(21時)
聯繫地壇醫院和120做好收治攜帶者及其陪護家屬的準備。(地壇病院と救急に連絡、キャリアとその付き添いの家族を収容する準備を調える。)
21點15分(21時15分)
市疾控中心和區疾控中心前往男童家進行再次流調・採樣和消毒。(北京市疾病コントロールセンターと朝陽区疾病コントロールセンターは男児の家に行って、再度感染病検査、検体採取と消毒を進める。)
23點(23時)
對鷄籠・水桶等採樣、對男童3名密切接觸者採血、母親和姐姐咽拭子2分。住家攤位消毒。(鳥籠や水槽等から検体を採取、男児の濃厚接触者3名から採血、母親と姉の二人の喉を綿棒で拭う。住居と売場を消毒。)
23點50分(23時50分)
急救車將男童與其母親送地壇醫院、將其父親和姐姐送往黒莊戸隔離點開展健康監測。(救急車は男児と母親を地壇病院に搬送、父親と姉は、黒荘戸の隔離スポットに搬送し、健康状態の監視を展開する。)
本版採寫京華時報記者李秋萌黄海蕾

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コメント

こちらのサイト、とても情報が早いので注目しています。
おっしゃる通り日本のメディアは中国の情報を訳すのが遅いです。

大変かとは思いますが、今後も継続して頂けるとありがたいです。

投稿: インフル研究者 | 2013-04-16 12:02

インフル研究者先生、コメントありがとうございます。
なかなか時間が取れない日もありますが、適宜更新していきます。
しかしながら、日本の防疫体制、もう不顕性のキャリアが出ているのに
 空港で、38℃以上の発熱のある中国からの渡航者を検査する
そうで。水際作戦では防げないという教訓は、今も生かされてないようで残念です。

投稿: iori3 | 2013-04-16 16:48

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