中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染 (番外編)今後の更新について→日中それぞれの地域の留学生の健康にも注意を
中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染例について、中国現地の
大本営発表
を逐語訳してたのだが、あまり反応もなく、必要としている方もおられない感じなので、今後は大きな事象があったときだけ、適宜とりあげることにしようかな。ボランティアで翻訳をするにも時間的体力的に限度があるので。
なぜ
大本営発表を逐語訳していたか
といえば
現在、中国ではこの「大本営発表」以外の報道ソースは認められてない
からなので、とりあえず
中国におけるH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染事例の「政府公認の発表内容」
が分かればいいかな、と思って続けていた。実を言うと
日本の報道のソース
も、この
「大本営発表」の垂れ流しかつ簡略版
である。今の所、中国国内のソースに関しては、当たり障りのない部分はともかくとして、ほぼ中国国内の関係者等への
独自取材
はしていないと言って良い。加えて
中国語の翻訳スタッフを簡単に充当できるはずの日本のメディアの反応が鈍すぎる
のも、拙訳を続けていた理由である。てか、安い時給で中国語の翻訳スタッフは見つかるでしょうよ、首都圏ならば。それなのに、
何故、実態を知らせない
というのが疑問だった。これだけデータが上がっているので、分析しようと思うなら、拙blogのような弱小個人blogではなく
メディアがきちんとやるべきだ
と考えている。
しかしながら
昨日と今日、北京と河南省で感染例が確認された
のは、間違いなく、
ヒトへの感染の大きな節目
だ。
メディアには報道する責任がある
ので、個別の事例については、きっちりやって頂きたい。
あまり当たって欲しくはない予測なんだが、明日以降、
感染者数や死亡者数が増える恐れ
があり、追いつかない可能性があるのも、更新頻度を下げたいと考えている理由だ。
もし拙blogを訪問して下さる中に、翻訳を必要とされていた方がいらっしゃったなら、あしからずご了承下さい。
ググれば、中国国内の報道のソースが見つかるというのに、この
日本のメディアのやる気の無さ
って何?
ひょっとして
GWに「拡散する恐れ」を隠蔽したい
とか、そういう話か?
ついでに言うなら
すでに感染者が確認されている上海・北京・江蘇省・浙江省・安徽省・河南省
との人の出入りは注視されてないが
4/4の清明節前後に、日中間のヒトの移動もかなりあった
わけで
今後、日本でH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染が全く起きないとは言えない
のである。
インフルエンザの潜伏期間は1週間ほど
であり、もし、現地で鳥に接触する等のことがあれば、
人間がこれまで感染したことのないタイプのウイルス
なので、
そろそろ日本で発症するヒトが出てきてもおかしくはない
のである。
一番の問題は
現在日本は新学期を迎えている
という点にある。つまり、
留学等で中国あるいは日本に在住の学生の移動
で、日本にいる中国の留学生でも、中国にいる日本等からの留学生でも
医療保険等の問題
や
健康への過信等
があって
症状が出ても、すぐに受診しない恐れ
がある。また
情報から隔絶されている恐れ
もあるのだ。
今回のH7N9型鳥インフルエンザウイルスは
鳥には大した症状がでないが、人間は死亡することもあるタイプのウイルス
なので、
治療の遅れが人命に関わる点
が最重要課題である。
日中の各大学はその点、留意しているのだろうか。
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