「どっちの水も苦い」誕生3億年オーダーの歴史を持つゴキブリ 誕生10万年オーダーの歴史の人間の奸智を一蹴@5/24 Science誌
現代人が世に現れてからせいぜい10万年オーダーの歴史なのだが、ゴキブリは
古生代から生き残る3億年オーダーの歴史
を誇る
生物界のエリート
である。
とはいえ、ゴキブリが好きな人はあまりいない。世にも稀なゴキブリ愛好家がカギになったドラマといえば
CSI: NY シーズン3第19話「ワインと異常な愛情」
で、
のっけから生きたゴキブリが出てくる
ので、虫嫌い・ゴキブリ嫌いの方にはまったく薦められないのだが、
宝飾ゴキブリ
などというキワモノも登場する。もっとも戦慄を覚えるのは
ゴキブリ愛好家の自宅のシーン
で、これは虫嫌い・ゴキブリ嫌いでなくても、かなりクる。
ともかくも、大抵の現代人は
目の前にゴキブリがいる
ことには耐えられず、
ゴキブリ駆除
に血道を上げ、さまざまな駆除用の餌を仕掛けてきた。
よく使われる1つが
甘い餌
なのだが
甘味を苦みと感じる方向に進化したゴキブリがいる
というのだ。
こっちの水は甘い
と誘っても
どっちの水も苦い
というわけ。共同より。なお、リンク先には
ゴキブリの頭部のアップ写真
があるので、虫嫌いの方はご注意を。
ゴキブリ“甘い物嫌い”に進化 駆除剤避け生き延びる甘く味付けした駆除剤を食べないゴキブリが出現したのは、糖を味わったときに逆に苦みを感じる神経回路が働くようになり、“甘い物嫌い”に進化したためだと、米ノースカロライナ州立大の勝又綾子主任研究員らが24日付の米科学誌サイエンスに発表した。
ゴキブリの環境適応能力の一端を示す成果。勝又さんは「ゴキブリは駆除の対象なので、味覚研究は遅れている。甘い物嫌いのゴキブリは日本にも現れているのではないか」と話している。
勝又さんによると、ゴキブリを引き寄せるため甘くした駆除剤は1980年代に普及したが、数年後にはこの駆除剤を食べないチャバネゴキブリが米国に現れた。
というわけで、Science誌掲載の当該論文アブストラクトはこちら。
Changes in Taste Neurons Support the Emergence of an Adaptive Behavior in Cockroaches
DOI: 10.1126/science.1234854
著者は
Ayako Wada-Katsumata, Jules Silverman, Coby Schal
の3人で、筆頭が上記記事の勝又綾子主任研究員。いずれも
Department of Entomology and W.M. Keck Center for Behavioral Biology, North Carolina State University
の所属。
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