中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染 (その108)湖南省で5/14に1名が死亡 感染者130名 死亡者36名に@5/14
このところ、新たな感染者情報は出なくなっている
中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染
だが、
湖南省で新たに1名が死亡
した。
管さんの死亡までの経過は
4月10日 生きた鳥と接触
4月14日 発症。脱力・発熱。体温は38℃から39℃
4月18日(発症5日目) 邵陽市双清区の個人病院を受診
4月19日(発症6日目) 邵陽市第一人民病院を受診、右肺肺炎と喀血のため入院
4月24日(発症11日目)「ウイルス性肺炎・高度に鳥インフルエンザのヒトへの感染の疑い」と診断、H7N9型鳥インフルエンザ検査開始
4月25日(発症12日目)H7N9型鳥インフルエンザウイルスRNA陽性 抗インフルエンザウイルス薬治療等で病状は好転
4月27日(発症14日目)確定診断
5月14日8時51分(発症31日目)多臓器不全のため死亡
というわけで、
確定診断まで2週間かかっていた
ため、
抗インフルエンザウイルス薬の投与は発症12日目以降に開始
された。
発症6日目に肺炎と喀血で入院しており、相当急激に重症化が進んだと思われる。しかし、中国のこれまでの発表で
病状が好転
とあるのは、今回亡くなった管さんの場合もそうなんだが、容態がその後悪化して死亡している患者さんが何人かいるところから推して
ひどい状態からすこしマシになった
くらいに考えておくといいんじゃないのかな。
湖南省衛生庁の発表より。
湖南H7N9疫情信息報告(湖南省H7N9型鳥インフルエンザ流行状況)
時間、2013-05-15 作者、省衛生廳官方網站5月15日9時權威發布、2013年5月7日至5月14日18時、我省無新増人感染H7N9禽流感確診病例。首例人感染H7N9禽流感病例經20余天全力救治、終因多器官功能衰竭於5月14日8時51分死亡。(5月15日9時、湖南省衛生庁公式サイトは、2013年5月7日から5月14日18時までに、湖南省では新たなH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染はなかった、と権威ある発表を行った。最初のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染者は20数日間、全力で救命に当たったが、結局、多臓器不全のため5月14日8時51分に死亡した。)
截止目前、我省共報告4例人感染H7N9禽流感確診病例、其中2例為外省輸入性病例、2例為本省病例。外省輸入性病例中、1例(上海病例)恢復健康、1例(江西病例)死亡。本省的2例確診病例中、首例病例管某因多器官衰竭不幸去世、另[口力]一病例趙某仍在全力救治中。我省人感染H7N9禽流感各項防控措施及應急準備工作正繼續有序進行。(これまでのところ、湖南省ではH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染を確定診断されたのは全部で4名、その内2名は他の省から移入してきた感染例であり、2名が湖南省での症例である。他の省から移入してきた症例の内、1名(上海の症例)は健康を回復、1名(江西省の症例)は死亡した。湖南省の2名の確定診断例の内、最初の症例である管さんは、多臓器不全で残念ながら亡くなり、もう1名の症例の趙さんはいまなお全力で救命に当たっている。湖南省のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染に関する予防コントロール措置と緊急準備作業の各項目は、現在も秩序をもって進めている。)湖南省衛生廳新聞辨
2013年5月15日
多臓器不全で亡くなった管さんの確定診断時の発表は以下の通り。
湖南省確診首例人感染H7N9禽流感病例 收治1例江西省銅鼓縣人感染H7N9禽流感確診病例(湖南省では、初めてH7N9型鳥インフルエンザへのヒトへの感染を確定診断した。入院治療中の1名の江西省銅鼓県在住の患者のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染を確定診断した。)
時間、2013-04-27作者、一、我省首例人感染H7N9禽流感確診病例情況(湖南省で初めてH7N9型鳥インフルエンザへのヒトへの感染を確定診断された症例の状況)
患者管某、女、64歳、邵陽市雙清區人。(患者 管さん 女性 64歳 邵陽市双清区在住)
患者於4月14無明顯誘因出現乏力・發熱、體温38℃-39℃、(4月14日、患者は原因不明の脱力・発熱が現れ、体温は38℃から39℃だった。)
4月18日就診於邵陽市雙清區一私人診所。(4月18日、邵陽市双清区のある個人病院で診察を受け、)
4月19日就診於邵陽市第一人民醫院、隨後以「右肺肺炎並咯血」收住邵陽市第一人民醫院。(4月19日、邵陽市第一人民病院を受診、続いて「右肺肺炎と喀血」のために、邵陽市第一人民病院に入院した。)
4月24日醫院組織會診、診斷「病毒性肺炎・高度人懷疑禽流感」、並向市衛生局電話報告。(4月24日、病院は共同での診察を組織し、「ウイルス性肺炎・高度に鳥インフルエンザのヒトへの感染の疑い」と診断、加えて邵陽市衛生局に電話で報告した。)
邵陽市衛生局立即組織該市疾控中心・雙清區疾控中心開展流行病學調査、並採集患者及其丈夫咽拭子標本。(邵陽市衛生局は直ちに邵陽市疾病予防コントロールセンター・双清区疾病予防コントロールセンターを組織して、感染症学的調査を展開、加えて、患者とその夫の喉を拭った綿棒の検体を採取した。)
4月25日上午、邵陽市疾控中心檢測結果為人感染H7N9禽流感病毒核酸陽性、當天晩上22時省疾控中心復核結果陽性。(4月25日午前、邵陽市疾病予防コントロールセンターは検査計測の結果、H7N9型鳥インフルエンザウイルスRNA陽性となり、この日の夜22時、湖南省疾病予防コントロールセンターが再検査を行った結果、陽性だった。)
患者經抗病毒治療・無創呼吸支持等綜合治療、目前病情有所好轉。(患者は、抗インフルエンザウイルス薬治療や気管切開を伴わない人工呼吸管理等の総合的治療を経て、現在、容態は好転しつつある。)
4月27日中國疾控中心檢測復核結果為人感染H7N9禽流感病毒核酸陽性。(4月27日、中国国家疾病予防コントロールセンターが再検査をした結果、H7N9型鳥インフルエンザウイルスRNA陽性反応が出た。)
按照『人感染H7N9禽流感診療方案』、我省專家組綜合病例臨床表現・實驗室檢測和流行病學調査結果、診斷為人感染H7N9禽流感確診病例。該病例為我省首例人感染H7N9禽流感確診病例。(『H7N9型鳥インフルエンザ ヒト感染診療プログラム(2013年第2版)』に基づき、湖南省臨床専門家チームは患者の臨床所見・検査結果と感染症学検査所見を考慮して、H7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染であると確定診断すると総合的に判定した。この症例は、湖南省で初めてのH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染例である。)
經調査、病例發病前4天有與禽類接觸史、其密切接觸者共41人、已及時採取醫學觀察措施。截至目前、該病例的所有密切接觸者均未發現異常。(調査によると、この症例の濃厚接触者は全部で41名、すぐに医学的経過観察措置を取った。いままでのところ、この症例との濃厚接触者には誰にも異常は現れていない。)
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