中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染 (その109)検査に引っかからない軽症患者や不顕性感染が多数存在? @5/18 中国とWHOの共同調査報告
5/18付で中国国家衛生・育成計画委員会が、WHOと共同で調査した
4/18-4/24のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染に関する研究結果
を発表した。最後の方に50頁のpdfが付いている。
中國-世界衛生組織人感染H7N9禽流感防控聯合考察組 2013年4月18日-24日 考察報告
総合報告のPDFはこちら。
中國-世衛組織人感染H7N9禽流感防控聯合考察報告.pdf
あくまでも
4/18-4/24に行われたWHOとの共同調査の報告
なのであって、
その後の進展については反映されてない
ので注意。
必要な部分だけ抜き出してみる。
重要的不確定因素(重要な不確定要素)
目前仍存在著一些重要的不確定因素、包括、(いままでのところ、やはりいくつかの重要な不確定要素が存在する。まとめると、)
(1)尚不清楚為何重症病例以老年男性城市居民為主、這可能與他們的行為因素有關、或者和季節性流感一樣、H7N9禽流感病毒也可能導致了大量未監測到的輕症病例和無症状感染。((1)まだどうして重症例は老齢男性の都市在住者が中心になるのかはっきりせず、これはこうした人達の行動要素と関連があるかもしれず、あるいは、季節性インフルエンザ同様、H7N9型鳥インフルエンザウイルスが大量のまだ監視されてない軽症例や不顕性感染をもたらしているのかもしれない。)
(2)儘管不明原因肺炎監測為常規開展、但仍無法排除這些感染已發生了一段時間的可能性。(原因不明の肺炎の監視を常に続けていたとしても、やはりこれらの感染が発生してからすでに一定の時間が経っている可能性を排除する手だてがない。)
(3)現有證據不足以證明發生了人傳人。(現在は、ヒトからヒトへの感染が起きたことを証明するのに十分な証拠は得られていない。)
(4)未監測到的輕症病例和無症状感染的存在規模不清楚、並有可能影響對病死率的估計。(監視されてない軽症例や不顕性感染がどのくらいの規模で存在したかがはっきりせず、死亡率の推定にも影響を与える可能性がある。)
儘管已制定檢測策略和確定多種檢測方法、但是某些輕症病例和無症状感染者可能沒有被檢測到。(すでに検出の戦略を制定しさまざまな検出方法の確定をしたにも関わらず、いくつかの軽症例と不顕性感染者は検出できなかったかも知れない。)主要不確定因素(中心的な不確定要素)
現階段我們對疾病的認識有限、仍存在著許多不確定因素、尚不清楚為何重症病例主要以老年男性城市居民為主。可以有兩種解釋、一是可能他們的行為方式和活禽市場的活禽暴露増加了感染風險。另一可能原因是類似於季節性流感、這些病例僅是更多大量輕症病例和無症状病例的冰山一角、觀察到的主要是在最易感人群中那部分病情惡化的感染者(圖4)。但是、這種假設的問題是要如何解釋男女性別差異。(現段階で、われわれのこの疾病に対する認識は限られており、やはり多くの不確定要素が存在し、まだどうして重症例は老齢男性の都市在住者が中心になるのかはっきりしない。2つの解釈が可能だ。1つは、彼らの行動様式と生きた鳥を絞めて捌く市場で生きた鳥への接触が感染リスクを増加させた可能性である。別の1つは、季節性インフルエンザと同じように、重症例はごく僅かでもっと大量の軽症例と不顕性感染例の氷山の一角で、一番感染しやすい人達の中の容態が悪化した感染者が観察できた主要部分であるかもしれない、ということである。(図4))
まあ
重症かつ病院にかかれるだけの「余裕」のある中国人民以外は「調査もされてない」
わけなんで、拙blogでも前から言ってるけど
見えない「軽症患者」と「不顕性感染」は山のようにいる
だろう。
共同がこんな形で報道している。
鳥インフル、未発症感染者多数か 中国とWHOの調査【上海共同】中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)問題を所管している国家衛生計画出産委員会などが世界保健機関(WHO)と4月に実施した合同現地視察調査の報告で、軽症または発症していない感染者が多数出ている可能性に言及していることが19日、分かった。
これまでの感染者は死者36人を含む計132人。中国本土の感染地域は上海、北京2市と江蘇、浙江、山東など8省に広範囲に拡大したが、感染源が未解明なため、専門家からは、症状が表れない感染者の広がりを指摘する見方も出ていた。
報告は、中国側とWHOが4月18~24日に上海市などで行った視察調査に基づき作成。2013/05/19 16:43
| 固定リンク
コメント