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2013-05-02

中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染 (その96)広東省で対策会議を緊急召集 鐘南山「発症後5日以内にタミフル等ノイラミニダーゼ阻害剤を使用すると重症化しにくい」@5/2

中国のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染拡大は止まらない。
いつ、広東省で感染者が出てもおかしくない。
というわけで、専門家を集めた2回目の対策会議が緊急召集された。

この中で、鐘南山は、これまでの感染者の臨床所見に基づき、
・タミフル等ノイラミニダーゼ阻害剤を発症5日以内に投与すると、重症化が著しく減少
・呼吸切迫が重症に転化する際のキーポイントになるので、診察に当たる医師は見逃さないよう
・重症患者を発見したら、すぐにH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染の治療を行うことが出来る施設の整った病院に患者を搬送し、全力で救命にあたる
ように提言している。
 重症化すると、経過が早く、死亡する場合は短時間で死に至る
のが、今回のH7N9型鳥インフルエンザの特徴である。

鐘南山は、江蘇省南京市生まれで、北京大学医学部卒業後、イギリスのエジンバラ大学に留学した経験を持つ。
 2003年のSARS流行のとき、WHOと協力、中国国内の感染対策および予防コントロールの指揮に当たった専門家
である。

地元の南方網より。長いので必要なところだけ訳す。


鐘南山、H7N9患者發病5日内使用達菲可顯著減少重症(鐘南山、H7N9型鳥インフルエンザ患者は発病5日以内にタミフルを使用すれば、重症者は著しく減少する)
2013-05-02 15:32:10 來源:南方網

廣東省政府緊急召開人感染H7N9禽流感防控專家組會議(広東省政府は、H7N9型鳥インフルエンザの人への感染予防コントロール専門家チームの会議を緊急召集した。)

南方網訊
今天(5月2日)、省政府緊急召開全省人感染H7N9禽流感防控專家組第二次工作會議、貫徹落實中共中央政治局委員・省委書記胡春華、省長朱小丹的重要批示精神、組織專家分析當前廣東H7N9禽流感疫情防控形勢、充分聽取專家意見建議、指導開展下一階段防控工作。副省長林少春出席會議並講話。(本日5月2日、広東省政府は、広東省H7N9型鳥インフルエンザの人への感染予防コントロール専門家チームの第二回作業会議を緊急召集し、中国共産党中央政治局委員胡春華広東省共産党委員会書記は、朱小丹広東省長が重要な書面による指示で示した精神をもって次のことを、実行してやりとげる。すなわち、専門家を組織し、当面、広東省におけるH7N9型鳥インフルエンザ流行への予防コントロール態勢を分析、専門家の見解や提案を十分聴取し、さらに一層の予防コントロール作業の展開を指導する。)
會上、省疾控中心主任張永慧介紹了全國和廣東省人感染H7N9禽流感疫情態勢、對當前我省的防控形勢進行分析研判、提出了具體的防控建議。省防控H7N9禽流感專家組組長鐘南山介紹了全國人感染H7N9禽流感病例臨床救治經驗和最新研究進展、並對防治工作提出了意見。與會專家還就如何進一歩做好防控工作進行了熱烈討論。(会議では、広東省疾病予防コントロールセンター張永慧主任が、中国全土および広東省のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染の流行状況を説明し、当面広東省の予防コントロール態勢に対して、分析、検討評価を進めつつ、具体的な予防コントロールについての提案を示した。広東省疾病予防コントロールセンターH7N9型鳥インフルエンザ専門家チームのリーダー鐘南山は、中国全土のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染症例の臨床的救命治療経験と最新の研究の進展を説明、あわせて予防治療作業について、見解を示した。会議に出席した専門家とも、いかに予防コントロール作業をさらに進めるべきかについて、活発な討論が繰り広げられた。)

臨床醫生要警惕患者氣促(診療に当たる医師は、患者の呼吸切迫を警戒せよ。)
鐘南山指出目前的臨床研究顯示、發病5天内使用達菲等神經氨[气安]酸酶[酉毎]抑制劑會顯著減少轉為重症的概率、因此早診斷・早治療、早期使用抗病毒藥物是減少重症病例和降低死亡率的關鍵。在目前情況下、對流感患者尤其是有禽類接觸史的患者可以盡早使用達菲等神經氨[气安]酸酶[酉毎]抑制劑、不推薦使用皮質激素。此外、氣促是患者轉為重症的重要症状、臨床醫生要提高警惕、及時鑒別和發現重症病例、發現重症病例應立即轉送到有條件的指定醫院全力救治。(鐘南山は、発病5日以内にタミフル等のノイラミニダーゼ阻害剤を使用すると、重症化する割合が著しく減少し、これは早期診断・早期治療によって、早期に抗インフルエンザウイルス薬を投与すると、重症例を減らし、死亡率を下げることが重要な鍵であることを、現在の臨床研究が明らかにしていることを指摘した。現在の状況下では、インフルエンザ患者に対して、特に、鳥との接触歴のある患者には、できるだけ早期にタミフル等のノイラミニダーゼ阻害剤を使用し、ステロイドの使用は薦めない。この他、呼吸切迫は、重症に転じる重要な症状であり、診療に当たる医師は、警戒を高める必要がある。すぐに、重症症例の識別と発見を行い、重症症例を発見したら、すぐに、条件の揃った指定病院に搬送し、全力で救命に当たらねばならない。)
林少春指出堅持依靠專家、實施科學防控、歴來是我省在防控重大傳染病・應對突發公共衛生事件中堅持的一條寶貴經驗和重要原則。省委・省政府高度重視人感染H7N9禽流感疫情防控工作、迅速成立了以鐘南山為組長的專家組、並於4月7日召開了第一次專家組會議。在前階段的防控工作中、專家組認真履行職責、為疫情研判・風險評估・監測檢測・臨床救治和制定防控措施等工作提出了很多富有建設性的建議、為防控工作提供了有力的技術支撐。

H7N9禽流感傳入廣東的可能性越來越大(H7N9型鳥インフルエンザが広東省の伝播する可能性はいよいよ大きくなっている。)
林少春強調、隨著全國疫情範圍的擴大、H7N9禽流感傳入廣東的可能性越來越大、以在下一歩防控工作中、要進一歩發揮專家作用、増強工作合力、強化聯防聯控、使制定的策略更科學、採取的措施更合理、防控疫情更加有效。林少春要求全省各級・各有關部門要學習專家們認真負責的精神和科學嚴謹的態度、嚴格落實省委・省政府和省防控人感染H7N9禽流感工作領導小組的工作部署、認真聽取專家建議、抓好工作落實、近期省政府將派出五個工作組、赴全省各地檢査防控工作落實情況。要做好各項防控保障工作、不僅要將達菲等神經氨酸酶抑制劑納入醫療機構藥品採購目録、而且還要納入醫保藥品目録以及我省基本藥品目録。要突出抓好活禽交易市場的管理、要將當前應急處置與長遠規範管理有機聯繫起來、推進我省活禽交易市場的規範化管理、建立防控禽流感的長效機制。

鐘南山はいいのだが、
 江蘇省のH7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染例の数字がヘンな発表のされ方
をしているのは
 中国医学界の感染症の泰斗、鐘南山が江蘇省出身だから
とかいう、超くだらない
 個人の面子の問題
が理由じゃないだろうな。

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