日本ではほとんど見られない髄膜炎菌性髄膜炎でLAの男性死亡 エイズ医療財団が無料ワクチン接種
日本で
細菌性髄膜炎
というと
子どもがHib(インフルエンザ菌)や肺炎球菌が原因でかかる病気
というイメージが強い。
ところが、海外には
髄膜炎菌が原因で起こる細菌性髄膜炎
が存在する。日本ではほとんど症例がないため、あまり知られていない。
この
髄膜炎菌が原因で起こる細菌性髄膜炎で成人男性が死亡
した。場所はアメリカ西海岸のLA。この男性はゲイであり、現在、東海岸のNYのゲイコミュニティーを中心に
2010年以来、22人が感染、7人が死亡
している。こうした経緯があるので、早速
エイズ医療財団(AIDS Healthcare Foundation、AHF)
は
月曜日にLAの3箇所で無料の髄膜炎菌ワクチン接種を行う
とアナウンスした。NBCの南カリフォルニア版ニュースが伝えている。
Meningitis Vaccinations Offered During Health Alert
NBCのニュースは、髄膜炎菌性髄膜炎の初期症状について
インフルエンザのような症状が出て、急に発熱し、頭痛がする
と報じている。
髄膜炎菌性髄膜炎の感染は
他人との接触
で容易に起こる。上記記事では
決してゲイコミュニティだけの問題ではない
として、次のように警告している。
感染は、感染者と濃厚接触すると起こる
と。
さらに、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)のサイトを引用して
髄膜炎菌は、キスしたり、食べ物を分け合ったり、呼吸器からの分泌物から感染する
としている。つまり
パーティなどでは、キスしたり、食べ物を分け合ったり、呼吸器からの分泌物に触れる機会が普通にある
わけで、
これから卒業式シーズンのアメリカ
では
感染が拡がる恐れがある
ということになる。
日本ではあまり知られてない病気なのだが、結果は重大で
死亡例
もあれば、上記記事ではメキシコのティフアナで髄膜炎菌性髄膜炎に感染したカリフォルニア州オレンジ郡の10代の少女が
つま先や指の血流が髄膜炎によって止まった
ために
四肢を切断しなくてならなくなった
症例を紹介している。
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