NHK BS プレミアムアーカイブス「幸田家の人びと~江戸・平成 四代の物語~」(初回2003年1月2日放映)
そろそろ寝ようかと思って、twitterを見た午前3時直前。
NHK BSプレミアム 01:30 プレミアムアーカイブス「幸田家の人びと~江戸・平成 四代の物語~」 http://t.co/K2Jgmkd2T3 #nhkbsp
— NHK BSプレミアム (@NHK_BS_Premium) June 20, 2013
このtweetが目に入った。
2003年制作、石澤義典演出。石澤義典は、文化畑に強い、テレコムスタッフのプロデューサーで、
ドキュメンタリーにドラマを混ぜる手法
が特徴。この
幸田家の人びと~江戸・平成 四代の物語~
でも物故者の二人には
幸田露伴 中村梅雀
幸田文 原田美枝子
を配し、青木玉・奈緒母子に絡ませる演出をしている。
幸田家の話をする場合
江戸の言葉
が、大きなポイントになる。中村梅雀も原田美枝子も、
東京都出身
なのだが、どうにも、すきっとしない台詞回しで、その点が残念だ。本読みに時間を掛けなかったのか、
この口跡は、露伴や幸田文じゃないだろ
という印象が拭えなかった。
石澤義典が青森出身というのが、関係しているかも知れない。江戸言葉をルーツに持つ人達の口跡というのは、もうちょっと軽快なものだ。
幸田文の講演の録音は残っているが、あれはあくまで人前で話しているもので、日常の会話があんな高調子なわけはないのだから、もっとそれらしいものに演出すべきだったろう。ネイティブの江戸言葉のイントネーションは、結構難しい。まあ、青木玉も奈緒も、かなり高調子で話しているから、誤解したのかも知れないが。
露伴の二人の妹で、明治維新後の新たな音楽教育を担った、
幸田延、安藤幸姉妹
の扱いは面白かった。幸田延のバイオリンの作品を、藝大所藏の延遺愛のピアノで伴奏させる演出ができた、というところが、NHKの番組らしい部分。
この番組は、第20回 ATP賞ドキュメンタリー部門の優秀賞を受賞しているのだが、ホンネを言えば
尺が長すぎる
と思う。
2003年当時といえば、この
ハイビジョン特集の2時間モノ
がまだ沢山作られていた時期である。この当時のNHKのドキュメンタリー制作は、同一素材を
ハイビジョン特集で2時間
Nスペで50分
という
長短二つの尺で編集
して流していた。
2時間
あると
鶏肋
の部分も残ってしまう。この
幸田家の人びと~江戸・平成 四代の物語~
でも、整理しきれずに、もたつく箇所がある。
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