マスコミの「ワクチンは悪」キャンペーンで麻疹・風疹・水痘の抑止の出来てない国に優秀な留学生が来るわけがない
ワクチン禍叩きは
マスコミの飯のタネ
である。
ワクチンの基本は
弱い毒を体に入れて免疫を作る
ことだから、
リスクがゼロのワクチンはない
のだ。
どうしてもごく少数、ワクチンによる健康被害者は出る仕組み
になっている。だから
ワクチン接種とワクチンによる被害者の救済はセットで行う必要
がある。ワクチンによる被害者には、国が責任を持つべきだ。
ところが、
マスコミの求めるワクチンは「ゼロリスクワクチン」
である。世の中に存在しないモノを
絶対的な基準
にしているのだから
いくらでもマスコミはワクチン禍を叩ける仕組み
になっている。
さて。
ワクチン接種が徹底してない場合
の話、今回のように
先天性風疹症候群(CRS)のようなワクチン接種で防げる疾病が発生
する。ところが
ワクチン禍を叩くマスコミ
は
ワクチン接種が徹底しなかったことで発生しているCRS
を
ワクチン禍ほどには叩かない
のだ。もちろん
CRS発生を叩けば、飯のタネのワクチン禍を叩けない
からである。
ま、
いつまでもワクチン禍を叩き続けられる黄金律
がある限り
マスコミは目先の利益のためにワクチン禍を叩く
だろう。それが
いかに日本国内に深刻なダメージを与えている
にしても。
翻って、海外の親や子どもの立場で考えてみよう。
アフリカに行くことが決まった。接種する必要がある予防接種はたくさんある。厚労省検疫所のお勧めによると
狂犬病(3回)
黄熱(1回で10年有効)
A型肝炎(2〜3回)
破傷風(三種混合を接種している場合は、成人後は10年に1回)
等、行く地域によっては、ある期間毎週毎週予防接種に通わないと間に合わなかったりするのだ。
さて、この内、野口英世の二重に悲劇的な研究で有名な
黄熱
だけれども、黄熱流行地域に医療者としてボランティアで行かれた看護師のえぼりさんによると、
とてもとてもすごい副反応のあるワクチン
だという。
来年あたり黄熱ワクチン接種うけねば。副作用?HPVやMRどころじゃねーぞガハハハハ
— えぼり (@eboli_ef) June 15, 2013
@miyomi34 わたしは腕が腫れるぐらいですみましたけどな、嘔吐下痢と発熱で数日寝込んだのやら全身倦怠感で仕事休んだのやら、周りで聴いてるだけで半分以上が「かなりのダメージ」って言ってたから。
— えぼり (@eboli_ef) June 15, 2013
それでも、アフリカや南米へ医療援助に行くために、えぼりさんは黄熱ワクチンを打つ。
一方、
海外の優秀な留学生を呼びたい
と、日本政府は考えているわけだけれども
優秀な留学生
には
アメリカからの留学生
がかなりの部分含まれているのではないか、と思われる。
前記事でも触れたが
アメリカはVPD(ワクチンによって防げる病気)のワクチン接種先進国
であり
2001年には南北アメリカ本土由来の麻疹を撲滅(外国から輸入される分は別)
2004年にはアメリカで風疹を撲滅
している。麻疹については、CDCの報告
Progress Toward Interrupting Indigenous Measles Transmission ---Region of the Americas, January--November 2001
を参照して欲しい。だから、現在
ワクチン接種そのものを拒否しているNYの正統ユダヤ教徒コミュニティで、ワクチン未接種による麻疹のアウトブレイク発生
とニュースになっているわけだ。
アウトブレイク
といっても
患者数は56人
だ。日本だと
無視される数
で、大騒ぎになっている。こうした
宗教上・思想上の理由でワクチン未接種の人々の間で、麻疹のアウトブレイクが起きる
ことが取り上げられる理由は
ワクチン未接種こそが、社会的リスク
という判断だからだ。
日本のマスコミは
ワクチン接種が、社会的リスク
と
まさにあべこべの判断
で
日本社会を持続的に感染症の危機にさらしている
のだが、マスコミに叩かれるのを恐れ、厚労省もこの件については及び腰だ。
このように
先進国
を名乗りながら
感染症リスクが高い日本
に
果たして若い優秀な海外の留学生がわざわざ来るのか
というのが問題である。
日本語という言語障壁
がある上に
感染症リスクも決して低くはない
のだ。大学は、これまでの実績から言って
感染症を拡大する装置になり得る
わけだから、よほど
日本が好き
という学生以外は、やって来ない。恐らく
日本政府が想定しているほどには、感染症リスクから言っても、日本は留学先として魅力がない
と思われる。
感染症リスクが高い国は、公衆衛生の意識に乏しい
というのは、日本人も考えていることだろうけど
日本がそういう国だと思われている
と、我が身を振り返ってない辺り、どうにもならない。
たとえ感染症リスクがあっても、日本語が将来国際的機関等の公用語になる、もしくは日本で書かれた書籍や書類の分析が常に重要
なのであれば、留学生は来るだろうけど、国際的に中国語学習者が増えているのとは対照的に
少子化で、人口が減る一方の日本
の
日本語が公用語になるとは思えない
のである。だから
日本語を学ぶのは、国際舞台で出世するには「ムダ」
と考える
優秀な海外の留学生が増える
としても、しょうがないだろう。
ま、マスコミは
自分たちの「ワクチンは危険」キャンペーン
が
「グローバル人材」の日本への流入の「非関税障壁」になっている
ってことには、
気がついていても、無視
するだろうね。もし、本気で
国際的な人材の交流・受け入れが今後の日本発展の道
と考えているマスコミ経営者がいるのなら、
まずは日本の感染症リスクを引き下げるためにVPDの意識を高める
ことから始めないとね。もう、かなり遅いけど。
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