「テレビ」って何? ダイヤモンド・オンラインのアンケートの設問が間抜けな件
ダイヤモンド・オンラインの今日付の記事
テレビをこんなにつまらなくした真犯人は誰だ!? 視聴率とクレームの狭間で潰される制作現場の悲鳴
だけど、割とどうでもいい話が延々書いてあって、最後のアンケートがこれ。
ま、こんなアンケートで
「テレビ番組の視聴率」について考える
なんて無理。
だって、この記事はハナっから
テレビ=地上波放送がデフォルト
なんだもん。で、例によって
若者はテレビ離れしている
って結論。
テレビがつまらない、って話は
地上波放送がつまらない
ってだけの話。BSやCSのコンテンツは、このダイヤモンド・オンラインの記事の中には全く出てこないし、web関連は
Huluにちょっと触れている
だけ。ま、
ダイヤモンド・オンラインの記事の「ターゲット」
が
そういう「つまらない地上波放送しか見ない/制作している一定の層」の中で完結
しているのだろう。
ここに、無作為に電話を掛ける調査方式で割り出した
日本のBS普及率調査
の結果が出ている。
BS民放6社、「BS世帯普及率調査」の結果を発表 視聴可能世帯は73.3%、世帯数は約3971万世帯
[2013.03.21]
BS日本、ビーエス朝日、BS-TBS、BSジャパン、ビーエスフジ、日本BS放送のBS民放6社は、2012年12月と2013年3月に「BS世帯普及率調査」を実施した。
その結果、BSデジタル放送を視聴できる世帯(BSデジタル放送視聴可能世帯)の割合は73.3%(2012年12月と2013年3月の調査2回分の平均値)で、前回の調査における割合(72.5%、2012年9月と12月の調査の平均値)に比べ、0.8ポイント増えた。
今回の調査では、全国のテレビを所有する普通世帯(マスコミ関係世帯を除く)のうち3000世帯を対象とした。調査の手法には、無作為に電話番号を作りそこに電話をかけて調査を行うRDD(ランダム・デジット・ダイアリング)法を採用した。
今回の調査結果を2012年総務省発表の住民基本台帳の全国総世帯数(5417万世帯)に掛け合わせて、全国のBSデジタル放送視聴可能世帯数を推測すると、「約3971万世帯」になるという。
この調査が正確だとすれば
日本の3/4の世帯で、BS放送が視聴可能
だ。直接受信する場合も、ケーブル放送等を利用している場合もあるだろう。
総務省の調査ケーブルテレビの現状(PDF)によれば
ケーブルテレビ世帯普及率は、平成24年度末で51.7%
と過半数に及び、衛星放送の現状(PDF)によれば、
「スカパー!(東経 110 度CS放送)」の平成 24 年 12 月末現在 の個人契約件数は約 187.9 万件
である。CS個人契約数が少ないのは、ケーブルテレビでも、同様の番組を視聴できるから、ケーブルテレビサービスがあれば、そちらを優先するからだろう。とっくに
日本は不十分ながら多チャンネル時代
に入っている。
時代劇チャンネルなんて凄いよ。365日時代劇専門と銘打ち、
いろんなコンテンツがほぼ「高齢者向けにカスタマイズ」
されている。
昼間のCSは、一部を除いて
中高年狙い撃ちCMだらけ
で、あまりに露骨で笑えるくらいだ。
地上波のアナウンサーや解説者が気に入らないから日本代表のサッカーの試合を見たくないとすれば
BSで見る
だろう。少なくとも、わたしはそうする。何年経っても選手の名前を間違えるような実況アナの担当する番組を見るほど、お人好しではない。
選択肢は別にある時代
だ。
要は
地上波放送的なアプローチが嫌われている
って話だ。海外の事件事故なら、場合によっては
海外メディアのサイトで現場をリアルタイムでweb配信
していることさえある。何時間も遅れた上に、海外メディアの引き写しを劣化させた
特派員報告
なんて聞かなくても、現場をこの目で確かめられるならば、そっちの方がマシだ。そして、日本語メディアが翻訳に時間を掛けてる間に、海外メディアであれば、
しかるべき専門家の分析
が、進んでいる。
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