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2013-10-29

Literature Resource Center by Gale Cengage Learning が凄い件

調べ物をしていて、Constantinus Africanusが、モンテ・カッシーノ修道院で翻訳した、イスラム医学の書物
 "Pantegni"
の正体を探っていた。なぜ苦しんでいたかというと、元の書物が
 フランス語を日本語訳
したもので、
 フランス語での人名の読みや書名

 日本で通常使われるの人名の読みや書名

 合わせてない
上に
 原語表記をしていない
からだ。固より、イスラム医学には闇い。翻訳に出てくる
 アリ・アバス

 『技芸大全』
の原名を知りたくて、あちこち調べて、書名は通称
 Pantegni
であることは大体分かったんだけど、最後に、webで引けるデータベースの
 Literature Resource Center by Gale Cengage Learning
を検索した。
このデータベースのなにが凄いって、
 約300誌の学術雑誌・文芸誌のフルテキスト、13万人以上の作家情報等を収録
しているだけではなく、
 データに音声読み上げ機能がデフォルトでついている点
だ。
 読み上げる文と単語を逐次色分けしてアニメーション表示
してくれる。
おかげで、アリ・アバスとは
 Ali ibn a-Abbas al-Majusti
という名で、音声で英語での読みが確認でき、更に書名は
 Kitab Kamil as-sin'a at-tibbiya
で、も一つおまけに、最近の研究で
 徹底的な写本研究による原典とラテン語訳との相違等が判明
したところまで分かった。
全くの門外漢でも、5分ほど音声を聞くと、それなりに理解出来るようになる、って辺り、データベースの出来もかなり行き届いている。

こうした
 世界中からアクセス出来て、文字だけでなく、音声でも案内してくれるサービス
って、今後標準になっていくと思うけど、日本はどうだろう。
 日本文化を世界に発信
するつもりなら
 英語など各国語への翻訳作業
はもちろんだけど
 日本語でも読み上げるサービス
が大事なんじゃないの?

おまけ。
Duke大学が持っている
 Pantegniの写本
とその解説。どうやら12世紀頃のもの、とDuke大学は考えているらしい。
THEORICA PANTEGNI, TOTAL ART OF MEDICAL THEORY

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